「工学院大学工学部を受けたいけれど、S日程・A日程・B日程・M日程とたくさん入試方式があって、結局どれをどう対策すればいいのか分からない」——機械工学科・機械システム工学科・電気電子工学科を志望する受験生・保護者から、こうした相談をよく受けます。結論から言うと、工学院大学工学部の一般選抜は5つの入試方式(S日程・A日程・B日程・M日程・英語外部試験利用)があり、主軸となるS日程・A日程では数学・英語・理科(物理)の3教科300点満点で選抜が行われます。日程によって教科数・配点・理科の科目指定まで変わるため、志望する日程に合わせて対策の優先順位を組み立てる必要があります。
さらに工学院大学工学部の理科は、S日程・A日程の独自試験では「物理」に限定されている一方、M日程や大学入学共通テスト利用では物理・化学から選べるなど、日程によって仕組みが異なります。この記事では、工学院大学入試サイトが公表している最新の入試情報をもとに、一般選抜の入試方式と科目構成・配点、科目別の出題傾向と対策の方針、学年別の学習スケジュール、独学で目指す場合に直面しやすい壁までを整理してお伝えします。
先にお断りしておくと、本記事で紹介する配点・募集人員・日程などの数字は、2027年度(令和9年度)入試に向けて工学院大学入試サイトが公表している情報に基づくものです。入試制度は年度によって変更されることがあるため、出願にあたっては必ず工学院大学入試サイトおよび最新の学生募集要項でご確認ください。
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【結論】工学院大学工学部の入試傾向と対策|まず押さえるべきポイント
まず全体像を数字で押さえます。工学院大学工学部(機械工学科・機械システム工学科・電気電子工学科)の一般選抜は、S日程(全学統一)・A日程(前期)・B日程(中期)・M日程(後期)・英語外部試験利用の5方式で実施されます。
| 日程 | 試験方式 | 配点 | 募集人員(3学科計) |
|---|---|---|---|
| S日程(全学統一) | 数学・英語・理科(物理)の3教科3科目 | 300点満点(各100点) | 43名 |
| A日程(前期) | 数学・英語・理科(物理)の3教科3科目 | 300点満点(各100点) | 103名 |
| B日程(中期) | 本学試験型:3教科3科目/共通テストプラス型:本学2教科+共通テスト英語 | 300点満点 | 15名 |
| M日程(後期) | 数学必須+英語・理科から1科目選択の2教科2科目 | 200点満点 | 4名(3学科合算) |
| 英語外部試験利用 | 英語資格スコア提出で英語免除、数学・理科の2科目 | 200点満点 | 6名(3学科合算) |
出典: 工学院大学入試サイト各日程ページ。募集人員が最も多いのはA日程(3学科計103名)で、工学部の一般選抜の主戦場にあたります。一方でM日程・英語外部試験利用は3学科合算でそれぞれ4名・6名と非常に少なく、「受かれば儲けもの」的な位置づけになりやすい日程です。この違いを理解しないまま全日程を同じ配分で対策してしまうと、最も募集人員の多いA日程・S日程向けの対策が手薄になりかねません。
理科の科目指定が日程によって異なる
工学院大学工学部でとりわけ見落とされがちなのが、理科の科目指定です。S日程・A日程・B日程の本学独自試験では理科が「物理」に限定されており、化学での代替は認められていません。一方、M日程や大学入学共通テスト利用では物理・化学のいずれかを選択できます。高校で化学を中心に学んできた受験生がS日程・A日程を志望する場合、物理の対策を独自に積み増す必要がある点は早めに把握しておきたいポイントです。
併願のしやすさも工学院大学の入試の特徴
S日程は1回の受験で最大4学科まで併願でき、A日程も各試験日で最大4学科まで併願可能です。1回の受験で複数学科に出願できる仕組みは、志望学科に迷う受験生の選択の幅を広げてくれます。機械工学科・機械システム工学科・電気電子工学科のどれを第一志望にするか迷っている場合でも、併願を前提に出願計画を立てやすくなります。ただし学科ごとに求められる専門分野は異なるため、併願する場合も志望理由をそれぞれ整理しておくことが望ましいでしょう。この記事の後半、「学習スケジュールの立て方」でも詳しく取り上げます。
S・A・B・M日程、どれを主軸にするかも一緒に考えられます
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工学院大学工学部とは|学科の特徴と求められる力
工学院大学は、1888年の工手学校設立を前身とし、1949年に大学として設置認可を受けた歴史ある工科系大学です。キャンパスは新宿と八王子の2拠点制で、1・2年次は八王子キャンパス、3年次以降は新宿駅から徒歩5分の都市型高層キャンパスで学ぶという学年進行に合わせたキャンパス移動の仕組みを取っています。工学部はこの大学の中核をなす学部の一つで、130年におよぶエンジニア養成の実績を持つとされています。
工学部は、機械工学科・機械システム工学科・電気電子工学科の3学科で構成されています。3学科とも「ものづくり」を軸にしながら、それぞれ異なる専門領域を扱う点が特徴です。
機械工学科|機械を「つくる」ための基礎
機械工学科では、機械力学・流体力学・熱力学・材料力学といった、あらゆる人工物の製造に不可欠な機械の設計技術を体系的に学びます。3年次からはエコエネルギーコースとメカノデザインコースの2コースに分かれる仕組みになっており、エコエネルギーコースでは流体力学・内燃機関・発電プラントなどエネルギーに関わる機械を、メカノデザインコースでは機械設計・材料力学の応用・バイオメカニズムなどものづくりを中心に学びます。
機械システム工学科|機械を「うごかす」ための制御・システム設計
機械システム工学科は、機械工学を基礎としながら、機械というハードウェアと情報処理・制御というソフトウェアを統合した「機械システム」を扱う学科です。ロボット学・システム工学・生産管理などを学び、生産システムや交通システムなど、社会を支えるさまざまなシステムの開発・設計・管理技術を修得します。機械の構造だけでなく、それをどう動かし、どう社会実装するかまで視野に入れたカリキュラムが特徴です。
電気電子工学科|電気・エレクトロニクスを社会実装する力
電気電子工学科は、電磁気・電気回路・エレクトロニクス・システム制御を学びの軸に据え、生活に欠かせない電気や電子、システムからエレクトロニクスの分野まで幅広い領域をカバーします。持続可能型高度情報化社会で活躍できる能力を身につけることを目標に掲げており、エコロジーが重視される未来社会の実現に貢献する、電気とエレクトロニクスを応用する能力の育成を目指しています。
入試が求める力(アドミッション・ポリシーより)
工学院大学工学部のアドミッション・ポリシーでは、「実践的かつ幅広い教育を通じて専門家としての科学と技術を身につけ、論理的かつ多様な視点からものごとを捉え、持続型社会を支える科学技術の発展に寄与する技術者の育成」を目指すと明記されています。求める学生像としては、数学・理科・英語など工学の基礎学力と科学技術への強い関心を筆頭に、チームで知識・能力を高め合えること、技術者としての責務を自覚し国際的に活躍する意欲を持つことの3点が挙げられています。入試科目そのものが、こうした「求める力」を映す設計になっているため、科目別の対策を考える際もこの前提を踏まえておくと答案作成の方向性がぶれにくくなります。入学者選抜は一般選抜・共通テスト利用・総合型選抜・学校推薦型選抜の4方式で、筆記試験・出願書類・面接・口頭試問などにより多面的・総合的に評価される点も、あわせて押さえておきたい情報です。
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一般選抜の入試方式と科目構成|S・A・B・M日程の配点・募集人員
ここからは、工学院大学工学部の一般選抜5方式それぞれの科目構成・配点・募集人員を詳しく見ていきます。同じ「工学部」の入試でも、日程によって教科数・配点・理科の科目指定がまったく異なるため、志望する日程ごとに整理して把握しておくことが対策の第一歩です。
S日程(全学統一)・A日程(前期)|工学部一般選抜の主軸
S日程は2027年1月28日(木)に全国11会場で実施され、出願期間は2027年1月6日(水)〜1月20日(水)、合格発表は2027年2月3日(水)10:00です。A日程は2027年2月5日(金)〜8日(月)の4日間、全国17会場で実施され、出願期間は2027年1月6日(水)〜1月25日(月)、合格発表は2027年2月12日(金)10:00です。どちらも1回の受験(S日程は1回、A日程は各試験日)で最大4学科まで併願できるため、機械工学科・機械システム工学科・電気電子工学科のいずれを第一志望にするか迷っている受験生でも、選択肢を残したまま出願しやすい仕組みです。
工学部のS日程・A日程はいずれも「3教科3科目型」で、科目構成・配点は共通しています。
| 教科 | 必須・選択 | 科目 | 試験時間 | 配点 |
|---|---|---|---|---|
| 数学 | 必須 | 数学I・数学II・数学III・数学A・数学B・数学C(全範囲) | 90分 | 100点 |
| 英語 | 必須 | 英語コミュニケーションI・II・III、論理・表現I・II・III | 70分 | 100点 |
| 理科 | 必須 | 物理(物理基礎・物理) | 80分 | 100点 |
出典: S日程・A日程ページの科目・配点表。工学部の理科は「物理」に限定されており、化学や生物での代替は認められていません。同じ工学院大学の中でも先進工学部の一部学科や情報学部では物理・化学から選べる設計になっているため、工学院大学全体の傾向として理科が自由選択と思い込んでしまうと、工学部の物理限定というルールを見落とすおそれがあります。数学は数学IIIまで含む全範囲、英語も論理・表現IIIまでを含む幅広い出題範囲が指定されている点も、対策の範囲を決めるうえで確認しておきたいポイントです。
募集人員は、S日程が機械工学科20名・機械システム工学科11名・電気電子工学科12名(3学科計43名)、A日程が機械工学科44名・機械システム工学科28名・電気電子工学科31名(3学科計103名)です。A日程の方が募集人員が2倍以上多く、工学部一般選抜の中でもっとも受験者数の多い主戦場となる日程です。
S日程・A日程の奨学金(特待生)制度
S日程には、合格者の成績上位者を対象に入学初年度100万円を給付する奨学金制度があり、2026年度実績では47名が対象となっています。A日程には、年間授業料から50万円を減免し、年2回の納付額からそれぞれ減額する奨学金制度があり、一定水準の成績を維持することで最大4年間の継続減免を受けられます。2026年度実績の対象人数は70名です。どちらも「合格すれば自動的に対象になる」制度ではなく、成績上位者向けの特待制度である点は理解しておく必要があります。特待の対象水準や具体的な選考方法は年度により変わりうるため、出願前に最新の募集要項で必ず確認してください。
B日程(中期)|本学試験型と共通テストプラス型の選択制
B日程は、S日程・A日程・大学入学共通テスト利用前期日程の合格発表後に出願できる日程で、全国7会場で実施されます。出願時には第2志望学科の申し込みも可能です(ただし第1志望で出願した学科をそのまま第2志望とすることはできません)。B日程には、3教科3科目とも本学の試験を受験する「本学試験型」と、本学で2教科2科目を受験し英語の得点を大学入学共通テストの成績で判定する「大学入学共通テストプラス型」があり、どちらか一方を選んで出願する仕組みで、両方に同時出願することはできません。本学試験の科目は、本学試験型・共通テストプラス型のどちらを選んでも同一問題が使われます。
| 時限 | 教科 | 試験時間 | 配点 |
|---|---|---|---|
| 1時限 | 英語 | 70分 | 100点 |
| 2時限 | 数学 | 90分 | 100点 |
| 3時限 | 理科 | 80分 | 100点 |
出典: B日程ページ。募集人員は機械工学科5名・機械システム工学科5名・電気電子工学科5名の計15名です。S日程・A日程に比べて募集人員が大きく絞られるため、B日程は「前期までの結果を踏まえた追加のチャンス」として位置づけて準備するのが現実的です。理科の科目指定の詳細(物理限定か、物理・化学から選べるか)は年度・学科によって変わりうるため、出願時には必ず最新の募集要項で確認してください。
M日程(後期)|全学科共通の2教科2科目型
M日程は「全学科2教科2科目入試」と位置づけられており、先進工学部・工学部・情報学部で共通の科目構成が採られています。数学が必須科目で、これに加えて英語または理科(物理・化学から1科目選択)のいずれか1教科1科目を選ぶ形式です。
| 教科 | 必須・選択 | 試験時間 | 配点 |
|---|---|---|---|
| 数学(数学I・II・A・B・C) | 必須 | 90分 | 100点 |
| 英語 | 選択(理科と1科目選択) | 70分 | 100点 |
| 理科(物理または化学) | 選択(英語と1科目選択) | 80分 | 100点 |
出典: M日程ページ。2教科2科目合計200点満点です。M日程の理科は物理・化学のどちらでも選択できる点が、物理に限定されるS日程・A日程との大きな違いです。さらに注意したいのが募集人員で、M日程の工学部募集人員は学科別ではなく機械工学科・機械システム工学科・電気電子工学科の3学科合わせてわずか4名という枠になっています(全学のM日程募集人員は先進工学部10名・工学部4名・建築学部5名・情報学部6名の合計25名)。学科ごとに個別の定員がある他の日程とは仕組みが異なるため、M日程を「本命」として計画するのは現実的ではなく、あくまで前期までの結果を踏まえた最後のチャンスとして位置づけるのが妥当です。
英語外部試験利用入試
英語外部試験利用入試は、実用英語技能検定(英検)CSEスコア1750・TOEFL iBT 75・TOEIC L&R 575・GTEC(4技能)1090・TEAP 186・IELTS 5.5のいずれかの基準スコア(2025年2月以降実施回のものに限る)を出願時に提出することで英語試験が免除され、数学(90分)・理科(80分)の2科目で合否判定を受けられる方式です。A日程(前期)と同日に併願することもできます。英語の外部検定で基準スコアをすでに満たしている受験生にとっては、本番で英語を受けずに数学・理科の2科目に集中できるのが大きなメリットです。募集人員は工学部全体で6名(3学科合算)と非常に少なく、M日程と同様に「主軸ではなく追加の選択肢」として位置づけるのが現実的です。
大学入学共通テスト利用入試
大学入学共通テスト利用には前期日程と後期日程があります。前期日程には3教科3科目型と4教科4科目型があり、いずれも600点満点です。
| 型 | 科目構成 | 配点 |
|---|---|---|
| 3教科3科目型 | 数学(数学I・A+数学II・B・C)必須200点、外国語(英語R+L)必須200点、理科(物理または化学、1科目)必須200点 | 600点満点 |
| 4教科4科目型 | 数学必須200点、外国語必須200点、理科(物理または化学、1科目)必須100点、国語または情報Iから1科目選択100点 | 600点満点 |
出典: 共通テスト利用前期日程ページ。共通テスト利用の理科は物理・化学のどちらでも選択できます。外国語のリーディング・リスニングの換算方法(リーディング150点・リスニング50点に換算)は本学独自試験と同じ考え方です。3教科型は理科の配点比重が200点と大きいため理科が得意な受験生に、4教科型は理科の比重を100点に抑えつつ国語または情報Iで加点を狙える設計のため、理科より国語・情報が得意な受験生に向いた型だといえます。募集人員は機械工学科40名・機械システム工学科30名・電気電子工学科32名です。後期日程は本学での個別学力試験を行わず、大学入学共通テストの成績と出願書類の審査のみで合否を判定する方式(600点満点)です。
検定料と併願の割引制度
一般選抜の入学検定料は33,000円です。同一種別の入試で複数日程・複数学科に併願する場合、2回目以降の検定料は半額の16,500円になる割引制度があります。S日程で合格・入学した場合、A日程の同一学科分の検定料は入学後に返還される仕組みもあります。併願を前提に受験計画を立てる場合は、この割引制度を踏まえて総費用を試算しておくと、想定外の出費を避けやすくなります。塾・予備校を使う場合の費用感については大学受験の塾費用は年間いくら?学年別相場と安く抑える方法でも詳しく取り上げているので、あわせて参考にしてください。
日程を組み合わせた受験プランの考え方
ここまで見てきたように、工学院大学工学部の5つの一般選抜方式は、単純にどれか1つを選ぶというより、組み合わせて活用することを前提に設計されています。募集人員の多いA日程を軸にしながら、日程の近いS日程を実戦練習として先に受け、結果次第でB日程・M日程を追加で検討するという流れが、多くの受験生にとって現実的な組み立てです。英語外部試験利用は、外部検定のスコアをすでに持っている受験生にとってはA日程と同日に併願できる追加の選択肢になります。大学入学共通テスト利用も含めると、工学部志望者が使える出願のパターンは決して少なくありません。ただし方式が増えるほど、科目構成・配点・締切を管理する負担も大きくなるため、早い段階で自分に合った組み合わせを決め、以降はその計画に沿って対策を積み上げていくことが遠回りを避けるコツです。
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科目別の出題傾向|数学・理科(物理・化学)・英語で何が問われるか
ここからは科目別に、工学院大学工学部の出題傾向を見ていきます。以下は大学公式の「入試問題の傾向と対策」ページに基づく一般的な傾向です。年度によって出題内容が変わりうる点にご留意ください。過去問の実際の設問内容そのものは著作権の関係で紹介できないため、傾向の要約にとどめます。
数学の出題傾向
工学院大学の数学は、空欄に数値・式を記入する枠内記入式と、途中過程を書かせる記述式が併用される形式とされています。高校で学習した単元全体から幅広く出題される傾向があり、特定の分野に苦手を残さないことが重要とされます。工学部の入試では数学I・II・III・A・B・Cの全範囲が出題範囲に指定されているため、数学IIIの微分積分や複素数平面といった分野まで含めて、まんべんなく仕上げておく必要があります。
物理の出題傾向(S日程・A日程・B日程で必須)
物理は全問記述式で大問4題程度の構成とされ、「物理基礎」「物理」の範囲全体から基本的な問題と応用的な問題の両方が出題される傾向があるとされています。公式を丸暗記するのではなく現象の仕組みを理解しているかどうかが重視され、有効数字の扱いや単位換算の正確さも問われるとされます。S日程・A日程・B日程では理科が物理に限定されているため、化学が得意でも物理を避けて工学部を受験することはできません。この点は志望校選びの早い段階で確認しておく必要があります。
化学の出題傾向(M日程・共通テスト利用で選択可能)
化学は選択肢式・計算過程の記述・構造式の作成など多様な出題形式が組み合わされ、「化学基礎」「化学」の基礎的事項と応用を絡めた問題が中心とされています。単純な暗記だけでは対応しにくい応用問題が含まれる傾向があるため、教科書の基礎的事項を整理して理解したうえで、計算問題の演習を重ねる必要があります。工学部本体のS日程・A日程では選択できませんが、M日程や共通テスト利用では物理の代わりに化学を選ぶことができるため、併願プランによっては化学の対策が生きる場面もあります。
英語の出題傾向
英語は長文読解・会話文・英作文などを含む記述式問題が中心とされ、現代英語の小説・論文・新聞記事など幅広い題材から出題される傾向があるとされています。単語や文法の知識をそのまま問うだけでなく、文脈を理解し論理的に考えたうえで答える設問が重視されるとされ、自分の意見を理由とともに120〜150語程度の英語で述べる自由英作文が課される傾向も指摘されています。工学部志望であっても、英語は数学・理科と並ぶ配点(100点)を持つ必須科目である日程が多いため、理系科目に偏った対策にならないよう注意が必要です。
国語の出題傾向(選択科目として課される場合)
国語が選択科目となる日程では、古文・漢文を含まない現代文(評論文)中心の出題とされ、建築・デザイン・環境・社会など多様なテーマの評論文が扱われる傾向があるとされています。工学部の主軸であるS日程・A日程では国語は課されませんが、B日程や共通テスト利用の一部の型で選択肢に含まれる場合があるため、併願プランによっては対策の要否を確認しておくとよいでしょう。
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科目別の対策の方針
出題傾向を踏まえ、ここからは科目別の対策の方向性を整理します。S日程・A日程を主軸に据えるなら、数学・英語・物理の3科目を同じ比重で仕上げていくことが基本方針になります。
試験時間の配分を科目ごとに意識する
科目別の対策に入る前に、工学院大学工学部の入試全体に共通するポイントを押さえておきます。S日程・A日程・B日程では、数学90分・英語70分・理科(物理)80分という時限が設定されており、科目ごとに与えられる時間が異なる点は、過去問演習の段階から意識しておきたいところです。特に数学は90分という比較的長い試験時間の中で、記述式・枠内記入式が混在する形式とされているため、大問ごとにかける時間の上限をあらかじめ決めておく練習を積んでおくと、本番での時間切れを防ぎやすくなります。答案は自己採点だけで終わらせず、学校の先生や第三者に見てもらい、客観的な視点でのフィードバックを定期的に受けることも、記述力を伸ばすうえで欠かせません。
数学の対策
数学IIIまで含む全範囲から幅広く出題される傾向を踏まえると、まずは教科書レベルから入試標準レベルの問題集で、単元ごとの抜け漏れをなくすことが最優先です。特定の単元だけを重点的に固めるのではなく、数学I・II・III・A・B・Cの全範囲を早い段階で一通り触れておくことが、幅広い出題範囲に対応する土台になります。記述式・枠内記入式のどちらにも対応できるよう、計算過程を省略せずに書く練習を高2のうちから習慣化しておくと、入試本番での失点を防ぎやすくなります。過去問演習に入ったら、時間を計って解き、大問ごとにかかった時間と正答率を記録しておくと、自分の弱点となる単元が見えやすくなります。
物理の対策(S日程・A日程・B日程志望者は必須)
物理は「物理基礎」「物理」全体から出題される傾向を踏まえ、力学・熱力学・波動・電磁気・原子物理までまんべんなく学習しておく必要があります。公式を暗記するだけでなく、身の回りの現象と結びつけながら「なぜその公式が成り立つのか」を理解する学習を心がけると、応用的な設問にも対応しやすくなります。全問記述式とされる傾向を踏まえ、計算過程・考え方の道筋を丁寧に書く練習も欠かせません。有効数字の扱いや単位換算でのケアレスミスは、実力があっても失点につながりやすい部分なので、過去問演習の初期段階から意識的にチェックする習慣をつけておきましょう。工学部の理科がS日程・A日程・B日程で物理に限定されている以上、「理科は化学の方が得意だから」という理由だけで物理の対策を後回しにするのはリスクが大きい選択です。
化学の対策(M日程・共通テスト利用で選択する場合)
M日程や共通テスト利用で化学を選択する場合は、「化学基礎」「化学」の基礎的事項を教科書レベルで整理したうえで、計算問題・構造式の作成といった応用的な出題形式に慣れておく必要があります。暗記だけに頼った学習では応用問題に対応しづらいとされるため、なぜその反応が起こるのか、なぜその計算式が成り立つのかを理解しながら学習を進めることが対策の軸になります。物理と化学のどちらを主軸にするかは、履修状況や得意不得意、志望する日程(物理限定か選択可能か)を踏まえて、できるだけ早い段階で決めておくと、直前期に科目を切り替える手間を避けられます。
英語の対策
英語は、単語・文法などの基礎知識を高2までに固めたうえで、高3からは長文を時間内に読み切る速読力と、内容を踏まえて自分の意見を英語でまとめる表現力を強化するのが効果的です。文脈把握を重視する出題傾向を踏まえ、和訳や単語の暗記だけに偏らず、文章全体の論旨をつかむ読み方を日頃から意識しておくとよいでしょう。120〜150語程度の自由英作文が課される傾向がある場合に備え、模範解答を覚えるのではなく、自分の答案を第三者に添削してもらい、減点されやすい表現のクセを早期に修正しておくことも効果的です。指導形態の比較はオンライン家庭教師おすすめ15選比較|料金・講師の質で選ぶでも整理しているので、あわせて参考にしてください。
国語の対策(選択する場合)
国語を選択する場合、古文・漢文を含まない現代文(評論文)中心の出題傾向を踏まえ、建築・デザイン・環境・社会など多様なテーマの評論文を日頃から読み慣れておくことが土台になります。筆者の主張とその根拠を自分の言葉で要約する練習を重ねておくと、記述式の設問にも対応しやすくなります。理系科目の対策に時間を割きたい工学部志望者にとって、国語の優先順位は他科目より低くなりがちですが、B日程や共通テスト利用で選択する可能性がある場合は、基礎的な読解力だけは高2のうちに固めておくと安心です。
S・A・B・M日程、どれを主軸にするかも一緒に考えられます
日程によって科目構成・配点・理科の指定(物理限定か選択可か)が異なる工学院大学工学部の入試。今の学力・学年に合わせた優先順位を個別に相談できます。
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学習スケジュールの立て方|逆算計画と学年別の目安
工学院大学工学部の入試は、数学・英語・理科(物理)の3科目を高いレベルで仕上げる必要があるため、直前期にまとめて対策するのではなく、学年ごとに積み上げる逆算型のスケジュールが現実的です。
高1のうちにやっておきたいこと
高1の間は、受験科目を絞り込む前の土台作りの時期です。数学・英語は積み上げ型の科目のため、高1のつまずきを高3まで持ち越さないことを最優先にしてください。数学I・Aと英語の基礎(単語・文法)は、定期テストのたびに振り返りながら確実に固めておくと、高2以降の演習量を増やす土台になります。物理基礎・化学基礎の授業内容も、この時期から「なぜそうなるのか」を意識して学んでおくと、高2以降に本格的な演習へ移る際の理解のスピードが変わってきます。理系に進むかどうか迷っている段階でも、数学・理科の基礎を苦手なままにしておくと、工学部という選択肢自体が狭まってしまうため、高1のうちは文理を問わず基礎固めを大切にしておくことをおすすめします。
高2のうちにやっておきたいこと
高2は、理系科目(数学・物理)の演習量を本格的に増やし始める時期です。数学IIIと物理は高3から独学で一気に仕上げるには範囲が広く、高2のうちに学習を始められるかどうかが大きな差になります。英語も単語・文法を高2の終わりまでに一通り仕上げ、高3では長文演習に軸足を移せる状態を目指すのが理想です。志望する日程(S日程・A日程が物理限定であること、M日程・共通テスト利用では化学も選べること)をこの時期に確認しておくと、高3での科目選択に迷いが生じにくくなります。また、高2の後半からは模試を受け始め、工学院大学の出題形式(記述式・枠内記入式)に近い問題に触れておくと、高3でのギャップを減らせます。
高3からの逆算スケジュール
高3以降は、志望日程を意識しながら過去問演習と弱点補強を並行して進める時期になります。おおまかな目安は次の通りです。
| 時期 | 取り組みの目安 |
|---|---|
| 高3春〜夏 | 数学III・物理の未習範囲を早期に終わらせ、英語長文の演習量を増やす。数学I・II・A・Bの復習も並行 |
| 高3夏〜秋 | 過去問演習を開始し、S日程・A日程それぞれの試験時間(数学90分・英語70分・理科80分)を意識した時間配分を確認していく |
| 高3秋〜S日程直前(1月) | S日程(1/28実施)に向けて総仕上げ。あわせて共通テスト利用に出願する場合は共通テスト対策も並行 |
| S日程後〜A日程(2月上旬) | S日程の結果を踏まえつつ、A日程(2/5〜8)に向けて弱点科目を重点補強 |
S日程は1月28日、A日程は2月5日からと日程が近接しているため、S日程を「模試代わりの実戦経験」として位置づけるという考え方も有効です。A日程本番に向けた最終調整の材料として活用できます。S日程・A日程はどちらも同じ科目構成(数学・英語・理科〈物理〉各100点)のため、対策の方向性を変える必要がない点も、このスケジュールを組みやすくしている理由です。
B日程・M日程まで見据える場合の注意点
B日程・M日程を併願する場合、S日程・A日程の結果発表から次の試験までの期間は限られています。B日程は本学試験型を選べばS日程・A日程と同じ3教科構成のため、追加の対策なしでそのまま臨みやすいという側面があります。一方M日程は数学必須+英語・理科から1科目選択という独自の2教科構成のため、S日程・A日程とは異なる戦略(得意科目に絞って高得点を狙う)が必要になります。M日程は3学科合算で募集人員4名という狭き門であることも踏まえ、あくまで前期までの結果を補完する位置づけとして準備しておくのが現実的です。
浪人生・再受験生が押さえておきたいポイント
高卒生(浪人生)が工学院大学工学部を再受験する場合も、基本的な対策の考え方は現役生と変わりません。現役時に手薄だった科目(特に物理・数学III)を重点的に立て直す期間として、春の時点で1年間の到達目標を月単位で区切っておくと、夏以降の過去問演習にスムーズに移行しやすくなります。予備校に通う場合と、必要な科目だけをオンライン家庭教師で補う場合とでは費用感が大きく異なるため、1年間の総予算をあらかじめ決めたうえで指導形態を選ぶことをおすすめします。
模試の活用法とスケジュールの見直し方
逆算スケジュールは、一度立てたら固定するものではありません。記述式模試の答案返却をきっかけに、科目ごとの配分を定期的に見直すことが大切です。特に物理・数学は範囲が広いため、模試の結果を受け取ったら1週間以内に「今回の失点原因」と「次回までの対策」を書き出しておくと、直前期に同じ失点パターンを繰り返すリスクを減らせます。判定そのものよりも、記述式の設問でどの程度部分点を積み上げられているか、時間内に大問をどこまで解き切れているかという中身を確認する習慣をつけると、次の模試までに何を優先すべきかが具体的に見えてきます。
物理だけ、英作文だけ、弱点科目をプロ講師に絞って依頼できます
3科目すべてを塾に通わせる必要はありません。記述の精度が伸び悩んでいる物理・数学・英語だけをオンラインで補強することも可能です。
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独学で目指す場合の壁と対処法
工学院大学工学部は、数学・物理・英語という理系科目の完成度が合否を左右する入試です。知識のインプットだけなら独学でも十分に進められますが、記述式答案の完成度を独学だけで上げるのは簡単ではありません。ここでは、独学で目指す場合によくぶつかる壁と、その対処法を整理します。
壁1: 記述式の物理・数学は自己採点の精度に限界がある
物理・数学はいずれも記述式の設問が中心とされ、採点基準は大学から公表されていません。参考書の模範解答と見比べるだけでは、「自分の答案がどこで減点されているのか」を正確に把握するのが難しいというのが独学最大の壁です。特に物理は「公式の理解」が重視される傾向があるとされ、答えが合っていても導出過程の書き方次第で減点されうるため、第三者による添削なしに記述の精度を上げるのは時間がかかります。
壁2: 日程ごとに異なる科目構成を独学で管理しきれない
ここまで見てきた通り、工学院大学工学部はS日程・A日程(理科は物理限定・3教科)、B日程(本学試験型か共通テストプラス型かの選択制)、M日程(数学必須+英語・理科から選択・2教科)と、日程ごとに科目構成が大きく異なります。こうした仕組みを正確に理解しないまま進めると対策が間に合わなくなるおそれがあります。出願直前になって「この日程はこの科目が必要だった」と気づくケースも起こりえます。独学の場合、募集要項の細かい仕組みを見落としたまま何ヶ月も勉強を進めてしまうケースも起こりえます。学習計画を立てる段階、あるいは定期的な振り返りのタイミングで、第三者に日程ごとの科目構成の理解が正しいかを確認してもらえると、こうしたロスを防ぎやすくなります。
壁3: 理科(物理)の対策情報が不足しがち
工学院大学工学部のS日程・A日程・B日程では理科が物理に限定されており、化学中心に学んできた受験生にとっては、物理の対策情報や演習量を独学だけで確保するのが難しい場合があります。物理基礎までしか履修していない受験生が独学だけで仕上げるのは負担が大きいのが実情です。高校で物理を選択していなかった場合、限られた期間で「物理」の範囲まで独学で追いつくのは容易ではありません。基本用語・公式の理解を早い段階で固め、記述答案は理系科目の指導経験があるプロ講師に定期的に見てもらう体制を作っておくと、独学だけでは埋めにくい部分を補いやすくなります。
対処法: 状況に応じてプロの視点を取り入れる
こうした壁への現実的な対処法は、すべてを塾に任せるのではなく、「独学で進められる範囲」と「第三者の視点が必要な範囲」を切り分けることです。知識のインプットや基礎演習は独学で進めながら、記述答案の添削や志望日程ごとの科目構成の確認など、独学では検証しづらい部分だけをプロ講師に依頼するという使い方であれば、費用を抑えながら独学の弱点を補えます。
| 取り組み方 | 独学で対応しやすい範囲 | 第三者の視点が有効な範囲 |
|---|---|---|
| 数学 | 公式の理解、標準問題の反復演習 | 途中式・記述の減点ポイントの確認 |
| 物理 | 基本用語・公式の暗記、教科書レベルの理解 | 記述答案の添削、応用問題の解法パターンの整理 |
| 英語 | 単語・文法の暗記、長文の多読 | 自由英作文の添削、時間配分の調整 |
| 出願戦略 | 各日程の日程・会場の確認 | 志望日程ごとの科目構成・配点の整理、併願プランの相談 |
1対1のオンライン家庭教師であれば、必要な科目・必要な時間だけを選んで依頼できるため、「物理の記述だけ」「S日程直前の総仕上げだけ」といった絞った使い方もしやすくなります。すべての科目を塾に切り替える必要はなく、独学で伸ばせている部分はそのまま独学を続け、記述の精度が頭打ちになっている部分だけをスポットで依頼するという発想を持つと、費用対効果の高い受験勉強につながります。特に理系学部の受験では、数学・物理という積み上げ型の科目で一度つまずくと独学だけで立て直すのに時間がかかりやすいため、伸び悩みを感じた時点で早めに第三者の目を入れることが、結果的に遠回りを避ける近道になります。
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よくある質問(FAQ)
工学院大学工学部のS日程とA日程、どちらを重視すべきですか?
科目構成・配点はどちらも同じ(数学・英語・理科〈物理〉各100点、合計300点満点)ですが、募集人員はA日程の方が3学科計103名とS日程(3学科計43名)より多く設定されています。A日程の方が募集人員に余裕があるため、多くの受験生にとってA日程が主戦場になりますが、S日程を先に受けることで実戦経験を積んでからA日程に臨むという活用の仕方もできます。
化学が得意で物理が苦手な場合、工学部は目指せますか?
S日程・A日程・B日程の本学試験型では理科が物理に限定されているため、化学だけで受験することはできません。M日程(後期)や大学入学共通テスト利用であれば物理・化学のどちらかを選択できますが、M日程は3学科合算で募集人員4名と非常に少ないため、化学中心で進めてきた場合でも、物理の基礎だけは早めに固めておくことをおすすめします。
工学部の機械工学科・機械システム工学科・電気電子工学科は、どうやって選べばいいですか?
機械工学科は機械そのものを「つくる」力学・材料・加工を、機械システム工学科は機械を「うごかす」制御・システム設計を、電気電子工学科は電磁気・電気回路・エレクトロニクスを中心に学びます。入試科目(数学・英語・理科〈物理〉)は3学科共通のため、対策自体を変える必要はありません。志望理由書や面接(該当する入試方式の場合)では、学科ごとの特色を踏まえて志望動機を整理しておくとよいでしょう。S日程・A日程は1回の受験で最大4学科まで併願できるため、決めきれない場合は併願で選択肢を残す方法もあります。
M日程(後期)は工学部にとって狙い目ですか?
M日程の工学部募集人員は、機械工学科・機械システム工学科・電気電子工学科の3学科合わせて4名と、他の日程に比べて大幅に少なく設定されています。「狙い目」というより「前期までの結果を踏まえた最後の選択肢」として位置づけるのが現実的です。数学必須+英語・理科から1科目選択という独自の科目構成のため、対策する場合は早めに準備しておく必要があります。
英語外部試験のスコアがあれば、英語の勉強はしなくてもいいですか?
英語外部試験利用入試を使えば英語試験そのものは免除されますが、募集人員は工学部全体で6名と非常に少なく、この方式だけに頼るのはリスクが高い選択です。S日程・A日程では英語が必須科目(100点)として課されるため、外部試験のスコアを持っている場合でも、本学独自試験の英語対策は引き続き必要になると考えておくのが安全です。
浪人しても工学院大学工学部は受験できますか?
受験できます。浪人期間は、現役時に手薄だった科目(特に物理・数学III)を重点的に立て直す1年間の計画を立てるのが基本です。S日程・A日程は科目構成が共通しているため、現役時にどちらか一方しか受けていなかった場合でも、浪人期間中は両方に対応できるレベルまで仕上げておくと選択肢が広がります。
併願する場合、検定料はどのくらいかかりますか?
一般選抜の入学検定料は33,000円で、同一種別の入試を複数日程・複数学科に併願する場合、2回目以降は半額の16,500円になる割引制度があります。S日程で合格・入学した場合はA日程の同一学科分の検定料が入学後に返還される仕組みもあるため、併願を検討する際はこうした割引を踏まえて総費用を試算しておくとよいでしょう。具体的な金額・条件は年度により変更される可能性があるため、出願前に最新の情報を確認してください。
工学部と先進工学部は何が違うのですか?
工学院大学には工学部のほかに先進工学部という理系学部があり、混同されやすい存在です。先進工学部は学科によって理科の指定が異なります。応用物理学科・機械理工学科は理科が物理に限定される一方、生命化学科・応用化学科・環境化学科は物理・化学・生物から1科目を選べます。工学部(機械工学科・機械システム工学科・電気電子工学科)は3学科とも理科が物理に限定されている点で足並みが揃っているため、化学や生物を主軸に学んできた受験生は、志望学部・学科ごとの理科の指定を出願前に必ず確認しておく必要があります。
まとめ|工学院大学工学部合格への次の一歩
工学院大学工学部の入試は、S日程・A日程・B日程・M日程・英語外部試験利用という5つの一般選抜方式があり、日程によって教科数・配点・理科の科目指定が大きく異なります。主軸となるS日程・A日程は数学・英語・理科(物理)の3教科300点満点という共通の科目構成のため、この2日程に向けた対策を軸に計画を立てるのが現実的な考え方です。
理科がS日程・A日程・B日程では物理に限定されている一方、M日程や大学入学共通テスト利用では物理・化学から選べるという違いは、工学院大学工学部を志望するうえで見落としやすいポイントです。配点の数字だけを見て科目の優先順位を決めるのではなく、志望する日程がどの科目を課しているかを正確に理解したうえで学習計画を組むことが、この学部の入試傾向に合った対策の考え方だといえます。
学年が上がるほど後から取り戻せる時間は少なくなります。高1・高2のうちから数学・英語・物理の基礎を固め、高3で記述力の完成度を高めていくという逆算の発想を、できるだけ早い段階から持っておくことをおすすめします。浪人・再受験を検討している場合も、現役時に手薄だった科目を重点的に立て直すという基本的な考え方は変わりません。
本記事の情報は執筆時点(2027年度/令和9年度入試に向けて工学院大学入試サイトが公表している情報)のものです。入試制度・配点・募集人員・日程は年度によって変更される可能性があるため、出願前には必ず工学院大学入試サイト・最新の学生募集要項でご確認ください。特にB日程の理科の科目指定など、本記事で断定を避けた箇所については、出願を検討する段階で必ず一次情報をご自身の目で確認することを強くおすすめします。
スプリング・オンライン家庭教師では、プロ講師による1対1指導を通じて、工学院大学工学部が求める数学・物理・英語の記述力を科目単位で強化できます。「今の学力から工学院大学工学部合格まで、何を・どれくらい・いつまでに進めればいいか」を、無料相談で具体的にシミュレーションすることも可能です。指導内容とコースの詳細は大学受験コースのページでも紹介しています。S日程・A日程どちらを主軸にするか、あるいは機械工学科・機械システム工学科・電気電子工学科のどれを志望するか迷っている方も、まずは現状を整理するところから始めてみてください。
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S日程・A日程を主軸にした場合、数学・英語・理科(物理)のどこにどれだけ時間が必要かを、科目単位で一緒に確認します。その場で入会を決める必要はありません。
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