2026/09/03 大学受験

東京都立大学経済経営学部の入試傾向と対策|前期・後期の配点と科目別対策を徹底解説

「東京都立大学経済経営学部の入試は、一般区分と数理区分で何が違うのか」「後期日程は小論文だけで決まるのか」——公立大学でありながら旧・首都大学東京時代からの独自色が残るこの学部を志望する受験生・保護者から、こうした質問をよく受けます。結論から言うと、前期日程には一般区分(募集100名)と数理区分(募集20名)があり、後期日程(募集20名)は個別試験が小論文1科目のみという、他の国公立大学ではあまり見られない配点構造になっています。

さらに経済経営学部は、入学時点では「経済経営学科」という1つの学科としてしか募集せず、2年次に進級する際に経済学コース・経営学コースのいずれかへ振り分けられる仕組みを取っています。外部英語検定試験の利用制度は対象外で、面接も課されません。この記事では、東京都立大学が公表している最新の入学者選抜要項をもとに、一般選抜(前期日程・後期日程)の科目構成と配点、科目別の出題傾向と対策の方針、学年別の学習スケジュール、独学で目指す場合に直面しやすい壁までを整理してお伝えします。

東京都立大学は、2005年に都立4大学を統合した「首都大学東京」を前身とし、2020年に現在の名称に変更された比較的新しい大学名です。改称の経緯や学部の歴史的背景は次章で詳しく触れますが、大学名が変わっても入試制度・学部の位置づけは大学公式サイトで随時更新されているため、情報収集の際は「首都大学東京」時代の古い情報と混同しないよう注意が必要です。

公立大学である東京都立大学は、私立大学と比べて学費が抑えられる一方、共通テストの配点比率が高く、科目数も多くなりがちです。「共通テストと個別試験にどう時間を配分すればいいかわからない」という悩みは志望者からよく聞かれます。特に一般区分・数理区分という2つの前期入試区分の存在自体を知らないまま志望校研究を進めている受験生・保護者も少なくありません。この記事を読めば、区分ごとの配点構造の違いと、それぞれに合った対策の優先順位が具体的にイメージできるはずです。

先にお断りしておくと、本記事で紹介する配点・募集人員・日程などの数字は、令和9年度(2027年度)入試の入学者選抜要項に基づくものです。2027年度の一般選抜学生募集要項(調査書の詳細な取り扱い等を含む)は2026年10月下旬に公表予定でまだ公開されていません。入試制度は年度によって変更されることがあるため、出願にあたっては必ず東京都立大学の公式サイトおよび最新の学生募集要項でご確認ください。特に一般選抜学生募集要項の公表(2026年10月下旬予定)以降は、本記事の内容と差異がないか改めて照合することをおすすめします。

一般区分と数理区分、どちらが有利かも一緒に整理できます

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【結論】東京都立大学経済経営学部の入試傾向と対策|まず押さえるべきポイント

まず全体像を数字で押さえます。東京都立大学経済経営学部の一般選抜は、前期日程に一般区分・数理区分の2つの入試区分があり、後期日程は区分を分けずに1本で実施されます。区分によって配点も試験科目もまったく異なります。

区分募集人員共通テスト配点個別試験配点総点個別試験の内容
前期・一般区分100名500点400点900点英語100・国語150・地歴/数学から1科目150
前期・数理区分20名550点400点950点英語100・数学300
後期日程20名1,200点150点1,350点小論文150

出典: 東京都立大学「2027年度入学者選抜要項」。一般区分は個別試験で国語と地歴/数学の記述力が問われる文系型、数理区分は個別試験400点中300点が数学という理系寄りの配点です。後期日程は共通テストの比重が総点の約89%と極めて大きく、個別試験は小論文150点のみという構成になっています。この違いを理解しないまま「とりあえず全科目まんべんなく」と対策を進めてしまうと、区分ごとに本当に必要な対策が手薄になりかねません。

一般区分と数理区分、何が違うのか

一般区分は、共通テストで地理歴史・公民から2科目、個別試験で国語150点・地歴または数学から1科目150点を課す、文系色の強い区分です。一方の数理区分は、共通テストの地歴・公民が1科目に絞られる代わりに理科の配点が上がり、個別試験は英語100点に加えて数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲ・Cが300点という、経済学を数理的な手法で学びたい受験生向けに設計された区分です。募集人員は一般区分100名に対して数理区分20名と少なく、倍率面でも異なる動きを見せます(詳しくは後述の「募集人員と倍率の目安」で扱います)。

後期日程は小論文1本勝負という現実

後期日程の個別試験は小論文150点のみで、募集人員も20名と前期(合計120名)よりかなり絞られています。共通テストの配点が総点の約89%を占めるため、後期日程を本命にするなら共通テストでの高得点が欠かせません。前期・後期の併願は制度上可能なので、前期を主軸にしながら後期を保険的に併願するという組み立てが現実的です。共通テストの結果次第で後期日程の出願を見送るという判断も選択肢に入るため、共通テスト後の自己採点結果をもとに冷静に出願戦略を組み立てられるよう、事前にシミュレーションしておくと安心です。この点は「学習スケジュールの立て方」の章でも詳しく取り上げます。

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東京都立大学経済経営学部とは|学部の特徴と求められる力

東京都立大学は、2005年4月に都立の4大学(東京都立大学・東京都立科学技術大学・東京都立保健科学大学・東京都立短期大学)を再編・統合して「首都大学東京」として設置されました。その後、2019年の都政改革本部会議での提案を受け、2020年4月1日に大学名称が「東京都立大学」へ変更されました。志望校研究の際にネット上の情報を検索すると、旧名称である「首都大学東京」時代の古い記事が今も多く残っているため、年度の新しい情報かどうかを確認する習慣をつけておくとよいでしょう。

経済経営学部の学科構成とコース分け

経済経営学部は経済経営学科の1学科制で、入学定員は200名です。入学時点では学科・コースを分けずに募集し、2年次に進級する際に「経済学コース」「経営学コース」のいずれかに所属を決定する仕組みになっています。そのため、出願段階で経済学と経営学のどちらを専攻するかを厳密に決めておく必要はなく、1年次は共通の科目を幅広く学びながら、進路を見極めていくカリキュラムです。学部公式サイトによれば、この2コースに加えて「国際金融人材育成特別プログラム」も用意されており、金融分野でのキャリアを見据えた学生向けの選択肢もあります。1年次から専門科目に偏りすぎず教養科目もバランスよく履修できるカリキュラムが組まれているため、入試の段階で経済学・経営学のどちらに強い興味があるかを厳密に固めておく必要はなく、入学後の学びを通じて進路を見定めていく設計になっています。

アドミッション・ポリシーが示す「求める学生像」

経済経営学部のアドミッション・ポリシーでは、「市場」と「組織」という社会の調整メカニズムを理解し、経済学と経営学を統合的に学ぶことを通じて「政策科学」として社会問題の解決に貢献できる人材の育成を目指すと明記されています。求める学生像としては、①経済・経営現象に広く関心を持ち原理解明に取り組む好奇心と探究心、②学びを将来のキャリアに活かし社会に還元する意識、③他者との関わりを通じて自己を磨こうとする協働姿勢の3点が挙げられています。論理的思考能力・語学の読解表現力・数学の基礎学力・経済社会の歴史的理解が明記されている点は、志望理由書や面接がなくても、答案の随所でこうした力を示すことが評価につながる設計になっていると読み取れます。

大学全体の規模とキャンパス

東京都立大学は、人文社会学部・法学部・経済経営学部・理学部・都市環境学部・システムデザイン学部・健康福祉学部の7学部体制で、学部生数は6,935名(2025年5月1日時点)にのぼります。南大沢・日野・荒川の3キャンパス体制で、経済経営学部を含む文系3学部(人文社会学部・法学部・経済経営学部)は南大沢キャンパスが拠点です。個別学力検査(第2次学力試験)の会場も南大沢キャンパスに設定されているため、受験当日の交通経路は早めに確認しておくことをおすすめします。単科大学ではなく総合大学であるため、他学部の授業を一部履修できる仕組みや、キャンパス内の図書館・自習環境が充実している点も、志望校選びの際に知っておきたい特徴です。

面接がなく学力試験本位である点

後述する配点表を見ればわかる通り、経済経営学部の一般選抜(前期・後期とも)には面接の配点項目がありません。共通テストと個別試験(または小論文)の得点だけで合否が決まる、学力試験本位の選抜です。また、都市環境学部やシステムデザイン学部などが対象になっている外部英語検定試験の利用制度についても、経済経営学部は対象学部に含まれていません。志望理由書の評価や面接での対策に時間を割く必要がない分、学力試験そのものの完成度を高めることに集中しやすい入試だといえます。

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一般選抜の入試方式と科目構成|共通テストと個別試験の配点・募集人員

ここからは、東京都立大学経済経営学部の一般選抜の科目構成と配点を、前期日程(一般区分・数理区分)・後期日程それぞれ詳しく見ていきます。同じ「経済経営学部」でも区分によって科目数・配点がまったく異なるため、志望する区分を早い段階で絞り込んでおくことが対策の効率につながります。

出願資格と出願期間

一般選抜に出願できるのは、高等学校又は中等教育学校を卒業した者、及び2027年3月卒業見込みの者などが基本です。出願期間は2027年1月25日(月)から2月3日(水)までで、前期日程・後期日程共通です。前期日程と後期日程は併願が可能で、志望する学部等が異なっていても差し支えありません。ただし選抜は分離分割方式で日程ごとに合否が決まる仕組みのため、前期で不合格でも後期の選考に影響が及ぶことはなく、それぞれ独立した勝負だと考えて対策する必要があります。

前期日程・一般区分の科目構成と配点

一般区分の配点は総計900点です。大学入学共通テストが500点、個別学力検査(第2次学力試験)が400点という構成になっています。

試験科目配点
共通テスト(計500点)国語100点
地理歴史・公民(2科目選択)各50点(計100点)
数学①・数学②各50点(計100点)
理科(基礎2分野等から1科目)50点
外国語(英語はリーディング80・リスニング20)100点
情報Ⅰ50点
個別学力検査(計400点)英語100点
国語150点
地理歴史・数学から1科目選択150点

一般区分の個別試験は英語・国語が必須で、地理歴史か数学のどちらかを選べる点が特徴です。国語が150点と個別試験の中でも重い配点になっているため、記述式の国語力を苦手なまま放置すると総点への影響が大きくなります。

前期日程・数理区分の科目構成と配点

数理区分の配点は総計950点です。共通テストが550点、個別学力検査が400点という構成で、一般区分より共通テスト・個別試験ともに配点が大きくなっています。

試験科目配点
共通テスト(計550点)国語100点
地理歴史・公民(1科目選択)100点
数学①・数学②各50点(計100点)
理科(基礎なし・1科目選択)100点
外国語(英語はリーディング80・リスニング20)100点
情報Ⅰ50点
個別学力検査(計400点)英語100点
数学(Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲ・Cの全範囲)300点

数理区分の個別試験は英語100点と数学300点の2科目のみで、国語や地歴は個別試験で一切問われません。その代わり数学は数学Ⅲまでを含む全範囲が出題対象で、配点も400点中300点と大部分を占めます。共通テストの理科も基礎科目ではなく本格的な理科(物理・化学・生物・地学から1科目)が課される点も一般区分との違いです。

後期日程の科目構成と配点

後期日程は区分を分けず、全志願者共通の1本の選抜です。配点は総計1,350点で、共通テストが1,200点、個別学力検査(小論文)が150点という構成です。

試験科目配点
共通テスト(計1,200点)国語200点
地理歴史・公民(2科目選択)各100点(計200点)
数学①・数学②各200点(計400点)
理科(1科目選択)100点
外国語(英語はリーディング160・リスニング40)200点
情報Ⅰ100点
個別学力検査(計150点)小論文150点

後期日程は共通テストの配点が総点の約89%を占め、個別試験は小論文150点のみという、前期日程とはまったく異なる設計です。共通テストの得点力がそのまま合否に直結するため、後期日程を重視する場合は共通テスト全科目をバランスよく仕上げておく必要があります。小論文の出題内容そのものは大学から公表されていませんが、経済・社会に関するテーマで自分の考えを論理的にまとめる力が問われる形式が一般的です。

数学・国語・英語の出題範囲に関する注意点

選抜要項の注意事項には、科目範囲に関する細かい規定があります。前期の数学は、一般区分では「数学C」がベクトルのみですが、数理区分では複素数平面まで範囲に含まれます。国語の範囲は「現代の国語」「言語文化」「論理国語」「古典探究」、英語の範囲は「英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ」「論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」で、マークシートによる長文読解問題を予定しており英作文は課されません。また共通テストの国語は古典(古文・漢文)を含み、外国語で英語を選ぶ場合はリスニングを受験しないと出願資格を失う点にも注意が必要です。

共通テストの英語はどう換算されるか

共通テストの外国語で「英語」を受験する場合、リーディング・リスニングの素点をそのまま合算するのではなく、換算した配点で利用する仕組みになっています。前期日程はリーディング80点・リスニング20点、後期日程はリーディング160点・リスニング40点に換算され、いずれもリーディングの比重が実質的に高くなる設計です。リスニングが多少苦手でも、読解の精度を優先的に高めておくことで配点面での取りこぼしを防ぎやすくなります。なお英語以外の外国語(ドイツ語・フランス語・中国語)を受験した場合は、筆記の成績がそのまま利用される仕組みです。

募集人員と倍率の目安(2026年度実績)

2027年度入試の募集人員は、前期日程120名(一般区分100名・数理区分20名)、後期日程20名です。入学定員200名の残りは、学校推薦型選抜(一般推薦・指定校推薦で計50名程度)や総合型選抜(ゼミナール入試5名)などに充てられています。参考として、2026年度(令和8年度)入試の実施状況を見てみましょう。

区分募集人員志願者数倍率合格者数合格最低点/満点
前期・一般区分100名465名4.7倍126名624.00/910(得点率約68.6%)
前期・数理区分20名108名5.4倍26名699.40/960(得点率約72.9%)
後期日程20名254名12.7倍20名1079.40/1360(得点率約79.4%)

出典: 東京都立大学「2026年度入学試験実施状況(一般選抜)」(2026年4月27日更新版)。これは2026年度(1年前)入試の結果であり2027年度の合格ラインを保証するものではありませんが、後期日程の倍率が前期の2倍以上高く、合格最低点の得点率も前期より高い水準にある傾向は、区分選びの参考になります。倍率・合格最低点は年度によって変動するため、出願判断の際は必ず最新の入試結果を大学公式サイトで確認してください。

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科目別の出題傾向|国語・英語・数学・地歴公民で何が問われるか

ここからは科目別に、東京都立大学経済経営学部(前期日程)の出題傾向を見ていきます。以下は民間の受験指導サイトが公開している分析にもとづく一般的な傾向であり、大学の公式見解ではありません。過去問の実際の設問内容そのものは著作権の関係で紹介できないため、傾向の要約にとどめます。年度によって出題内容は変わるため、断定的な予想として受け取らないようご注意ください。

国語の出題傾向(一般区分)

一般区分の国語は、古文と現代文(評論文)を組み合わせた大問構成とされ、本文中の表現や人物・筆者の考え方を、50〜100字程度の記述でまとめさせる設問が多いと指摘されています。単純な内容一致問題よりも、本文に即して自分の言葉で説明し直す力が問われる形式です。極端な難問というより、国公立大学の二次試験としては標準的なレベルとされていますが、記述量が多いため時間配分の練習が欠かせません。

英語の出題傾向(一般区分・数理区分共通)

個別試験の英語は長文読解2題構成とされ、段落ごとの役割をつかみながら文章全体の議論の流れを追う力が重視されると指摘されています。社会問題や心理学・行動科学、科学技術、文化・歴史など、抽象度の高いテーマの英文が扱われる傾向があるとされます。近年は英作文が出題されずマークシート方式の長文読解が中心になっているとされ、単語・文法の知識に加えて、論理構造を素早く把握する読解力が得点を左右します。

数学の出題傾向(選択科目・数理区分共通)

個別試験で選択できる数学(一般区分の選択科目、または数理区分の必須科目)は、教科書内容に沿った標準的な問題が中心の誘導型・大問4題構成とされています。公式を当てはめるだけでは解き進められず、条件整理や式変形の意味を理解しているかが問われると指摘されており、単なる暗記型の学習では対応しづらい傾向があるようです。数理区分は数学Ⅲまでを含む全範囲が出題対象になるため、一般区分の受験生とは対策の分量そのものが大きく異なります。

地理歴史・公民の出題傾向(一般区分の選択科目)

一般区分で国語の代わりに選べる地理歴史(日本史・世界史・地理)は、単純な年代・用語の暗記ではなく、制度や社会的背景まで踏み込んだ説明力が求められるとされています。日本史・世界史は地域別・テーマ別の通史を背景や展開まで含めて理解する力、地理は統計資料や地図から事実を読み取り、自然環境や社会条件を説明する力がそれぞれ重視されるとされます。共通テストと個別試験の両方に対応する必要があるため、暗記と説明力の両立を意識した学習が求められます。

小論文の出題傾向(後期日程)

後期日程の小論文は、大学から出題形式の詳細が公表されていないため、断定的な傾向を示すことはできません。一般的に経済経営系学部の小論文では、資料やデータを読み取ったうえで経済・社会問題について自分の考えを論理的に構成する形式が多いとされています。日頃から経済・社会のニュースに触れ、賛成・反対や複数の立場を整理して書く練習をしておくことが土台になります。

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科目別の対策の方針

出題傾向を踏まえ、ここからは科目別の対策の方向性を整理します。配点比率を踏まえると、一般区分は国語・地歴(または数学)の記述力、数理区分は数学の完成度が最優先になります。

答案作成で科目を問わず意識したいこと

科目別の対策に入る前に、経済経営学部の個別試験全体に共通するポイントを押さえておきます。国語・数学・英語のいずれも記述式または選択式の設問が中心で、部分点をどれだけ積み上げられるかが総合得点を左右します。正解にたどり着けなかった問題でも、考え方の筋道や途中式を丁寧に書き残すことで部分点が期待できるため、「わからないから白紙で出す」という選択肢はできるだけ避けたいところです。過去問演習を始めた後は、解いた年度・大問ごとに「制限時間内に着手できたか」「部分点をどの程度確保できたか」を簡単な表にまとめて記録しておくと、自分の弱点が科目のどの部分に偏っているかが可視化されます。オンライン家庭教師サービスの選び方や他社比較はオンライン家庭教師おすすめ15選比較|料金・講師の質で選ぶでも整理しているので、あわせて参考にしてください。

国語の対策(一般区分)

現代文は、抽象度の高い評論文を読み慣れることが土台になります。新書レベルの評論文を日常的に読み、筆者の主張とその根拠を自分の言葉で要約する練習を重ねると、記述式の設問に対応しやすくなります。「何文字で書けるか」ではなく「制限字数の中で何を削り何を残すか」を意識した添削を受けられると、字数指定のある記述問題への対応力が伸びやすくなります。古文は基礎的な文法・単語知識を早めに固め、現代文にじっくり時間を使えるよう、高3の秋までに古文を素早く解き切れる状態を作っておくのが理想です。

英語の対策

英語は、単語・文法などの基礎知識を高2までに固めたうえで、高3からは長文を時間内に読み切る速読力の強化に軸足を移すのが効果的です。抽象度の高いテーマの長文が扱われる傾向を踏まえ、社会問題や科学技術に関する評論文・ニュース記事を日頃から読む習慣をつけておくと、初見の英文でも論理構造をつかみやすくなります。マークシート方式が中心とされる近年の傾向を踏まえると、選択肢の中から本文の趣旨に最も近いものを選ぶ訓練を、過去問・類題演習で重ねておくことが得点の安定につながります。共通テストの英語がリーディング・リスニング型であるのに対し、個別試験の英語は長文読解に特化している点も意識しておきたい違いです。

数学の対策(数理区分・一般区分の選択者)

数学は、まず教科書レベルから入試標準レベルの問題集で基礎を徹底することが最優先です。誘導型の大問構成に慣れるため、途中の設問が次の設問へどうつながるかを意識しながら過去問・類題を解く練習が効果的とされています。答えだけを合わせる演習ではなく、条件整理や式変形の根拠を言葉で説明できるかを確認しながら進めると、記述式の減点を防ぎやすくなります。数理区分志望者は数学Ⅲの範囲(複素数平面・微積分の応用等)まで手を広げる必要があるため、一般区分志望者より早い時期から数学Ⅲの学習に着手する計画が欠かせません。

地理歴史・公民の対策(一般区分の選択者)

地理歴史・公民を選ぶ場合、共通テスト・個別試験の両方で使う科目になるため、用語の暗記だけで終わらせず、出来事の背景・展開・結果をセットで説明できるレベルまで理解を深めることが対策の軸になります。日本史・世界史であれば時代ごとの流れを図式化してまとめる、地理であれば統計資料や地図を使った演習を繰り返すなど、科目の特性に合わせた学習法を選ぶとよいでしょう。共通テスト形式の問題演習と、個別試験形式の記述問題演習を並行して進めることが重要です。

情報Ⅰの対策(共通テスト)

共通テストの情報Ⅰは、一般区分・数理区分とも共通テスト配点の一部(50点)を占めます。個別試験では課されない科目のため対策が後回しになりがちですが、共通テスト全体の総合点を底上げする科目として無視できません。プログラミング的思考や情報デザイン、データ活用など出題範囲が幅広い一方、他教科と比べて演習量そのものが少なくても得点が伸びやすい科目でもあります。高2のうちに教科書レベルの内容を一通り学び終え、高3では共通テスト形式の問題演習を定期的に挟んでおくと、直前期に慌てて詰め込む事態を避けられます。

小論文の対策(後期日程)

後期日程の小論文は、まず新聞やニュースで経済・社会問題への関心を高めることから始めます。賛成・反対など複数の立場を整理したうえで、自分の考えを根拠とともに筋道立てて書く練習を、高3の秋以降を目安に本格化させるとよいでしょう。書いた小論文は自己採点だけで終わらせず、学校の先生や第三者に読んでもらい、論理の飛躍や説明不足がないかを客観的にチェックしてもらうことが、記述力を伸ばすうえで欠かせません。後期日程は共通テストの配点が非常に大きいため、小論文対策に時間をかけすぎて共通テストの見直しがおろそかにならないよう、バランスを意識してください。

私立大学・他の国公立大学との併願対策との両立

経済経営学部を第一志望としながら、私立大学や他の国公立大学を併願するご家庭は少なくありません。都立大学の個別試験は記述式・小論文が中心である一方、私立大学の多くは出題形式が大きく異なる場合があります。併願校対策に時間を割きすぎて都立大学向けの記述演習が手薄にならないよう、高3の秋以降は「都立大学対策の週」と「併願校対策の週」を分けてスケジュールを組むなど、科目・形式ごとに演習時間を意図的に配分する工夫が有効です。共通テスト利用方式で併願する私立大学がある場合は、共通テストの得点をどちらにも活かせるため、共通テスト対策の比重を計画的に高めておくと併願戦略全体の効率が上がります。

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学習スケジュールの立て方|逆算計画と学年別の目安

東京都立大学経済経営学部の入試は、区分によって共通テストと個別試験の重みがまったく異なるため、直前期にまとめて対策するのではなく、学年ごとに積み上げる逆算型のスケジュールが現実的です。

高1のうちにやっておきたいこと

高1の間は、受験区分を絞り込む前の土台作りの時期です。英語・数学は積み上げ型の科目のため、高1のつまずきを高3まで持ち越さないことを最優先にしてください。英単語・英文法、数学Ⅰ・Aの基礎は、定期テストのたびに振り返りながら確実に固めておくと、高2以降の演習量を増やす土台になります。国語は、この時期から新書や評論文を読む習慣をつけておくと、高3で本格的な記述対策に入った際の伸びが早くなります。まだ一般区分・数理区分を決めていない場合でも、数学を苦手なままにしておくと数理区分という選択肢自体が狭まってしまうため、高1の段階では数学の基礎を大切にしておくことをおすすめします。

高2のうちにやっておきたいこと

高2は、一般区分・数理区分のどちらを主軸にするかを固めながら、共通テスト・個別試験それぞれの対策を意識し始める時期です。数理区分を検討している場合は、数学Ⅲの学習を高2のうちに開始できると、高3での過去問演習にかけられる時間が増えます。一般区分志望者は、地理歴史・公民のうちどの科目を選ぶかを高2のうちに決め、授業内容を一通り理解しておくと、高3での詰め込みを避けられます。また、高2の後半からは志望校を意識した模試を受け始め、記述式問題に近い形式に触れておくと、高3でのギャップを減らせます。塾・予備校を使う場合の費用感については大学受験の塾費用は年間いくら?学年別相場と安く抑える方法でも詳しく取り上げているので、指導形態を検討する際の参考にしてください。

高3からの逆算スケジュール

高3以降は、個別試験の記述力強化と共通テスト対策を並行して進める時期になります。おおまかな目安は次の通りです。

時期取り組みの目安
高3春〜夏英語長文・数学標準問題の演習量を増やし、記述の基礎を固める。国語(一般区分)は評論文の要約練習を継続
高3夏〜秋過去問演習を開始し、時間配分と答案の書き方(部分点を積み上げる記述)を確認していく
高3秋〜共通テスト直前共通テスト対策の比重を一時的に高める。後期日程も視野に入れるなら全科目のバランスを重視
共通テスト後〜前期試験共通テストの自己採点をもとに、個別試験(区分ごとの科目)の総仕上げに専念

後期日程まで見据える場合、共通テストの配点が総点の約89%を占めるため、共通テスト全科目の完成度が事実上の合否ラインになります。前期・一般区分や数理区分の対策に時間を割きすぎて共通テスト対策が手薄になると、後期日程の選択肢そのものが狭まってしまう点に注意してください。

後期日程まで見据える場合の注意点

後期日程を併願する場合、共通テスト後から前期試験までの期間に、後期用の対策時間を追加で確保するのは現実的に難しいのが実情です。後期日程の個別試験は小論文1科目のみのため、前期対策と並行して小論文の練習だけを継続しておくという組み立てが現実的です。前期・一般区分と数理区分のどちらを主軸にするかによって、地歴・数学のどちらに重点を置くべきかが変わってくるため、高2の終わりまでに区分をある程度絞り込んでおくと、高3のスケジュールが立てやすくなります。共通テスト後に自己採点結果を踏まえて後期日程への出願を決める家庭も多いため、「後期を受けるかどうか」の判断基準(共通テストで何点取れていたら出願するか)をあらかじめ大まかに決めておくと、当日の判断に迷いにくくなります。

浪人生・再受験生が押さえておきたいポイント

高卒生(浪人生)が経済経営学部を再受験する場合、現役時に受けた大学入学共通テストの成績は使えず、受験する年度の共通テストをあらためて受け直す必要があります。現役時と同じ得点を前提に計画を立てると、共通テストの得点が下振れした場合の後期日程の出願判断が遅れるリスクがあります。浪人期間は、現役時に手薄だった科目(記述力が課される国語・数学や、配点の大きい地理歴史・公民)を重点的に立て直す期間と位置づけ、春の時点で1年間の到達目標を月単位で区切っておくと、夏以降の過去問演習にスムーズに移行しやすくなります。

模試の活用法とスケジュールの見直し方

逆算スケジュールは、一度立てたら固定するものではありません。記述式模試の答案返却をきっかけに、科目ごとの配分を定期的に見直すことが、記述・小論文が中心の入試では特に重要になります。模試の判定(A〜E等)そのものよりも、記述式の設問でどの程度部分点を積み上げられているか、時間内に大問をどこまで解き切れているかという中身を確認する習慣をつけると、次の模試までに何を優先すべきかが具体的に見えてきます。特に高3の夏以降は、模試の答案を受け取ったら1週間以内に「今回の失点原因」と「次回までの対策」を書き出しておくと、直前期に同じ失点パターンを繰り返すリスクを減らせます。共通テスト形式の模試と記述式の模試では評価されるポイントが異なるため、両方の結果を別々に管理し、共通テスト対策と個別試験対策のバランスが崩れていないかを定期的にチェックすることも欠かせません。

国語・英語・数学(または地歴)、弱点科目だけをプロ講師に絞って依頼できます

個別試験の科目すべてを塾に通わせる必要はありません。記述・小論文の精度が伸び悩んでいる科目だけをオンラインで補強することも可能です。

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独学で目指す場合の壁と対処法

東京都立大学経済経営学部は、区分によって共通テストと個別試験の重みが大きく異なる入試です。知識のインプットだけなら独学でも十分に進められますが、記述答案や小論文の完成度を独学だけで上げるのは簡単ではありません。ここでは、独学で目指す場合によくぶつかる壁と、その対処法を整理します。

壁1: 記述式答案・小論文の採点基準が独学ではわからない

国語・数学・小論文のいずれも記述式の設問が中心で、採点基準は大学から公表されていません。参考書の模範解答と見比べるだけでは、「自分の答案がどこで減点されているのか」を正確に把握するのが難しいというのが独学最大の壁です。特に小論文は模範解答という概念自体が存在しにくい科目のため、第三者による添削なしに記述の精度を上げるのは時間がかかります。数学も、答えが合っていても途中式の書き方次第で減点されうるため、条件整理の過程を含めて確認してもらう機会が必要です。模範解答を見て「理解できた」と感じることと、自力で同じ水準の答案を制限時間内に書き切れることの間には大きな差があるため、独学だけで進めていると、この差になかなか気づけないまま本番を迎えてしまうリスクもあります。

壁2: 一般区分と数理区分、どちらを選ぶべきか自分では判断しづらい

一般区分と数理区分は、募集人員も配点構造も大きく異なりますが、今の学力(特に数学の到達度)から、どちらの区分がより現実的な合格ラインに近いかを独学で客観的に判断するのは難しいという悩みもよく聞かれます。数理区分は募集人員が20名と少ない分、数学が得意な受験生にとっては倍率面で有利に働く可能性がある一方、数学Ⅲまでの全範囲を仕上げる必要があるため、対策の分量そのものが一般区分より大きくなります。どちらの区分で受験するかによって高2・高3のカリキュラムの組み方が変わってくるため、区分選びは早めに検討しておきたいポイントです。判断材料としては、模試や定期テストでの数学の偏差値・得点推移に加えて、数学Ⅲの学習にどれだけの時間を追加で確保できるかという現実的な見通しも合わせて検討すると、後から区分を変更する手戻りを減らしやすくなります。

壁3: 後期日程(小論文のみ)の情報が独学では集めにくい

後期日程は小論文150点のみで合否が決まる一方、大学から出題形式の詳細や過去のテーマは公表されていません。経済・社会問題について「どのレベルの論述が合格ラインなのか」という基準を、独学で把握するのはほぼ不可能です。市販の小論文対策本は分野横断的な内容が中心で、経済経営学部特有の出題傾向に特化した情報は限られています。共通テストの得点力があっても、小論文の書き方そのものを知らないまま本番を迎えてしまうケースも起こりえます。学校の先生に添削を依頼できる場合でも、経済経営系の小論文特有の視点(需要と供給、費用対効果、政策の是非といった経済学的な物の見方)まで踏み込んだ指導を受けられるとは限らないため、志望学部の特性に合わせた添削者を早めに探しておくことも対策の一部です。また、後期日程は募集人員自体が20名と少ないため、合格者の再現答案や体験談もインターネット上でほとんど見つからず、「どの程度の分量・構成で書けば合格ラインに届くのか」という肌感覚を独学で養うのは非常に難しいという構造的な課題もあります。

対処法: 状況に応じてプロの視点を取り入れる

こうした壁への現実的な対処法は、すべてを塾に任せるのではなく、「独学で進められる範囲」と「第三者の視点が必要な範囲」を切り分けることです。特に記述式答案や小論文のように「自分では気づけない弱点」が出やすい分野ほど、第三者に定期的に見てもらう体制を作っておく価値が大きくなります。知識のインプットや基礎演習は独学で進めながら、記述答案や小論文の添削など、独学では検証しづらい部分だけをプロ講師に依頼するという使い方であれば、費用を抑えながら独学の弱点を補えます。

取り組み方独学で対応しやすい範囲第三者の視点が有効な範囲
国語古文の単語・文法の暗記、漢字の書き取り評論文の記述答案の添削、字数配分の調整
数学公式の理解、標準問題の反復演習途中式・記述の減点ポイントの確認
英語単語・文法の暗記、長文の多読論理構造の把握・選択肢の絞り込み方の指導
小論文(後期)経済・社会ニュースのインプット構成・論理展開の添削

1対1のオンライン家庭教師であれば、必要な科目・必要な時間だけを選んで依頼できるため、「数学の記述だけ」「後期対策の小論文だけ」といった絞った使い方もしやすくなります。すべての科目を塾に切り替える必要はなく、独学で伸ばせている部分はそのまま独学を続け、記述の精度が頭打ちになっている部分だけをスポットで依頼するという発想を持つと、費用対効果の高い受験勉強につながります。塾を使わずに独学中心で進める場合の考え方は大学受験は塾なしでも合格できる?独学のメリット・デメリットでも整理しているので、独学と個別指導を組み合わせる際の目安として参考にしてください。

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よくある質問(FAQ)

一般区分と数理区分、どちらを選べばいいですか?

数学が得意で、数学Ⅲまでの範囲を仕上げる時間を確保できるなら数理区分、国語・地歴などバランスよく記述力で勝負したいなら一般区分が向いています。数理区分は募集人員が20名と少なく、個別試験の科目も英語・数学の2科目に絞られるため、数学に強い自信がある受験生にとっては有力な選択肢になります。

後期日程だけを受けて合格することはできますか?

制度上は可能ですが、後期日程は募集人員20名に対して2026年度実績で志願者254名(倍率12.7倍)と非常に高い倍率になっています。共通テストの配点が総点の約89%を占めるため、後期日程のみを本命にするのは共通テストで極めて高い得点を取れることが前提になるため、前期日程を主軸にしたうえで後期を併願として位置づけるのが現実的です。

経済学コースと経営学コースは、いつ決めればいいですか?

入学時点ではコースを分けて募集しておらず、コースの振り分けは2年次進級時に決まります。そのため、受験対策の段階で経済学コース・経営学コースのどちらに進むかを決めておく必要はありません。1年次に幅広く学んだうえで、興味の方向性を見極めてから選択できます。

面接や志望理由書の提出はありますか?

一般選抜(前期日程・後期日程とも)の配点表には面接の項目がなく、経済経営学部の一般選抜は面接を課さない学力試験本位の選抜です。志望理由書の提出についても、募集要項の詳細は大学公式サイトの最新情報で確認してください。

外部の英語資格・検定試験のスコアは使えますか?

経済経営学部は、東京都立大学が実施している一般選抜における外部英語検定試験利用制度の対象学部には含まれていません(対象は都市環境学部・システムデザイン学部・健康福祉学部の一部学科)。共通テストの外国語(英語)と個別試験の英語で得点を積み上げる必要があります。

数理区分の数学は、どこまでの範囲を勉強すればいいですか?

個別試験の数学は数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲ・Cの全範囲が出題対象で、数学Cは平面上の曲線と複素数平面まで含まれます。一般区分(個別試験で数学を選ぶ場合)の数学Cはベクトルのみが対象となっており、同じ経済経営学部でも区分によって学習範囲の広さが異なる点に注意してください。

浪人しても経済経営学部は受験できますか?

受験できます。ただし前述の通り、現役時に受けた大学入学共通テストの成績は使えず、受験する年度の共通テストを新たに受け直す必要があります。浪人期間の使い方としては、現役時に手薄だった科目や、志望する区分で配点の大きい科目(一般区分なら国語・地歴、数理区分なら数学)を重点的に立て直す1年間の計画を立てるのが基本です。

共通テストと個別試験、どちらを優先して対策すべきですか?

一般区分・数理区分とも共通テストと個別試験がほぼ半々の配点であるのに対し、後期日程は共通テストが総点の約89%を占めます。前期日程を主軸にする場合は共通テストと個別試験を並行して仕上げ、後期日程まで見据える場合は共通テスト全科目の底上げを優先するのが合理的な考え方です。志望する区分・日程によって優先順位が変わる点を踏まえ、早い段階で学習計画に落とし込んでおくとよいでしょう。

まとめ|東京都立大学経済経営学部合格への次の一歩

東京都立大学経済経営学部の入試は、前期日程の一般区分・数理区分、そして後期日程で科目構成と配点の考え方が大きく異なります。特に後期日程は共通テストの配点が総点の約89%を占め、個別試験は小論文150点のみという独自の設計になっているため、募集要項を正確に読み解いたうえで、どの区分・日程を主軸にするかを早めに決めることが対策の効率を左右します。

一般区分であれば国語・地歴(または数学)の記述力、数理区分であれば数学Ⅲまでを含む数学の完成度が、個別試験で問われる中心的な力です。配点だけを見て科目の優先順位を決めるのではなく、自分の得意科目と区分ごとの配点構造を照らし合わせて学習計画を組むことが、この学部の入試傾向に合った対策の考え方だといえます。

後期日程を検討している場合は、共通テストの配点が極めて大きいという特性を正しく理解したうえで、共通テスト全科目の底上げと、小論文の記述練習を並行して進めることが重要です。学年が上がるほど後から取り戻せる時間は少なくなるため、高1・高2のうちから基礎を固め、高3で記述力・論述力の完成度を高めていくという逆算の発想を、できるだけ早い段階から持っておくことをおすすめします。

本記事の情報は執筆時点(令和9年度/2027年度入試の入学者選抜要項)のものです。入試制度・配点・募集人員は年度によって変更される可能性があるため、出願前には必ず東京都立大学の公式サイト・最新の学生募集要項でご確認ください。特に2027年度の一般選抜学生募集要項は2026年10月下旬公表予定でまだ非公開のため、出願直前には必ず正式版の内容を確認する習慣をつけておくと安心です。

スプリング・オンライン家庭教師では、プロ講師による1対1指導を通じて、東京都立大学経済経営学部が求める記述力・数学力・小論文力を科目単位で強化できます。「今の学力から合格まで、一般区分と数理区分のどちらを主軸に、何を・どれくらい・いつまでに進めればいいか」を、無料相談で具体的にシミュレーションすることも可能です。指導内容とコースの詳細は大学受験コースのページでも紹介しています。前期・後期どちらを重視するか迷っている方も、まずは現状を整理するところから始めてみてください。特に一般区分・数理区分のどちらを主軸にすべきか、後期日程まで併願すべきかといった判断は、成績データを客観的に見ながら決めたほうが手戻りが少なくなります。学年や現在の得点状況によって最適な進め方は変わるため、思い立ったタイミングで一度相談してみることをおすすめします。

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