「埼玉大学経済学部の個別試験は、国語・数学・外国語の3教科から2教科を選ぶらしいけれど、どちらを選べば有利なのか分からない」——首都圏の国立大学の中でも独特な選抜方式を持つこの学部を志望する受験生・保護者から、こうした相談をよく受けます。結論から言うと、前期日程・一般選抜枠は共通テスト950点+個別試験500点の総合計1450点で、個別試験は選んだ2教科だけが採点されます(国語・数学・外国語のうち出願時に選んだ2教科、各250点)。3教科すべてを高い水準で仕上げる必要はなく、得意な2教科に絞って記述力を磨く戦略が成立する入試だといえます。
さらに埼玉大学経済学部には、外国語1科目の個別試験だけで受験できる「国際プログラム枠」(定員20名)という前期日程内の特別枠があり、後期日程(定員50名)は教科の個別学力試験がなく小論文のみが課されるなど、同じ経済学部でも枠・日程によって対策の方向性が大きく異なります。この記事では、埼玉大学が公表している最新の入学者選抜に関する要項をもとに、一般選抜(前期日程・後期日程)の科目構成と配点、科目別の出題傾向と対策の方針、学年別の学習スケジュール、独学で目指す場合に直面しやすい壁までを整理してお伝えします。
先にお断りしておくと、本記事で紹介する配点・募集人員・日程などの数字は、令和9年度(2027年度)入試の「入学者選抜に関する要項」(令和8年6月公表)に基づくものです。出願用の正式な学生募集要項は例年11月頃に別途公表され、入試制度は年度によって変更されることがあるため、出願にあたっては必ず埼玉大学の公式サイトおよび最新の学生募集要項でご確認ください。
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【結論】埼玉大学経済学部の入試傾向と対策|まず押さえるべきポイント
まず全体像を数字で押さえます。埼玉大学経済学部(昼間コース・経済学科)の一般選抜は、前期日程に「一般選抜枠」と「国際プログラム枠」の2区分があり、後期日程とあわせて計3つの選抜が並行して実施されます。
| 区分 | 募集人員 | 共通テスト配点 | 個別試験配点 | 総点 | 個別試験の内容 |
|---|---|---|---|---|---|
| 前期・一般選抜枠 | 195名 | 950点 | 500点 | 1450点 | 国語・数学・外国語から2教科選択(各250点) |
| 前期・国際プログラム枠 | 20名 | 600点 | 200点 | 800点 | 外国語のみ |
| 後期日程 | 50名 | 950点 | 300点 | 1250点 | 小論文のみ |
出典: 埼玉大学「令和9年度 入学者選抜に関する要項」(令和8年6月公表)。前期・一般選抜枠の個別試験は「3教科のうち2教科を出願時に選択する」という珍しい方式で、選んだ2教科の得点は中央値補正法によって調整されます。国語・数学・外国語のどれもが得意という受験生は少なく、多くの場合は自分の得意な2教科に照準を絞って対策を組み立てることになります。この点を理解しないまま3教科すべてを均等に勉強してしまうと、直前期の負荷が無駄に大きくなりかねません。
一般選抜枠と国際プログラム枠、何が違うのか
埼玉大学経済学部の前期日程には、定員195名の一般選抜枠に加えて、定員20名の国際プログラム枠という特別な区分があります。一般選抜枠は国語・数学・外国語の3教科から2教科を選ぶ記述中心の入試であるのに対し、国際プログラム枠は個別試験が外国語のみという、外国語の運用力を重視した設計になっています。共通テストも、国語必須+地理歴史・公民または数学のうち高得点の1教科+外国語という組み合わせで、地歴・数学のどちらか一方だけを仕上げれば足りる点が一般選抜枠と異なります。外国語(特に英語)に強みがあり、国語・数学いずれかの負担を軽くしたい受験生にとっては、選択肢として検討する価値があります。前期日程は一般選抜枠・国際プログラム枠のいずれか一方を選んで出願する形になるため、出願前に自分の得点力がどちらの枠に向いているかを見極めておくことが大切です。募集人員は一般選抜枠195名に対して国際プログラム枠は20名と少なく、この点も踏まえて検討する必要があります。
前期日程と後期日程、配点構造の違い
前期日程(一般選抜枠)は募集人員が多く(195名)、記述式の個別試験を通じて専門知識を修得する学力を測るという色合いが強い日程です。一方、後期日程は募集人員が少なく(50名)、個別試験は小論文のみで、共通テスト950点の比重が総点の76%を占めます。後期日程は共通テストでの失点が命取りになりやすい一発勝負の側面が強い日程だといえます。前期・後期の併願は制度上可能なので、この記事の後半、「学習スケジュールの立て方」でも詳しく取り上げます。
個別試験の2教科選択、どちらを選ぶべきかも相談できます
国語・数学・外国語の3教科から2教科を選ぶ独特の方式だからこそ、得意科目の組み合わせは人によって最適解が変わります。現状に合わせて個別に助言します。
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埼玉大学経済学部とは|学部の特徴と求められる力
埼玉大学は、教養学部・経済学部・教育学部・理学部・工学部の5学部が1つの大久保キャンパスに集まる総合大学です。全学部が集まる大久保キャンパス(さいたま市桜区)へは、JR埼京線「南与野」駅・JR京浜東北線「北浦和」駅・東武東上線「志木」駅などからバスでアクセスでき、南与野までは新宿から約34分、北浦和までは東京から快速利用で約39分が目安とされています。経済学部はこの中の1学部として位置づけられ、昼間コースと夜間主コースの2つのコースを持ちます。本記事で扱うのは募集規模の大きい昼間コース(入学定員280名)です。経済学部(経済学科)は「経済分析」「国際ビジネスと社会発展」「経営イノベーション」「法と公共政策」という4つのメジャー(専門分野)で構成されており、入学時点で学科やコースを細かく分けて募集しているわけではありません。まずは学部基盤科目・入門科目とプレゼミを通じて幅広く学びながら、1年終了時にどのメジャーに進むかを選択するカリキュラムです。
4メジャー制と1年終了時の専攻選択
埼玉大学経済学部の教育体制の特色は、この4メジャー制にあります。1年次は学部共通の基盤科目・入門科目を学びつつプレゼミに所属し、1年終了時に自分の関心に近いメジャーを選択します。各メジャーには必修科目・選択必修科目・演習(ゼミ)が用意されており、卒業研究はどのメジャーを選んでも必修とされています。さらに、自分が所属するメジャー以外の科目を体系的に学ぶことで認定される「マイナー」制度も用意されており、複眼的な思考力を養う仕組みが整っています。入学段階で専攻を確定させる必要がないぶん、志望理由書や面接を準備する段階になったら、4つのメジャーのうちどれに関心があるか、あるいはマイナー制度をどう活用したいかを具体的に言語化できるようにしておくと、単なる憧れではなく「なぜこの学部でなければならないか」を自分の言葉で語れるようになります。
入試が求める力(アドミッション・ポリシーより)
埼玉大学経済学部のアドミッション・ポリシーでは、4メジャーの教育研究上の目的のもと、社会に積極的に意見を発信できる人材の育成を目指すと明記されています。自ら問題を発見・解決し、自らの教養と専門的知見をふまえて考察する力が根底にあります。そのため、大学での学びに求められる基礎学力、国内外の社会への問題関心、論理的思考力・表現力の基礎となる読解力を持つ人物を求めるとされています。前期・一般選抜枠では国語・数学・外国語という専門知識を修得する学力そのものを試し、前期・国際プログラム枠では外国語の運用力を、後期日程の小論文では理解力・論理的な考察力・記述力・表現力・主体性を、それぞれ重視する設計になっている点は、科目別の対策を考えるうえでも意識しておきたい前提です。
夜間主コースという選択肢
経済学部には、昼間コースとは別に夜間主コース(入学定員15名)が設置されています。夜間主コースは一般選抜を実施しておらず、社会人選抜のみで募集する仕組みです。現役の高校生・浪人生が受験対象とする一般選抜は、あくまで昼間コースの経済学科である点を混同しないよう注意してください。本記事で紹介する募集人員・配点も、すべて昼間コースを対象としたものです。
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一般選抜の入試方式と科目構成|共通テストと個別試験の配点・募集人員
ここからは、埼玉大学経済学部の一般選抜の科目構成と配点を、前期日程(一般選抜枠・国際プログラム枠)・後期日程それぞれ詳しく見ていきます。同じ「経済学部」でも枠・日程によって科目数・配点・試験内容がまったく異なるため、自分がどの枠を目指すのかを早い段階で決めておくことが対策の第一歩になります。
出願資格と「2段階選抜を行わない」という特色
一般選抜に出願できるのは、高等学校又は中等教育学校を卒業した者及び卒業見込みの者などが基本です。志望する学部・学科等が指定する大学入学共通テストの教科・科目をすべて受験する必要があり、第1解答科目で指定外の科目を受験した場合は、たとえ第2解答科目で指定科目を受験しても個別試験を受けられません。埼玉大学は全学部・全学科において「2段階選抜(いわゆる足切り)は行わない」と明記されており、出願要件を満たして共通テストの指定科目を受験してさえいれば、共通テストの得点にかかわらず必ず個別試験(後期は小論文)まで進めます。旧帝大クラスの一部の学部で見られる「第1段階選抜の予告倍率」のような足切りの心配をせずに、個別試験対策に専念できる制度設計だといえます。共通テストで思うような得点が取れなかった場合でも、出願要件を満たしている限り個別試験までは必ず進めるため、最後まで記述式の答案作成に全力を注げるという安心感は、精神的な負担の大きい受験期において決して小さくないメリットです。
前期日程・一般選抜枠の科目構成と配点
前期日程・一般選抜枠(定員195名)の個別学力試験は、国語・数学・外国語の3教科から出願時に2教科を選択する方式です。国語の個別試験範囲は「現代の国語・論理国語」で古文・漢文は含まれません。数学の個別試験範囲は「数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学A・数学B(数列)・数学C(ベクトル)」です。
| 教科 | 共通テスト配点 | 個別試験配点 |
|---|---|---|
| 国語 | 200点 | (250点・選択時) |
| 地理歴史・公民 | 200点 | − |
| 数学 | 200点 | (250点・選択時) |
| 理科 | 100点 | − |
| 外国語 | 200点 | (250点・選択時) |
| 情報 | 50点 | − |
共通テストは国語・地理歴史公民・数学・理科・外国語・情報の6教科8科目を合計950点満点で利用し、個別試験は国語・数学・外国語のうち出願時に選んだ2教科(各250点、合計500点)だけが採点対象です。3教科分の得点をそのまま合算するのではなく、選んだ2教科の得点に中央値補正法による調整を行う仕組みになっています。総点は共通テスト950点+個別試験500点=1450点です。
前期日程・国際プログラム枠という選択肢
前期日程には、募集人員20名の国際プログラム枠も設けられています。共通テストは国語(必須200点)+地理歴史・公民または数学のうち高得点の1教科(200点)+外国語(必須200点)の合計600点、個別試験は外国語のみ200点で、総点は800点です。〔3教科・3科目〕又は〔3教科・4科目〕とされ、国語・外国語を含む3教科のみの受験も可能という柔軟な出願要件になっています。地歴・数学のどちらか一方に絞って準備できる分、外国語の記述・運用力に自信がある受験生にとっては負担を抑えられる枠だといえます。
後期日程の科目構成と配点
後期日程(定員50名)は、前期日程と比べて科目構成が大きく異なります。教科の個別学力試験は課されず、個別試験は小論文(300点)のみです。
| 教科 | 共通テスト配点 |
|---|---|
| 国語 | 100点 |
| 地理歴史・公民 | 100点 |
| 数学 | 300点 |
| 理科 | 50点 |
| 外国語 | 350点 |
| 情報 | 50点 |
共通テストの合計は950点、個別試験(小論文)は300点で、総点は1250点です。共通テストの比重が総点の76%を占めるため、後期日程を本命として据えるなら、共通テストで安定した高得点を取ることが何より重要になります。なお後期日程は「共通テストⅠ」「共通テストⅡ」という2つの方式で採点し、高得点の方が採用される仕組みになっている点も要項に明記されています。詳しい配点構造は年度によって更新されることがあるため、出願時には必ず最新の学生募集要項で確認してください。
個別試験「2教科選択・中央値補正法」の仕組み
前期・一般選抜枠の個別試験は、国語・数学・外国語の3教科から2教科を出願時に選ぶ方式です。得意な2教科を選べる自由度がある一方で、出願時点で選択を確定させる必要があるため、直前になって「やっぱりあの教科にしておけばよかった」という後悔ができない仕組みだといえます。さらに、選んだ2教科の得点は中央値補正法によって調整されるため、単純に素点が高ければよいわけではなく、受験者全体の得点分布の中でどれだけ相対的に高い位置にいるかが重要になります。どの2教科を選ぶべきかは、高2の模試や定期テストの結果を材料に、遅くとも高3の夏までには方向性を固めておくことをおすすめします。
共通テストの英語はどう換算されるか
共通テストの外国語で「英語」を受験する場合、前期日程では「リーディング(100点)×1.5+リスニング(100点)×0.5=200点」に換算されます。リーディングの比重がリスニングの3倍に設定されているため、リスニングが多少苦手でも読解の精度でカバーしやすい配点だといえます。後期日程では「〔リーディング(100点)×1.5+リスニング(100点)×0.5〕×1.75=350点」に換算され、前期よりもさらにリーディング重視の傾斜配点になります。前期・後期とも併願する場合は、リーディングの精度を優先的に高めておくことが配点面で理にかなっています。前期日程と後期日程の併願は制度上可能ですが、国公立大学同士の併願は「前期-後期-中期」の組合せのみが認められ、「前期-前期」「後期-後期」のような同一日程の重複出願はできません。また、合否判定は総合点順で決まり、総合点が同点の場合は同順位として扱われます。
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科目別の出題傾向|国語・数学・外国語で何が問われるか
ここからは科目別に、埼玉大学経済学部(前期日程)の出題傾向を見ていきます。以下は民間の受験指導サイトが公開している分析にもとづく一般的な傾向であり、大学の公式見解ではありません。過去問の実際の設問内容そのものは著作権の関係で紹介できないため、傾向の要約にとどめます。年度によって出題内容は変わるため、断定的な予想として受け取らないようご注意ください。
国語の出題傾向
民間の受験指導サイトの分析によれば、経済学部の国語は現代文のみの大問3題構成とされ、古文・漢文は出題範囲に含まれません。大問1に漢字の書き取り問題が7〜10個含まれ、評論的な文章が中心に出題される傾向が指摘されています。テーマは社会・制度・個人・価値判断に関わるものが多く、経済学部らしく経済・社会分野の話題が扱われやすいとされています。各大問には小問が4〜5問程度出題され、本文の根拠を的確に選び、設問の要求に沿って簡潔にまとめる記述力が問われる傾向があるとされています。古文・漢文の対策が不要な分、現代文の読解と記述に学習時間を集中できるのがこの科目の特徴です。
数学の出題傾向
個別試験の数学は、出題範囲が数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学A・数学B(数列)・数学C(ベクトル)とされています。確率・数列・ベクトルが頻出単元として指摘されている点は、複数の受験指導サイトで共通しています。複数単元を組み合わせた大問構成が多いとされ、難問を一気に解く力よりも、標準的な問題を正確に読み、途中式や条件整理を答案に残しながら筋道立てて解き進める力が重視される傾向があるとされています。国語・外国語と同様に記述式であるため、答えが合っているかどうかだけでなく、部分点をどれだけ積み上げられるかが総合得点を左右します。
外国語(英語)の出題傾向
英語は大問3題・試験時間90分の構成とされ、900〜1250語程度の長文読解2題と、120〜150語程度の自由英作文1題が出題される傾向が指摘されています。「同意表現・言い換え」を見抜けているかを問う設問が頻出とされ、文脈判断の精度が得点を左右するとされています。長文のテーマは教育・文化・経済など文系向けの話題が中心で、時事的な内容が扱われやすいとされています。自由英作文は環境問題やインターネット、宇宙、金銭など身近なテーマが多いとされ、単語や文法の知識をそのまま答えるタイプの設問だけでなく、文章全体の論旨を踏まえて自分の言葉でまとめる力が求められる点は、共通テストの英語(リーディング・リスニング型)との大きな違いです。
理科・情報の位置づけ(共通テストのみ)
経済学部は文系学部のため、理科・情報はいずれも個別試験では課されず、共通テストのみで評価されます。前期日程では理科100点・情報50点、後期日程では理科50点・情報50点と、配点自体はそれほど大きくないものの、共通テストの合計点を構成する一部として軽視できない科目です。理科は「物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎」から2科目、または「物理」「化学」「生物」「地学」から1科目という選択制になっているため、自分の履修状況に合わせて早めに受験科目を確定させておくと、共通テスト対策のスケジュールが立てやすくなります。
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科目別の対策の方針
出題傾向を踏まえ、ここからは科目別の対策の方向性を整理します。前期・一般選抜枠では「どの2教科を選ぶか」を早期に決め、選んだ2教科の記述力強化に学習時間を集中させることが最優先になります。国語・数学・外国語の3教科すべてを均等に対策する必要はありません。
答案作成で科目を問わず意識したいこと
科目別の対策に入る前に、埼玉大学経済学部の個別試験全体に共通するポイントを押さえておきます。国語・数学・外国語のいずれも記述式の設問が中心であり、正解にたどり着けなかった問題でも、考え方の筋道や部分点を積み上げる姿勢が総合得点を左右します。「わからないから白紙で出す」という選択肢はできるだけ避け、途中式や答案の根拠を丁寧に書き残す練習を積んでおくことが大切です。また、前期・一般選抜枠は3教科のうち2教科しか採点されないため、出願直前になって選択科目を変更するのは現実的ではありません。高2の終わりまでには、模試や定期テストの結果をもとに「どの2教科で受けるか」の方向性を固めておくことをおすすめします。過去問演習を始めた後は、解いた年度・大問ごとに「制限時間内に着手できたか」「部分点をどの程度確保できたか」を簡単な記録に残しておくと、自分の弱点がどこに偏っているかが可視化されます。
国語の対策
現代文のみの出題であるため、古文・漢文の対策時間を丸ごと現代文に振り向けられるのがこの科目の強みです。評論的な文章を日常的に読み、筆者の主張とその根拠を自分の言葉で要約する練習を重ねると、記述式の設問に対応しやすくなります。「何文字で書けるか」ではなく「本文のどの根拠を選び、設問の要求に合わせて簡潔にまとめるか」を意識した添削を受けられると、記述の精度が伸びやすくなります。テーマが経済・社会分野に寄りやすいとされているため、普段から新聞やニュースで経済・社会の話題に触れておくと、初見の文章でも内容を理解しやすくなります。漢字の書き取り問題も一定数出題される傾向があるとされているため、基礎的な漢字学習を怠らないことも大切です。
数学の対策
まず教科書レベルから入試標準レベルの問題集で基礎を徹底することが最優先です。頻出とされる確率・数列・ベクトルは、標準問題を確実に完答できるレベルまで反復することが、難問対策より優先順位が高いといえます。記述式である以上、答えだけを合わせる演習ではなく、途中式・条件整理を省略せずに書く練習を早い段階から習慣化しておくことが重要です。過去問演習では、正答が出せたかどうかだけでなく、第三者に途中式を見てもらい「どこで減点されうるか」を確認する機会を持てると、答案の完成度が上がりやすくなります。国語・外国語と迷って数学を選ばなかった場合でも、共通テストの数学は200点(前期)・300点(後期)と決して小さくない配点なので、基礎の徹底は避けて通れません。
外国語(英語)の対策
単語・文法などの基礎知識を高2までに固めたうえで、高3からは900〜1250語程度とされる長文を時間内に読み切る速読力の強化に軸足を移すのが効果的です。「同意表現・言い換え」を見抜く設問が頻出とされる傾向を踏まえ、単語を単独で覚えるのではなく文脈の中での意味の変化に注意を払う読み方を練習しておくと、本番での得点安定につながります。自由英作文(120〜150語程度)は、模範解答を覚えるのではなく、自分の答案を添削してもらい、減点されやすい表現のクセを早期に修正しておくことが得点の安定につながります。リスニングは共通テストのみで課されるため、個別試験対策と並行して、共通テスト形式のリスニング演習も継続的に確保しておく必要があります。オンライン家庭教師サービスの選び方や他社比較はオンライン家庭教師おすすめ15選比較|料金・講師の質で選ぶでも整理しているので、あわせて参考にしてください。
後期日程・小論文の対策
後期日程の小論文は、課題文やデータの内容を正確に読み取って要約する能力と、それを踏まえて自らの考えを論理的・説得的に表現する能力を問うと公式に明記されています。評価基準は「知識、思考力、主体性」の観点から総合的に判断されるため、課題文の要約練習と、自分の意見を筋道立てて展開する練習の両方をバランスよく積んでおく必要があります。前期日程で国語や外国語の記述対策をしっかり積んでいれば、その読解力・記述力は後期の小論文にもそのまま活かせます。後期日程まで見据える受験生は、前期対策と切り離して考えるのではなく、記述力全般を底上げする発想で取り組むと効率的です。
地理歴史・公民・理科・情報の対策(共通テストのみ)
地理歴史・公民は前期日程で200点、後期日程で100点、情報は前期・後期とも50点と、いずれも共通テストのみで評価される科目です。個別試験の対象外だからといって後回しにすると、共通テストの合計点で他の受験生に差をつけられてしまいます。地理歴史・公民は、前期日程が「地理総合・地理探究」「歴史総合・日本史探究」「歴史総合・世界史探究」「公共・倫理」「公共・政治経済」の5科目から1科目、後期日程は同系統の科目に複合科目を加えた6科目の中から2科目を選ぶ形式です。高校で履修している科目、あるいは得点が安定しやすい科目を基準に選び、教科書レベルの知識を高2のうちに固めておくのが基本方針です。理科は「物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎」から2科目、または「物理」「化学」「生物」「地学」から1科目という選択制のため、履修状況に合わせて早めに受験科目を確定させ、共通テスト対策の演習時間を無理なく配分できるようにしておくとよいでしょう。情報Ⅰは配点こそ50点と小さいものの、対策にかかる時間が比較的短く済む科目でもあるため、高3の直前期に短期集中で仕上げる受験生も少なくありません。
私立大学・他の国公立大学との併願対策との両立
埼玉大学経済学部を第一志望としながら、私立大学や他の国公立大学を併願するご家庭は少なくありません。埼玉大学の個別試験は記述式が中心である一方、私立大学の多くは出題形式が大きく異なる場合があります。併願校対策に時間を割きすぎて埼玉大学向けの記述演習が手薄にならないよう、高3の秋以降は「埼玉大学対策の週」と「併願校対策の週」を分けてスケジュールを組むなど、科目・形式ごとに演習時間を意図的に配分する工夫が有効です。共通テスト利用方式で併願する私立大学がある場合は、共通テストの得点をどちらにも活かせるため、共通テスト対策の比重を計画的に高めておくと、併願戦略全体の効率が上がります。
個別試験の2教科選択、どちらを選ぶべきかも相談できます
国語・数学・外国語の3教科から2教科を選ぶ独特の方式だからこそ、得意科目の組み合わせは人によって最適解が変わります。現状に合わせて個別に助言します。
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学習スケジュールの立て方|逆算計画と学年別の目安
埼玉大学経済学部の入試は、共通テストと個別試験の両方で安定した得点力が求められるため、直前期にまとめて対策するのではなく、学年ごとに積み上げる逆算型のスケジュールが現実的です。
高1のうちにやっておきたいこと
高1の間は、受験科目を絞り込む前の土台作りの時期です。英語・数学は積み上げ型の科目のため、高1のつまずきを高3まで持ち越さないことを最優先にしてください。英単語・英文法、数学Ⅰ・Aの基礎は、定期テストのたびに振り返りながら確実に固めておくと、高2以降の演習量を増やす土台になります。国語は現代文のみの出題であるため、この時期から新書や評論文を読む習慣をつけておくと、高3で本格的な記述対策に入った際の伸びが早くなります。まだ「国語・数学・外国語のどの2教科で受けるか」を決めていなくても問題ありませんが、選択肢を狭めないためにも、高1の段階では3教科とも基礎を大切にしておくことをおすすめします。
高2のうちにやっておきたいこと
高2は、国語・数学・外国語の得意不得意が見えてくる時期であり、共通テスト・個別試験それぞれの対策を意識し始める時期でもあります。高2の終わりまでに「どの2教科で個別試験を受けるか」の方向性を固めておきたいところです。国語専用の対策(古文・漢文が不要な分、現代文に集中できる)、数学の確率・数列・ベクトルの基礎固め、英語の長文読解演習など、選んだ2教科を軸に高3の演習量を増やせるよう準備しておくと、直前期の負担を減らせます。地理歴史・公民や理科は共通テストのみで使う科目のため、高2のうちに授業内容を一通り理解しておくと、高3での詰め込みを避けられます。定期テストの答案を振り返る際も、正解・不正解だけでなく、記述の書き方そのものを見直す習慣をつけておくと効果的です。
高3からの逆算スケジュール
高3以降は、個別試験の記述力強化と共通テスト対策を並行して進める時期になります。おおまかな目安は次の通りです。
| 時期 | 取り組みの目安 |
|---|---|
| 高3春〜夏 | 選んだ2教科の演習量を増やし、記述の基礎を固める。国語は評論文の要約練習を継続 |
| 高3夏〜秋 | 過去問演習を開始し、時間配分と答案の書き方(減点されにくい記述)を確認していく |
| 高3秋〜共通テスト直前 | 共通テスト対策の比重を一時的に高める。地理歴史・公民や理科・情報など共通テストのみの科目を重点的に |
| 共通テスト後〜前期試験 | 共通テストの自己採点をもとに、個別試験(選んだ2教科)の総仕上げに専念 |
大学受験の勉強を具体的にいつから本格化させるべきかについては大学受験の勉強はいつから始めるべき?学年別の目安でも詳しく取り上げているので、あわせて参考にしてください。後期日程まで見据える場合は、共通テストの比重が総点の76%を占めることを踏まえ、共通テスト後の追い込みだけに頼らない準備が欠かせません。
どの2教科を選ぶか、決めるタイミング
前期・一般選抜枠は出願時に個別試験の2教科を確定させる必要があります。高3の秋になって急に選択科目を変えるのは現実的ではないため、遅くとも高3の夏までに、模試や過去問演習の結果を材料に方向性を固めておくことをおすすめします。国語が得意なら「国語・外国語」、数学が得意なら「数学・外国語」というように、外国語を軸にもう1教科を組み合わせる受験生が多い傾向にありますが、最終的には自分の得点力に応じて判断することが大切です。判断に迷う場合は、模試の記述式問題での得点推移を第三者と一緒に振り返り、客観的な視点でどちらが伸びしろが大きいかを確認するとよいでしょう。
後期日程まで見据える場合の注意点
後期日程を併願する場合、共通テスト後から前期試験までの期間に、後期用の小論文対策の時間を確保するのは現実的に難しいのが実情です。前期の国語・外国語で培った読解力・記述力は後期の小論文にもそのまま活きるため、前期対策を丁寧に積んでおくことが結果的に後期対策にもなります。ただし小論文特有の「課題文の要約→自分の意見の展開」という型に慣れておく必要はあるため、余裕があれば高3の秋以降に数回、小論文形式の演習を挟んでおくと安心です。
模試の活用法とスケジュールの見直し方
逆算スケジュールは、一度立てたら固定するものではありません。記述式模試の答案返却をきっかけに、選んだ2教科の配分を定期的に見直すことが、埼玉大学経済学部のような選択制・記述中心の入試では特に重要になります。模試の判定(A〜E等)そのものよりも、記述式の設問でどの程度部分点を積み上げられているか、時間内に大問をどこまで解き切れているかという中身を確認する習慣をつけると、次の模試までに何を優先すべきかが具体的に見えてきます。特に高3の夏以降は、模試の答案を受け取ったら1週間以内に「今回の失点原因」と「次回までの対策」を書き出しておくと、直前期に同じ失点パターンを繰り返すリスクを減らせます。共通テスト形式の模試と記述式の模試では評価されるポイントが異なるため、両方の結果を別々に管理し、共通テスト対策と個別試験対策のバランスが崩れていないかを定期的にチェックすることも欠かせません。
浪人生・再受験生が押さえておきたいポイント
高卒生(浪人生)が埼玉大学経済学部を再受験する場合も、受験する年度の大学入学共通テストを新たに受け直す必要があります。現役時と同じ得点を前提に計画を立てると、共通テストの得点が下振れした場合の後期日程の出願判断が遅れるリスクがあります。浪人期間は、現役時に手薄だった科目や、配点の大きい科目(前期なら選んだ2教科の記述力、後期なら共通テスト全体)を重点的に立て直す期間と位置づけ、春の時点で1年間の到達目標を月単位で区切っておくと、夏以降の過去問演習にスムーズに移行しやすくなります。予備校に通う場合と、必要な科目だけをオンライン家庭教師で補う場合とでは費用感が大きく異なるため、1年間の総予算をあらかじめ決めたうえで指導形態を選ぶことをおすすめします。
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独学で目指す場合の壁と対処法
埼玉大学経済学部は、共通テストの得点だけでなく個別試験の記述答案の質が合否を左右する入試です。知識のインプットは独学でも進められますが、「どの2教科を選ぶか」の判断や記述答案の完成度を独学だけで上げるのは簡単ではありません。ここでは、独学で目指す場合によくぶつかる壁と、その対処法を整理します。
壁1: どの2教科を選ぶべきか、独学では判断しにくい
前期・一般選抜枠は国語・数学・外国語から2教科を出願時に選ぶ方式ですが、自分の得点力を客観的に把握しないまま「なんとなく得意そうだから」で選択科目を決めてしまうと、出願後に「もう一方の教科の方が伸びしろがあった」と気づいても手遅れになりかねません。模試の記述式設問での得点推移や、第三者による答案評価がないまま独学だけで判断を下すのは、想像以上に難しい選択です。中央値補正法によって得点が調整される仕組みも、独学だと正確に理解しないまま出願してしまうリスクがあります。
壁2: 制度が独特で、参考にできる情報が少ない
国際プログラム枠や中央値補正法、後期日程の共通テストⅠ・Ⅱ方式など、埼玉大学経済学部の入試制度は他大学と比べてやや独特です。市販の対策本や情報サイトでは、こうした制度の細部まで踏み込んで解説しているものが少ないため、募集要項の原文を自分で読み解く必要が出てきます。特に「2教科選択・中央値補正法」という仕組みは、正確に理解しないまま何ヶ月も勉強を進めてしまうと、本選抜の得点に直結しない部分に時間を使いすぎてしまうおそれがあります。
具体的には、国語・数学・外国語のどの組み合わせで合格者が多いのか、中央値補正法によって実際にどの程度得点が調整されるのかといった具体的な傾向は、大学非公式の情報サイトでもほとんど見つかりません。制度が独特な入試ほど「去年はどの科目の組み合わせで合格できたか」という具体的な基準が共有されにくく、独学だと自分の選択が合格ラインに対してどの水準にあるのか、客観的に把握しづらいという構造的な難しさがあります。学習計画を立てる段階、あるいは定期的な振り返りのタイミングで、第三者に配点構造の理解が正しいかを確認してもらえると、こうしたロスを防ぎやすくなります。地理歴史・公民や理科のように共通テストのみで使う科目についても、個別試験に関わらないからと軽視してしまい、直前期になって合計点が伸び悩むというケースも独学ではよく見られます。
壁3: 小論文(後期)の添削者が身近にいない
後期日程の小論文は、課題文の要約力と自分の意見を論理的に展開する力の両方が問われます。学校の先生に添削を依頼できる機会が限られる場合、独学だけで小論文の完成度を上げるのは時間がかかります。模範解答が存在しない設問形式であるため、自分の答案がどのレベルにあるのかを客観的に確認する手段が独学では乏しいのが実情です。特に高3の秋以降、前期対策で手一杯になり後期の小論文対策が後回しになりがちな点も、独学のリスクとして押さえておきたいところです。小論文は「型」を知っているかどうかで最初の完成度が大きく変わる科目でもあるため、書き方の基本を早めに一度でも見てもらえるかどうかが、その後の自習の効率に影響します。
対処法: 状況に応じてプロの視点を取り入れる
こうした壁への現実的な対処法は、すべてを塾に任せるのではなく、「独学で進められる範囲」と「第三者の視点が必要な範囲」を切り分けることです。知識のインプットや基礎演習は独学で進めながら、科目選択の判断や記述答案の添削、小論文対策など、独学では検証しづらい部分だけをプロ講師に依頼するという使い方であれば、費用を抑えながら独学の弱点を補えます。
| 取り組み方 | 独学で対応しやすい範囲 | 第三者の視点が有効な範囲 |
|---|---|---|
| 国語 | 漢字の書き取り、評論文の多読 | 記述答案の添削、根拠選択の精度確認 |
| 数学 | 公式の理解、標準問題の反復演習 | 途中式・記述の減点ポイントの確認 |
| 外国語 | 単語・文法の暗記、長文の多読 | 自由英作文の添削、時間配分の調整 |
| 科目選択・小論文 | 過去問の情報収集、要約練習 | 2教科の選択判断、小論文の論理展開の添削 |
1対1のオンライン家庭教師であれば、必要な科目・必要な時間だけを選んで依頼できるため、「数学の記述だけ」「後期対策の小論文だけ」といった絞った使い方もしやすくなります。すべての科目を塾に切り替える必要はなく、独学で伸ばせている部分はそのまま独学を続け、記述の精度が頭打ちになっている部分だけをスポットで依頼するという発想を持つと、費用対効果の高い受験勉強につながります。指導形態別の費用感の違いは大学受験の塾費用は年間いくら?学年別相場と安く抑える方法で比較しているので、独学と個別指導を組み合わせる際の目安として参考にしてください。大学受験コース全体の指導内容は大学受験コースのページでも紹介しています。
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よくある質問(FAQ)
前期・一般選抜枠の個別試験、国語・数学・外国語のどれを選べばいいですか?
大学側が推奨する組み合わせは公表されていません。自分が最も記述で得点を伸ばせる2教科を、模試や過去問演習の結果から客観的に判断することが基本です。外国語を軸に、国語か数学のどちらかを組み合わせる受験生が多い傾向にありますが、最終的には得意不得意で決めることをおすすめします。
国際プログラム枠と一般選抜枠、どちらが有利ですか?
募集人員は一般選抜枠195名に対し国際プログラム枠は20名と少なく、単純な有利・不利は比較できません。国際プログラム枠は個別試験が外国語のみという特殊な設計のため、外国語に強い自信があり、国語・数学の記述対策の負担を減らしたい受験生に向いた選択肢だといえます。
埼玉大学は足切り(2段階選抜)がありますか?
ありません。要項には「すべての学部・学科等において2段階選抜は行わない」と明記されています。出願要件を満たして共通テストの指定科目を受験していれば、共通テストの得点にかかわらず必ず個別試験まで進める点は、他大学と比べて安心できるポイントです。
後期日程の対策は何をすればいいですか?
後期日程は教科の個別学力試験がなく、小論文のみが課されます。課題文を正確に要約する力と、自分の考えを論理的に展開する力の両方が評価されるため、前期日程の国語・外国語対策で培った読解力・記述力をそのまま活かしつつ、小論文特有の型に慣れる演習を並行して進めるのが効率的です。
経済学部の中に経済学科と経営学科のような区分はありますか?
いいえ。埼玉大学経済学部は経済学科の1学科制で、入学後1年終了時に「経済分析」「国際ビジネスと社会発展」「経営イノベーション」「法と公共政策」の4メジャーから1つを選択する仕組みです。入学時点で細かく専攻を決めておく必要はありません。
国語は古文・漢文の対策も必要ですか?
個別試験の国語は「現代の国語・論理国語」が出題範囲で、古文・漢文は含まれません。共通テストの国語では古文・漢文も出題範囲に入るため、共通テスト対策としての基礎学習は必要ですが、個別試験に向けた古文・漢文特化の記述対策は不要です。
前期日程と後期日程の両方に出願することはできますか?
できます。国公立大学同士の併願は「前期-後期-中期」の組合せが認められています。ただし後期日程は募集人員が少なく共通テストの比重も大きいため、前期日程を本命として準備を進めたうえで、後期日程は共通テストの出来次第の併願として位置づけるご家庭が多いのが実情です。
浪人しても埼玉大学経済学部は受験できますか?
受験できます。ただし前述の通り、現役時に受けた大学入学共通テストの成績は使えず、受験する年度の共通テストを新たに受け直す必要があります。浪人期間の使い方としては、現役時に手薄だった科目や、選んだ2教科の記述力を重点的に立て直す1年間の計画を立てるのが基本です。
まとめ|埼玉大学経済学部合格への次の一歩
埼玉大学経済学部の入試は、前期日程(一般選抜枠・国際プログラム枠)・後期日程のそれぞれで科目構成と配点の考え方が大きく異なります。特に前期・一般選抜枠は、国語・数学・外国語の3教科から2教科を出願時に選ぶという珍しい方式のため、自分の得点力を客観的に見極めたうえで対策の優先順位を決めることが欠かせません。
前期・一般選抜枠であれば選んだ2教科の記述力、国際プログラム枠であれば外国語の運用力、後期日程であれば共通テストの総合力と小論文の記述力が、それぞれの選抜方式で問われる中心的な力です。全学部・全学科で2段階選抜(足切り)が行われないという特色を踏まえると、出願さえすれば必ず個別試験(または小論文)まで進めるという安心感を活かし、直前まで記述力の底上げに専念できる環境が整っているといえます。
後期日程を検討している場合は、共通テストの比重が総点の76%を占めるという特徴を正しく理解したうえで、共通テスト全体の総合力を底上げすることが重要です。学年が上がるほど後から取り戻せる時間は少なくなるため、高1・高2のうちから基礎を固め、高3で記述力の完成度を高めていくという逆算の発想を、できるだけ早い段階から持っておくことをおすすめします。
浪人・再受験を検討している場合や、私立大学・他の国公立大学との併願を考えている場合も、基本的な考え方は変わりません。本選抜の得点に直結する教科・配点を正確に把握し、そこに学習時間を優先的に配分することが、選択制の個別試験を持つ埼玉大学経済学部では特に効いてきます。現役生・浪人生を問わず、今の学力と本選抜で必要な得点との差を定期的に数値で確認しながら計画を修正していくことが、結果的に最短距離の対策につながります。
埼玉大学経済学部は、経済分析・国際ビジネスと社会発展・経営イノベーション・法と公共政策という4つのメジャーを1年終了時に選ぶ仕組みを持つ学部です。入試段階で細かく専攻を決めておく必要はない分、志望理由書や面接の準備段階になったら、4つのメジャーのうちどれに関心があるかを自分の言葉で語れるようにしておくと、単なる憧れではない具体的な志望動機につながります。前期・後期どちらの日程でも、記述力と論理的な表現力が評価の軸になっている点は共通しているため、早い段階からこの力を意識して学習を積み重ねておくことが、結果的にどの選抜方式にも対応できる土台になります。
本記事の情報は執筆時点(令和9年度/2027年度入試の入学者選抜に関する要項)のものです。入試制度・配点・募集人員は年度によって変更される可能性があるため、出願前には必ず埼玉大学の公式サイト・最新の学生募集要項でご確認ください。特に個別試験の科目選択方式や中央値補正法といった細かい仕組みは、年度ごとの更新版で変更されることもあるため、出願直前だけでなく、学習計画を立てる時点でも最新版を確認する習慣をつけておくと安心です。
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