「東京理科大学の工学部を目指しているが、同じ東京理科大学の『理工学部(創域理工学部)』とどう違うのか、調べてもよくわからない」——葛飾キャンパスに拠点を置くこの学部を志望する受験生・保護者から、こうした相談をよく受けます。結論から言うと、工学部と理工学部(創域理工学部)は学部そのものが別で、キャンパスも入試方式も異なります。工学部は建築学科・工業化学科・電気工学科・情報工学科・機械工学科の5学科で構成され、キャンパスは葛飾区の葛飾キャンパスです。名前が似ているために志望校を取り違えたまま情報収集を続けると、科目構成や配点をまるごと誤解しかねません。
この記事では、東京理科大学および各種入試情報サイトが公表している最新の入試情報をもとに、工学部の一般選抜(A方式・B方式)の科目構成と配点、科目別の出題傾向と対策の方針、学年別の学習スケジュール、独学で目指す場合に直面しやすい壁までを整理してお伝えします。
先にお断りしておくと、本記事で紹介する配点・募集人員・倍率などの数字は、2027年度(令和9年度)入試向けの各種入試情報および直近実施(2026年度)の入試結果に基づくものです。入試制度・配点・募集人員は年度によって変更されることがあるため、出願にあたっては必ず東京理科大学の公式サイトおよび最新の学生募集要項でご確認ください。
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【結論】東京理科大学工学部の入試傾向と対策|まず押さえるべきポイント
まず全体像を数字で押さえます。東京理科大学工学部の一般選抜には、A方式(大学入学共通テスト利用)・B方式(本学独自試験)の2方式があります。同じ東京理科大学でも創域理工学部にあるS方式は工学部には設定されていません。方式によって配点構造が異なる点は他学部と同様です。
| 方式 | 試験の性質 | 主な科目 | 配点の目安 |
|---|---|---|---|
| A方式 | 大学入学共通テストの成績を利用 | 型により2〜4教科(数学・英語・理科・国語・情報Ⅰ等) | 400〜700点 |
| B方式 | 本学独自の学力試験(全5学科共通) | 数学・外国語(英語)・理科(学科ごとに物理必須または化学必須) | 300点 |
B方式は全5学科が対象の主軸となる方式で、数学・外国語(英語)・理科の3教科構成、配点合計は全学科共通で300点です。創域理工学部のように学科ごとに配点合計が変動する構成ではなく、工学部はどの学科を選んでも配点の骨格が同じという点がわかりやすい特徴です。理科は学科によって「物理必須」「化学必須」のいずれかに固定されているため、志望学科を決める段階で自分の得意科目・履修科目と照らし合わせておく必要があります。
A方式とB方式、何が違うのか
B方式は工学部5学科すべてが対象で、募集人員も相応に確保されている中心的な入試方式です。数学・外国語(英語)・理科の3教科がいずれも100点ずつの均等配点で、配点合計は5学科とも300点にそろっています。A方式は大学入学共通テストの成績のみで合否を判定する方式で、学科ごとに「2教科+英語資格検定型」「3教科型」「4教科型」の複数タイプが用意されています。4教科型は国語または情報Ⅰまで課され、B方式より科目数が多い分、共通テストでの総合的な得点力が問われます。B方式とA方式は出願の仕組みも試験日程もまったく別物のため、どちらを軸にするかを早めに決めておくと学習計画が立てやすくなります。
学科によって理科の指定科目が異なる
工学部のB方式では、建築学科・電気工学科・情報工学科・機械工学科は物理が必須科目、工業化学科は化学が必須科目という指定があります。創域理工学部のように理科を「選択科目」として複数科目から選べる学科は工学部には無く、5学科すべてで理科の指定科目があらかじめ1科目に固定されている点が工学部の特徴です。志望学科によって「物理を仕上げる必要があるか」「化学を仕上げる必要があるか」がはっきり決まるため、高2の段階で志望学科の候補をある程度絞り込み、理科の学習配分を早めに決めておくことが対策の出発点になります。学科別の理科指定科目を一覧にすると次の通りです。
| 学科 | 理科の指定科目 |
|---|---|
| 建築学科 | 物理必須 |
| 工業化学科 | 化学必須 |
| 電気工学科 | 物理必須 |
| 情報工学科 | 物理必須 |
| 機械工学科 | 物理必須 |
一覧にすると、5学科中4学科が物理必須で、化学必須は工業化学科のみという構成であることがわかります。物理が得意で複数学科を併願したい受験生にとっては選択肢が広い一方、化学を軸に据えたい受験生は工業化学科に的を絞った対策を早めに固めておく必要があります。
工学部と創域理工学部、混同しやすいポイント
「東京理科大学 理工学部」で検索すると、野田キャンパスの創域理工学部の情報と、葛飾キャンパスの工学部の情報が入り混じって表示されることがあります。工学部・創域理工学部は学部として完全に独立しており、入試の合否判定もそれぞれ別に行われます。工学部は5学科ともB方式の配点合計が300点で統一され、S方式が存在しない代わりにA方式のタイプ数が多いという設計です。志望校を検索する段階で学部名・キャンパス名を取り違えると、対策すべき科目や配点をまるごと誤って理解してしまう恐れがあるため、まずは自分の志望が「工学部」であることを募集要項の表紙で確認しておくことをおすすめします。
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東京理科大学工学部とは|5学科の特徴と葛飾キャンパス
東京理科大学工学部は、昭和37年(1962年)に設置された歴史ある工学系学部です。その後、工学部第一部にあった経営工学科は「工学部情報工学科」へ改組され、平成28年(2016年)4月実施に向けて経営工学科の学生募集が停止・廃止された経緯があります。現在の建築学科・工業化学科・電気工学科・情報工学科・機械工学科という5学科体制は、この改組以降安定して続いており、創域理工学部で起きたような直近の大規模な学科再編・名称変更は工学部には発生していません。
沿革と葛飾キャンパス
工学部のキャンパスは、東京都葛飾区新宿にある葛飾キャンパスです。2013年4月、三菱製紙中川工場の跡地に開設された「学園パーク型キャンパス」で、門や塀を設けず、隣接する葛飾にいじゅくみらい公園と一体的に整備されている点が特徴です。最寄り駅の金町駅・京成金町駅からは徒歩8分の立地です。工学部のほかにも理学部第一部(応用物理学科)・先進工学部・薬学部(2025年4月に野田キャンパスから移転)が同じ葛飾キャンパスに設置されており、複数学部が同一キャンパスに集まる環境になっています。工学部の学生数は2,408名(2025年5月1日現在)、入学定員は5学科合計で550名(各学科110名)です。
葛飾キャンパスの学びの環境
葛飾キャンパスは、公園と一体化した「学園パーク型キャンパス」として整備されており、地域住民の憩いの場としても機能している点が特徴とされています。工学部のほかに理学部第一部・先進工学部・薬学部が同じキャンパスに設置されているため、学部を越えた設備の利用や交流が生まれやすい環境になっています。都心からのアクセスも金町駅・京成金町駅から徒歩8分と比較的良好で、実験・演習を重視する工学部のカリキュラムを、都市部にありながら落ち着いた環境で受けられる点も、キャンパス選びの観点では押さえておきたいポイントです。オープンキャンパスや学部説明会に参加できる場合は、実際の実験設備や演習室の雰囲気を自分の目で確認しておくと、入学後のイメージがつかみやすくなります。数学・理科の演習に加えて実験科目のウエイトが大きいカリキュラムのため、入試対策の段階から「暗記した知識を実際に手を動かして確かめる」姿勢を意識しておくと、入学後の学びにもスムーズに接続しやすくなります。
5学科がそれぞれ扱う専門分野
工学部の5学科は、学科名からもわかる通りそれぞれ異なる専門分野を扱います。建築学科は建築の設計・構造・環境・都市計画、工業化学科は化学工学・材料化学、電気工学科は電気電子工学・エネルギーを、それぞれ専門的に学ぶ学科です。情報工学科はソフトウェア・情報システムを中心とした情報工学、機械工学科は機械設計・熱工学・流体力学などの機械工学を専門とします。理学と工学の連携を掲げる創域理工学部とは異なり、工学部は各学科が実社会の「モノづくり」に直結する専門性を追求する構成になっている点が違いといえます。志望学科を選ぶ際は、偏差値や配点だけでなく、学科名が示す専門分野に自分の興味・関心が合っているかを必ず確認しておきましょう。
学部の教育理念と入試が求める力
工学部の教育理念は、「モノづくり」を重視しながら、専門知識と教養、国際的な視野を備え、サスティナブルな社会に貢献できる人材の育成を掲げるものです。演習・実験科目に大きなウエイトを置き、教養科目を重視するほか、ネイティブ教員による少人数の英語教育や海外交換留学プログラム、SDGs関連の研究室設置なども特徴とされています。この教育理念は入試科目の設計にも反映されており、数学・理科・外国語という理系の王道3教科を軸にしつつ、学科ごとに理科の必須指定を1科目に固定しているのは、実務に直結する専門基礎を早期から固めてほしいという学部側の意図の表れだと捉えられます。志望理由書や面接的な機会が生じた場合には、「なぜこの学科の理科指定科目を選んだのか」を自分の関心と結びつけて説明できるようにしておくと、単なる偏差値マッチングではない志望動機を語りやすくなります。
理工学部(創域理工学部)との違い
東京理科大学には、工学部のほかに野田キャンパスの理工学部(2023年に創域理工学部へ名称変更、8学科構成)があり、名前が似ているため混同されがちです。工学部と創域理工学部は学部・キャンパス・入試方式(工学部にはS方式が無い)がすべて異なる別の学部です。創域理工学部は理科を選択科目として扱う学科がありますが、工学部は5学科すべてで理科の指定科目が1科目に固定されています。また創域理工学部の数学は記述式の大問を含みますが、工学部の数学は空欄補充式で部分点が無いという出題形式の違いもあります(詳しくは後述します)。志望校を検討する段階で、まず自分が目指しているのがどちらの学部なのかを正確に把握しておくことが、情報収集の第一歩になります。
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一般選抜の入試方式と科目構成|A方式・B方式の配点・募集人員
ここからは、工学部の一般選抜の科目構成と配点を、B方式・A方式それぞれ詳しく見ていきます。同じ工学部でも方式が違えば配点構造も試験科目も別物だと考えて準備する必要があります。
B方式の学科別科目構成と配点
B方式は工学部5学科すべてが対象で、全学科共通の配点構造になっている本命の入試方式です。数学・外国語(英語)は全学科共通で必須科目となり、理科は学科によって物理必須または化学必須のいずれかが課されます。学科別の科目・配点・募集人員は次の通りです。
| 学科 | 数学 | 理科 | 外国語 | 配点合計 | 募集人員 |
|---|---|---|---|---|---|
| 建築学科 | 100点 | 物理必須100点 | 100点 | 300点 | 42名 |
| 工業化学科 | 100点 | 化学必須100点 | 100点 | 300点 | 42名 |
| 電気工学科 | 100点 | 物理必須100点 | 100点 | 300点 | 42名 |
| 情報工学科 | 100点 | 物理必須100点 | 100点 | 300点 | 42名 |
| 機械工学科 | 100点 | 物理必須100点 | 100点 | 300点 | 42名 |
5学科とも配点合計は300点で統一されており、募集人員も42名とそろっている点が工学部B方式の特徴です。創域理工学部のように学科によって配点合計や募集人員が大きく変動することがないため、比較検討がしやすい一方、理科の指定科目(物理か化学か)だけは学科ごとに固定されているため、志望学科を決める前提としてこの点だけは必ず確認しておく必要があります。入学検定料は1学科出願で35,000円、同一試験日に2学科出願する場合は55,000円で、同一試験日で受験科目が同じであれば2学科まで併願できます。
A方式(大学入学共通テスト利用)の科目構成と募集人員
A方式は大学入学共通テストの成績のみで合否を判定する方式で、学科ごとに「2教科+英語資格検定型」「3教科型」「4教科型」の3タイプが設けられています。4教科型は国語または情報Ⅰまで課されるぶん配点も大きくなります。私立理系大学の共通テスト利用方式としては科目数が多い部類に入ります。おおまかな構成は次の通りです。
| 型 | 教科・科目 | 配点合計 | 募集人員の目安 |
|---|---|---|---|
| 2教科+英語資格検定型 | 数学(200点)+理科の指定科目(200点)、英語は資格検定を出願資格として利用 | 400点 | 5名程度 |
| 3教科型 | 数学(200点)+理科1科目(200点)+英語(リーディング100点+リスニング100点) | 600点 | 10名程度 |
| 4教科型 | 数学(200点)+理科1科目(200点)+英語(リーディング100点+リスニング100点)+国語または情報Ⅰ(100点) | 700点 | 15名程度 |
募集人員は学科によって若干異なりますが、おおむね2教科型5名・3教科型10名・4教科型15名程度という枠組みは共通しています。理科の指定科目はB方式と同様に学科ごとに固定されているため、志望学科のA方式募集要項を個別に確認する必要があります。A方式は共通テストの得点だけで合否が決まるため、個別試験対策とは別に、共通テストそのものの得点力を高める学習計画が欠かせません。
出願資格と併願のルール
一般選抜に出願できるのは、高等学校又は中等教育学校を卒業した者、及び卒業見込みの者などが基本です。同一試験日であれば、受験科目が同じ学科は2学科まで出願できるという併願の仕組みが用意されています。入学検定料は1学科あたり35,000円で、同一試験日に2学科出願する場合は55,000円です。2027年度(令和9年度)入試のB方式の出願期間は2027年1月7日〜21日です。ただし出願条件や日程は年度によって細部が変わることがあるため、出願直前には必ず最新の学生募集要項で確認してください。B方式は本学独自の学力試験のため、試験会場や当日の持ち物なども共通テストとは別に確認しておく必要があり、出願書類の提出方法や写真の規格など、細かい要件を出願期間の早い段階で確認しておくと直前のトラブルを防ぎやすくなります。
総合型選抜との違い
工学部では、一般選抜(A方式・B方式)とは別に、総合型選抜(女子を対象とした型・一般型)も学科ごとに若干名〜数名程度実施されています。総合型選抜は小論文・面接が課され、一般型では英語資格検定の提出が求められる点が一般選抜とは異なります。募集人員が少なく、対象や出願要件も学科によって異なるため、総合型選抜を検討する場合は一般選抜とは別に募集要項を個別に確認しておく必要があります。この記事では、募集人員の多い一般選抜(A方式・B方式)を中心に対策を整理していきます。
2027年度(令和9年度)の出願スケジュール
2027年度(令和9年度)入試のB方式は、出願期間が2027年1月7日〜21日、試験日が2027年2月8日、合格発表が2月25日という日程で公表されています。出願から合格発表までの期間が短いため、出願書類の準備は年明け前から余裕を持って進めておく必要があります。A方式(共通テスト利用)は共通テストの受験そのものが1月中旬に行われるため、B方式の個別試験対策と共通テストの自己採点・出願手続きが同時期に重なる点にも注意しておきましょう。日程は年度によって前後することがあるため、出願直前には必ず最新の学生募集要項で確定日を確認してください。
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科目別の出題傾向|数学・英語・理科で何が問われるか
ここからは科目別に、工学部の出題傾向を見ていきます。以下は民間の受験指導サイトが公開している分析にもとづく一般的な傾向であり、大学の公式見解ではありません。過去問の実際の設問内容そのものは著作権の関係で紹介できないため、傾向の要約にとどめます。年度によって出題内容は変わるため、断定的な予想として受け取らないようご注意ください。
数学の出題傾向
工学部の数学は大問3題構成で、試験時間は100分とされています。解答形式は空欄補充式で、大問1がマーク式、大問2・3は解答のみを記入する形式(部分点なし)という指摘が民間の受験指導サイトで見られます。途中式や考え方の記述を求められる創域理工学部の数学とは異なり、工学部の数学は「正解にたどり着けたかどうか」で得点が決まる形式であるため、計算過程でのミスがそのまま失点に直結しやすい点に注意が必要です。標準的な問題が中心とされる一方、計算処理量は多く、設問数も少なくないためかなり忙しい試験になるとされています。最頻出分野は微分積分で、三角関数・ベクトル・図形と式も比較的出題が多いとされ、複数分野を融合させた問題が多いという指摘もあります。
英語の出題傾向
英語は試験時間60分・100点満点で、近年は大問5題構成とされています。最初の2題が読解問題、3・4問目が文法語法問題、5問目が関係詞や指示語の内容把握問題とされ、設問を含めすべて英語で出題されるという指摘があります。全問マーク式(記号選択)で、読解問題の中でも語彙・語法・文法を問う設問が多いとされています。比較的易しめのレベルとされていますが、英語部分の分量が増え難化傾向にあるという指摘もあり、油断せず総合力を高めておく必要があります。
理科(物理・化学)の出題傾向
理科は、建築学科・電気工学科・情報工学科・機械工学科が物理必須、工業化学科が化学必須という構成です。理系総合大学である東京理科大学の理科は、公式・法則の理解だけでなく計算力そのものを重視する出題が多いと一般に指摘されています。物理・化学それぞれの学科別の詳細な大問構成・配点内訳については、信頼できる情報源で確認できる範囲のデータが限られているため、この記事では断定的な数字は示しません。志望学科の理科指定科目(物理か化学か)を早い段階で確認したうえで、大学公式の入試ガイドや過去問で出題形式を直接確認することをおすすめします。理科は数学と同様にマーク式・空欄補充式が中心とされる私立理系大学が多いため、公式を導く過程だけでなく、最終的な数値まで正確に合わせる練習を意識しておくと安心です。
科目ごとの出題形式の違いを整理する
| 科目 | 試験時間 | 配点 | 解答形式の傾向 |
|---|---|---|---|
| 数学 | 100分 | 100点 | 空欄補充式(大問1マーク式・大問2/3は解答のみ記入) |
| 英語 | 60分 | 100点 | 全問マーク式(記号選択)、大問5題構成 |
| 理科(物理・化学) | 非公表 | 100点 | 学科ごとに物理必須または化学必須 |
3教科とも配点は100点均等ですが、解答形式は科目ごとに異なる点を押さえておくと、時間配分の感覚をつかみやすくなります。数学は空欄補充式で最終値の精度が問われ、英語は全問マーク式でスピードと語彙力が問われるという違いがあるため、同じ「マーク式」でも科目によって求められる力が異なる点を意識して過去問演習に取り組むとよいでしょう。
数学の「空欄補充式・部分点なし」という特徴
工学部の数学における「空欄補充式・部分点なし」という出題形式は、記述式の答案作成力よりも、正確に最後まで計算をやり切る力そのものが得点に直結するという点で、対策の方向性に大きく影響します。記述式であれば部分点を狙って考え方を書き残すという戦略が使えますが、空欄補充式では「合っているか、間違っているか」の二択になるため、計算ミスを徹底的に減らす練習の重要性が創域理工学部以上に高いといえます。過去問演習の段階から、途中式を省略せずに書きながらも最終的な答えの精度にこだわる練習を積んでおくと、本番での失点を減らしやすくなります。解けたかどうかが二択で決まる分、見直しの時間をあらかじめ確保しておくことも、点数を安定させるうえで欠かせない工夫です。
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科目別の対策の方針
出題傾向を踏まえ、ここからは科目別の対策の方向性を整理します。工学部は数学が空欄補充式・部分点なしという構成のため、計算の正確性を最優先に据えた対策が必要になります。
答案作成で科目を問わず意識したいこと
科目別の対策に入る前に、工学部の入学試験全体に共通するポイントを押さえておきます。数学が空欄補充式で部分点が無い以上、途中で計算ミスをすると大問全体の得点がゼロになりかねません。スピードと正確性を両立させる演習が欠かせません。英語は全問マーク式のため、時間配分を誤ると最後まで解ききれないリスクがあります。過去問演習を始めた後は、解いた年度・大問ごとに「時間内に解ききれたか」「どこで計算ミスをしたか」を簡単な表にまとめて記録しておくと、自分の弱点が可視化されます。答案は自己採点だけで終わらせず、学校の先生や第三者に見てもらい、客観的な視点でのフィードバックを定期的に受けることも欠かせません。
数学の対策
数学は、まず教科書レベルから入試標準レベルの問題集で全範囲の基礎を徹底することが最優先です。頻出とされる微分積分は、標準問題を素早く正確に処理できるレベルまで反復しておくことが優先順位の高い対策です。空欄補充式・部分点なしという出題形式を踏まえ、計算過程で符号ミス・転記ミスをしない練習を重点的に行い、模試や過去問演習では「最後まで正確に解ききれたか」を毎回チェックする習慣をつけておくと安心です。誘導は比較的丁寧とされているため、誘導の流れを正確に読み取る練習も、標準問題の反復と並行して積んでおくとよいでしょう。三角関数・ベクトル・図形と式のように複数分野を融合させた問題が多いとされる点を踏まえ、単元ごとにバラバラに演習するのではなく、分野をまたいだ融合問題にも対応できるよう、演習の後半では単元を横断した問題集に取り組むことをおすすめします。過去問演習を始めたら、大問1(マーク式)にかけた時間と大問2・3(解答のみ記入)にかけた時間を毎回記録し、100分という試験時間の中で自分に合った時間配分を早めに確立しておくと、本番での取りこぼしを減らせます。
英語の対策
英語は、単語・文法などの基礎知識を高2までに固めたうえで、高3からは読解・文法語法・関係詞や指示語の内容把握といった複数の出題形式にまんべんなく対応できる総合力を養うのが効果的です。全問マーク式という出題形式を踏まえ、選択肢から素早く正答を絞り込む解答テクニックも並行して磨いておくことが得点の安定につながります。理系学部の受験生は数学・理科の対策に時間を割きがちですが、英語の対策時間が不足すると総合点全体が伸び悩みやすいため、週単位で英語の学習時間を確保しておくことが大切です。オンライン家庭教師サービスの選び方や学習の進め方は大学受験の勉強法でも整理しているので、あわせて参考にしてください。
理科の対策(志望学科の指定科目に応じて)
理科は、志望学科が物理必須か化学必須かに応じて、高2までに基本用語・公式の理解を固め、高3では計算問題の演習量を増やしていくのが基本方針です。理系総合大学の理科は計算力そのものを重視する出題が多いとされるため、公式を暗記するだけでなく実際に手を動かして計算する演習量を確保することが対策の中心になります。工学部は5学科すべてで理科の指定科目が1科目に固定されているため、複数学科を併願する場合でも理科の科目選択で迷う必要がない点は、創域理工学部と比べると対策を立てやすい部分だといえます。物理必須の学科(建築・電気工・情報工・機械工)を志望する場合は、力学・電磁気学など計算を伴う分野を重点的に、化学必須の工業化学科を志望する場合は、理論・無機・有機の各分野をバランスよく、それぞれ高3の夏までに標準レベルまで仕上げておくことを目標にすると、秋以降の過去問演習にスムーズに移行できます。
他の私立理系大学との併願対策との両立
工学部を第一志望としながら、他の私立理系大学の工学部・理工学部や国公立大学の理系学部を併願するご家庭は少なくありません。工学部の数学は空欄補充式・部分点なしという独自の形式のため、記述式中心の併願校対策とやり方を混同すると、どちらの対策も中途半端になるリスクがあります。併願校対策に時間を割きすぎて工学部向けの過去問演習が手薄にならないよう、高3の秋以降は「工学部対策の週」と「併願校対策の週」を分けてスケジュールを組むなど、出題形式ごとに演習時間を意図的に配分する工夫が有効です。共通テスト利用方式(A方式)で併願する大学がある場合は、共通テストの得点をどちらにも活かせるため、共通テスト対策の比重を計画的に高めておくと併願戦略全体の効率が上がります。
志望学科の理科指定科目がわからない場合も相談できます
物理必須の学科、化学必須の学科と条件が分かれているため、併願を考えている学科の組み合わせも含めて個別に整理します。
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学習スケジュールの立て方|逆算計画と学年別の目安
工学部の入試は、A方式・B方式のいずれを軸にするかによって対策の重点が変わるため、志望方式を早めに絞り込みながら学年ごとに積み上げる逆算型のスケジュールが現実的です。
高1のうちにやっておきたいこと
高1の間は、理系・文系を問わず数学・英語の基礎を固める土台作りの時期です。数学Ⅰ・A、英語の基礎を高1のうちに確実に固めておくことが、高2以降の演習量を増やす前提になります。理科(物理基礎・化学基礎など)も、この時期から定期テストを軸にコツコツ積み上げておくと、高2で本格的な理系科目の学習に入った際のつまずきを減らせます。まだ志望学科を決めていない場合でも、数学を苦手なままにしておくと工学部志望の選択肢自体が狭まってしまうため、高1の段階では文理を問わず数学の基礎を大切にしておくことをおすすめします。定期テストの復習を後回しにせず、その都度理解を積み上げておくことが、高2以降の演習量を確保するための土台になります。
高2のうちにやっておきたいこと
高2は、理系科目(数学Ⅱ・B・C、物理・化学など)の履修が本格化し、志望学科の候補を絞り込んでいく時期です。志望学科の理科指定科目(物理必須か、化学必須か)を高2のうちに把握しておくと、高3での科目選択の迷いを減らせます。数学Ⅲの学習を高2のうちに開始できると、高3での過去問演習にかけられる時間が増えます。また、高2の後半からは志望校を意識した模試を受け始め、空欄補充式・部分点なしという工学部の出題形式に近い演習に触れておくと、高3でのギャップを減らせます。英語も長文・文法・語彙をバランスよく高2のうちから継続しておくと、高3での演習量を数学・理科に振り分けやすくなります。
高3からの逆算スケジュール
高3以降は、数学・理科・英語の演習量を並行して増やしていく時期になります。おおまかな目安は次の通りです。
| 時期 | 取り組みの目安 |
|---|---|
| 高3春〜夏 | 数学・理科の標準問題演習量を増やし、全範囲の基礎を固める。英語は読解・文法をバランスよく継続 |
| 高3夏〜秋 | 過去問演習を開始し、空欄補充式の数学で計算ミスを減らす練習と時間配分の確認を進める |
| 高3秋〜冬 | 志望方式(A方式・B方式)を確定し、共通テスト対策と個別試験対策の比重を調整する |
| 共通テスト後〜B方式試験まで | 共通テストの自己採点をもとに、個別試験(数学・理科・英語)の総仕上げに専念 |
A方式(共通テスト利用)を軸に考える場合は、4教科型で国語または情報Ⅰまで課される点を踏まえ、共通テスト対策の科目バランスを早めに決めておく必要があります。B方式を軸にする場合は、共通テスト後からB方式試験までの期間が実質的な追い込み期間になるため、この期間の学習計画を高3の秋の時点で具体的にイメージしておくと安心です。
複数学科を併願する場合の注意点
工学部は、同一試験日であれば2学科まで併願できる仕組みがあります。併願する学科によって理科の指定科目(物理か化学か)が異なる場合があるため、併願校リストを作る段階で科目の矛盾がないかを確認しておくことが重要です。物理必須の建築学科・電気工学科・情報工学科・機械工学科を組み合わせて併願すれば理科の対策は物理一本に絞れますが、工業化学科を併願候補に加える場合は化学の対策も別途必要になります。塾・予備校を使う場合の費用感については大学受験の塾費用は年間いくら?学年別相場と安く抑える方法でも詳しく取り上げているので、あわせて参考にしてください。
浪人生・再受験生が押さえておきたいポイント
浪人生が工学部を再受験する場合、現役時に受けた大学入学共通テストの成績は使えず、受験する年度の共通テストをあらためて受け直す必要がある点は他の国公立・私立大学と同様です。現役時に手薄だった科目、特に理科の指定科目や数学の計算精度を重点的に立て直す期間と位置づけると効果的です。春の時点で1年間の到達目標を月単位で区切っておくと、夏以降の過去問演習にスムーズに移行しやすくなります。予備校に通う場合と、必要な科目だけをオンライン家庭教師で補う場合とでは費用感が大きく異なるため、1年間の総予算をあらかじめ決めたうえで指導形態を選ぶことをおすすめします。予備校選びの視点は浪人生の予備校の選び方でも整理しています。
模試の活用法とスケジュールの見直し方
逆算スケジュールは、一度立てたら固定するものではありません。模試の答案返却をきっかけに、数学の計算精度と英語のマーク式解答スピードを踏まえて科目ごとの配分を定期的に見直すことが、工学部のように出題形式がはっきり決まっている入試では特に有効です。模試の判定(A〜E等)そのものよりも、数学でどの大問まで正確に解ききれているか、英語でどの設問形式に時間がかかっているかという中身を確認する習慣をつけると、次の模試までに何を優先すべきかが具体的に見えてきます。特に高3の夏以降は、模試の答案を受け取ったら1週間以内に「今回の失点原因」と「次回までの対策」を書き出しておくと、直前期に同じ失点パターンを繰り返すリスクを減らせます。理科の指定科目が学科によって異なる点を踏まえ、模試の結果を見ながら志望学科・志望方式の優先順位を柔軟に調整することも欠かせません。
数学・理科、弱点科目だけをプロ講師に絞って依頼できます
全科目を塾に通わせる必要はありません。空欄補充式で部分点が付きにくい数学の精度が伸び悩んでいる場合も、その科目だけをオンラインで補強できます。
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独学で目指す場合の壁と対処法
工学部は、空欄補充式・部分点なしの数学の対策、学科ごとに固定された理科指定科目の把握など、独学だけで完結させるにはハードルがいくつか存在します。知識のインプットだけなら独学でも十分に進められますが、計算ミスの原因を独学だけで正確に突き止めるのは簡単ではありません。ここでは、独学で目指す場合によくぶつかる壁と、その対処法を整理します。
壁1: 空欄補充式の数学で「なぜ間違えたか」が独学ではわからない
工学部の数学は空欄補充式で部分点が無いため、参考書の模範解答と答え合わせをするだけでは、「どの計算過程でミスが生まれているのか」を正確に把握するのが難しいというのが独学最大の壁です。方針は合っているのに最終的な数値が合わない場合、原因が単純な計算ミスなのか、途中の式変形の理解不足なのかを自分だけで切り分けるのは容易ではありません。模範解答を眺めて「解き方はわかった」と思っても、同じタイプのミスを繰り返してしまうケースは独学の受験生ほど気づきにくい傾向があります。記述式であれば途中式から減点箇所を第三者が特定しやすいのに対し、空欄補充式は最終的な数値しか残らないため、原因の切り分けにはより丁寧な検証が必要になります。
壁2: 併願先を含めた理科指定科目の整理が独学では抜け落ちやすい
工学部は5学科で理科の指定科目が固定されていますが、併願を検討する他大学・他学部まで含めると、理科の科目選択がバラバラになってしまう受験生も少なくありません。特に工業化学科(化学必須)と他の4学科(物理必須)を両方候補に入れている場合、理科の学習配分を誤ると、どちらの対策も中途半端になってしまうリスクがあります。学習計画を立てる段階、あるいは定期的な振り返りのタイミングで、第三者に併願先を含めた科目選択の整合性を確認してもらえると、こうした行き違いに気づかないまま何ヶ月も対策を進めてしまう事態を避けやすくなります。
壁3: 数学・理科の演習量を独学だけで確保するのが難しい
工学部の数学は微分積分を中心に複数分野を融合させた問題が多いとされ、理科も学科によって物理・化学の高いレベルの計算力が求められます。独学の場合、単元ごとの時間配分の優先順位づけを自分だけで判断しなければなりません。苦手単元を後回しにしたまま直前期を迎えてしまうケースが起こりがちです。空欄補充式という出題形式では、「正解できているか、できていないか」の二択でしか自分の実力を把握できないため、部分的な理解度を客観的に評価する視点を独学だけで持つのは難しいのが実情です。過去問演習を始めてからも、大問ごとの正答率と失点原因を記録して振り返る習慣がないと、同じ弱点を繰り返し抱えたまま本番を迎えるリスクが高まります。
| 取り組み方 | 独学で対応しやすい範囲 | 第三者の視点が有効な範囲 |
|---|---|---|
| 数学 | 公式の理解、標準問題の反復演習 | 計算ミスの原因分析、空欄補充式に対応した精度の確認 |
| 理科(物理・化学) | 基本用語・公式の暗記、教科書レベルの演習 | 計算過程の精度確認、併願先を含めた科目選択の整理 |
| 英語 | 単語・文法の暗記、読解の多読 | マーク式の解答テクニック、時間配分の調整 |
| 出願戦略 | 募集要項・配点表の情報収集 | 併願学科間の理科科目の矛盾チェック |
対処法: 状況に応じてプロの視点を取り入れる
こうした壁への現実的な対処法は、すべてを塾に任せるのではなく、「独学で進められる範囲」と「第三者の視点が必要な範囲」を切り分けることです。知識のインプットや基礎演習は独学で進めながら、計算ミスの原因分析や志望学科の科目構成の確認など、独学では検証しづらい部分だけをプロ講師に依頼するという使い方であれば、費用を抑えながら独学の弱点を補えます。1対1のオンライン家庭教師であれば、必要な科目・必要な時間だけを選んで依頼できるため、「数学の計算精度だけ」「併願先の理科科目の確認だけ」といった絞った使い方もしやすくなります。個別指導での理系科目対策の進め方は個別指導での大学受験対策でも紹介しているので、あわせて参考にしてください。すべての科目をゼロから塾に任せる必要はなく、独学で伸ばせている部分はそのまま独学を続け、計算精度の確認や併願先の科目整理だけをスポットで依頼するという発想を持つと、費用対効果の高い受験勉強につながります。
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よくある質問(FAQ)
「東京理科大学工学部」と「理工学部(創域理工学部)」は同じ学部ですか?
いいえ、別の学部です。工学部は葛飾キャンパスの5学科、理工学部(創域理工学部)は野田キャンパスの8学科という、別の学部・別のキャンパスです。名前が似ているため混同されやすいので、志望校を検討する段階でどちらを目指しているのかを必ず確認しておいてください。
工学部にS方式はありますか?
ありません。S方式は創域理工学部の一部学科(数理科学科・電気電子情報工学科)のみが対象の方式で、工学部には設定されていません。工学部の一般選抜はA方式(共通テスト利用)とB方式(本学独自試験)の2方式です。
B方式とA方式、どちらを重視すべきですか?
B方式は工学部5学科すべてが対象で、配点構造も5学科共通というわかりやすい主軸の方式です。A方式は共通テストの成績のみで合否が決まり、学科ごとに複数のタイプがあります。どちらか一方に絞るのではなく、B方式とA方式の併願を前提に対策を進めるのが現実的です。
理科は物理・化学のどちらを選べばいいですか?
志望学科によって指定が決まっています。建築学科・電気工学科・情報工学科・機械工学科は物理が必須、工業化学科は化学が必須で、工学部には理科を自由に選べる学科はありません。工業化学科と他学科を併願したい場合は、物理と化学の両方を対策しておく必要があります。
数学が空欄補充式というのは本当ですか?
民間の受験指導サイトの分析によると、工学部の数学は大問3題構成で、解答形式は空欄補充式(部分点なし)とされています。ただしこれは大学の公式見解ではなく、あくまで受験指導サイトの分析にもとづく傾向です。詳細は大学公式の入試ガイドや過去問で確認してください。
浪人しても工学部は受験できますか?
受験できます。ただし現役時に受けた大学入学共通テストの成績は使えず、受験する年度の共通テストを新たに受け直す必要があります。B方式のみを志望する場合でも、A方式併願の可能性を残すために共通テストを受けておく受験生も少なくありません。浪人期間は、現役時に手薄だった科目や計算の精度を重点的に立て直す1年間の計画を立てるのが基本です。
複数の学科を併願する場合、何に注意すればいいですか?
同一試験日であれば2学科まで併願できますが、工業化学科(化学必須)と他の4学科(物理必須)を組み合わせる場合は理科の対策科目が2つに増える点に注意が必要です。物理必須の4学科同士を組み合わせれば、理科の対策は物理一本に絞れます。併願校リストを作る段階で、理科の科目選択に矛盾がないかを必ず確認しておいてください。
工学部の入学定員・学生数はどれくらいですか?
工学部の入学定員は5学科合計で550名(各学科110名)、学生数は2,408名(2025年5月1日現在)です。B方式の募集人員は全5学科共通で42名、A方式は型により5〜15名程度と、一般選抜の募集人員自体は入学定員の一部にとどまります。総合型選抜など他の入試方式も含めた全体の定員配分を踏まえたうえで、志望方式ごとの倍率を確認しておくと出願戦略を立てやすくなります。
まとめ|東京理科大学工学部合格への次の一歩
東京理科大学工学部は、建築学科・工業化学科・電気工学科・情報工学科・機械工学科の5学科からなる、葛飾キャンパスの工学系学部です。同じ東京理科大学の理工学部(創域理工学部)とは学部・キャンパス・入試方式が異なる別の学部のため、まずはどちらを志望しているのかを正確に把握するところから始めることをおすすめします。
一般選抜はA方式・B方式の2方式があり、B方式は全5学科共通で数学・理科・外国語の3教科構成(配点合計300点、募集人員42名)です。数学は空欄補充式で部分点が無いとされる出題形式で、理科は学科ごとに物理必須または化学必須が固定されているため、志望学科を絞り込んだ段階でこの2点を正確に把握しておくことが対策の出発点になります。
学習スケジュールは、高1・高2のうちに数学・英語・理科の基礎を固め、高3で過去問演習を通じて計算の正確性とマーク式の解答テクニックを高めていく逆算型が現実的です。志望方式(A方式・B方式)を早めに絞り込み、それぞれの配点構造に合わせて学習時間を配分することが、この学部の入試傾向に合った対策の考え方だといえます。
浪人・再受験を検討している場合や、複数学科の併願を考えている場合も、基本的な考え方は変わりません。志望学科の科目構成・配点を正確に把握し、そこに学習時間を優先的に配分することが、空欄補充式という工学部特有の出題形式に対応するうえで特に効いてきます。現役生・浪人生を問わず、今の学力と各方式で必要な得点との差を定期的に数値で確認しながら計画を修正していくことが、結果的に効率のよい対策につながります。
工業化学科(化学必須)を含めて併願を検討している場合は理科の対策科目が増える一方、物理必須の4学科同士であれば理科の対策を一本化できるという点も、出願戦略を立てるうえで押さえておきたいポイントです。併願パターンを早めに具体化しておくことで、直前期に理科の科目選択で迷う時間を減らせます。学科ごとの倍率や配点は年度によって変動するため、複数の情報源を突き合わせながら最新の数字を確認する習慣も大切にしてください。数学の空欄補充式という出題形式は工学部特有の特徴であり、記述式中心の対策をそのまま流用しても十分な成果につながらないことがあります。過去問演習を通じて、この学部特有の出題形式に早めに慣れておくことが、合格への近道になります。
本記事の情報は執筆時点(2027年度/令和9年度入試向けの各種入試情報および2026年度実施分の入試結果)のものです。入試制度・配点・募集人員は年度によって変更される可能性があるため、出願前には必ず東京理科大学の公式サイト・最新の学生募集要項でご確認ください。特に理工学部(創域理工学部)と工学部を混同したまま情報収集を進めると、志望校そのものを取り違えるリスクがあるため、出願直前だけでなく、学習計画を立てる時点でも学部名・キャンパス名を確認する習慣をつけておくと安心です。
スプリング・オンライン家庭教師では、プロ講師による1対1指導を通じて、東京理科大学工学部が求める数学の計算精度や理科の計算力を科目単位で強化できます。「今の学力から工学部合格まで、何を・どれくらい・いつまでに進めればいいか」を、無料相談で具体的にシミュレーションすることも可能です。指導内容とコースの詳細は大学受験コースのページでも紹介しています。志望学科・志望方式で迷っている方も、まずは現状を整理するところから始めてみてください。他の私立理系工学部との併願を検討している場合は芝浦工業大学工学部の入試傾向と対策もあわせて参考にしてください。
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