お子さんが学校に行けない日が続くと、「このまま勉強が遅れてしまうのではないか」「進路はどうなるのか」と、親として不安になるのは当然のことです。結論からお伝えすると、不登校のお子さんの学習サポートとして、家庭教師は現実的で有効な選択肢の一つです。集団の教室に入り直す負担がなく、つまずいた単元まで戻って本人のペースで再開できるため、学校を休んでいる期間の「勉強の空白」を埋める手段として相性が良いのです。
文部科学省の調査では、不登校とは病気や経済的理由などを除いて年間30日以上欠席した状態を指します。令和6年度の小・中学校の不登校児童生徒数は353,970人と過去最多で、今や1,000人あたり38.6人、クラスに1人以上いる計算です。不登校は決して特別なことではなく、学び方を学校の教室以外に用意することは、ごく普通の選択になりつつあります。
ただし、家庭教師なら何でも良いわけではありません。不登校のお子さんの指導では、学力面よりも先に「安心して人と関われるか」「小さな成功体験を積めるか」が結果を左右します。不登校への理解がない講師を選んでしまうと、かえって勉強嫌いを深めてしまうこともあり、「家庭教師は意味なかった」という失敗談の多くはここに原因があります。
この記事では、不登校のお子さんに家庭教師が向いている理由、失敗しない選び方の5つの基準、料金相場、外出不要で始められるオンライン家庭教師という選択肢、そして学年・目的別の活用法までを、オンライン専門で不登校のお子さんの指導にも対応しているスプリング・オンライン家庭教師が整理してお伝えします。お子さん本人がまだ乗り気でなくても大丈夫です。親御さんだけの無料相談から始めるご家庭も多いので、まずは全体像を掴むところからご覧ください。
お子さんが乗り気でなくても、親御さんだけで相談できます
「まだ本人に話していない」「授業を始めるかは決めていない」という段階でのご相談がいちばん多いです。今の状況と、これから取れる選択肢を一緒に整理するところから始めましょう。
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【結論】不登校の子には「不登校対応×オンライン×1対1」の家庭教師が合う
最初に、この記事全体の結論をまとめます。不登校のお子さんの家庭教師選びで大切なのは、「不登校対応の経験」「オンライン対応」「1対1の完全個別」の3条件です。この3つが揃っていれば、お子さんの状態がどの段階にあっても、負担の少ない形で学習を再開しやすくなります。合格実績や講師の学歴といった一般的な比較軸は、この3条件を満たした候補同士を比べる段階で初めて意味を持ちます。順番を逆にしないことが、不登校のご家庭の家庭教師選びで最も大切な原則です。
3つの条件が大切な理由
1つ目の「不登校対応の経験」は、講師がお子さんとの距離の取り方を知っているかどうかに直結します。初回から勉強を詰め込まず、雑談やゲームの話から入る、正解よりも「机に向かえたこと」を認める、といった関わり方は、不登校の子を教えた経験がある講師ほど自然にできるものです。2つ目の「オンライン対応」は、外出や対面そのものがハードルになっているお子さんにとって、始めやすさを大きく左右します。3つ目の「1対1」は、周囲と比較されない環境をつくるためです。集団塾では「みんなはできているのに」という比較が避けられませんが、完全個別ならお子さんの現在地だけを基準に進められるため、自己肯定感を削らずに済みます。
逆に言うと、この3条件のどれかが欠けたまま始めると、つまずきの原因になります。不登校の経験がない講師は距離感を誤りやすく、対面必須のサービスは初回の予定がいつまでも組めず、集団形式は本人の緊張が抜けません。候補を絞る最初のふるいとして、この3条件で公式サイトを確認するだけでも、選択肢はかなり整理できます。
状況別・選び方の早見表
お子さんの状況によって、優先すべき条件は少しずつ変わります。目安を表にまとめました。
| お子さんの状況 | 優先したい条件 | 始め方の目安 |
|---|---|---|
| 外出も対面も難しい | オンライン対応・カメラ配慮 | 週1回・短時間から |
| 勉強の遅れが大きい | さかのぼり指導・1対1 | 学年をまたいで復習から |
| 高校受験・大学受験が近い | 受験指導の実績・逆算計画 | 現在地の把握→受験校選び |
| 本人がまだ乗り気でない | 親だけの相談・体験のしやすさ | 親御さんの無料相談から |
どの行にも共通するのは、いきなり「週3回でがっつり」と始めないことです。小さく始めて、うまくいったら増やすのが、不登校のお子さんの学習再開では鉄則です。
この早見表を使うときのコツは、当てはまる行が複数あっても、「今いちばん困っていること」を1つだけ選ぶことです。勉強の遅れも受験も本人の気持ちも、全部を同時に解決しようとすると、授業の設計が総花的になってどれも中途半端になります。最初の1ヶ月はテーマを1つに絞り、それが軌道に乗ってから次のテーマを足す。この順番を守るだけで、家庭教師の成功率は目に見えて変わります。授業の中身の良し悪しを判断するのはその後で十分です。まずは「うちの場合、何から手を付けるか」を決めることが、比較検討のスタートラインになります。
先に知っておきたい注意点
1点だけ注意があります。それは、お子さん本人の気持ちを無視して契約だけ先に進めないことです。とはいえ、本人の同意が完全に得られるまで何もできないわけではありません。情報収集や相談は親御さんだけで進めて構いませんし、実際にそこから始まるケースが大多数です。「本人が嫌がったらやめられるか」「講師や曜日は変えられるか」といった撤退のしやすさを先に確認しておくと、親子ともに安心して一歩を踏み出せます。
おすすめは、始める前に「撤退条件」を親子で決めておくことです。例えば「1ヶ月やってみて、どうしても嫌だったら一度お休みする」「先生が合わなかったら交代をお願いする」のように、やめ方・変え方を先に約束しておくと、お子さんは安心して試すことができます。人は「逃げ道がある」と分かっているときの方が挑戦しやすいものです。この約束は口だけでなく、契約面でも裏付けを取っておきましょう。解約時の違約金の有無、講師交代の回数制限と費用、休会制度の有無の3点を確認しておけば、万一のときも損をせずに立て直せます。
不登校は35万人時代|データで見る現状と「勉強の遅れ」の正体
家庭教師の選び方に入る前に、前提となる現状を短く整理します。数字を知ることは、「うちの子だけが特別に遅れている」という思い込みを外すうえでも役に立ちます。あわせてお伝えしたいのは、不登校の原因探しや、親御さん自身を責めることに力を使わないでほしいということです。原因は複合的で特定できないことも多く、これからの選択肢を整えることの方が、お子さんの未来にはるかに役立ちます。
不登校は「珍しいこと」ではない
文部科学省が令和7年10月に公表した「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると、小・中学校の不登校児童生徒数は353,970人で過去最多を更新しました。内訳は小学校が137,704人、中学校が216,266人です。一方で、増加率は全体で2.2%と前年度より低下し、新たに不登校になった人数は9年ぶりに減少しています(出典: 文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」)。
| 区分 | 不登校児童生徒数(令和6年度) |
|---|---|
| 小学校 | 137,704人 |
| 中学校 | 216,266人 |
| 小・中学校合計 | 353,970人(1,000人あたり38.6人) |
1,000人あたり38.6人という数字は、40人学級なら1〜2人は不登校の子がいるということです。学校以外の場所で学びを続ける仕組みは、社会全体で急速に整いつつあります。
回復には段階がある|学習を始めるタイミングの考え方
不登校からの回復は、一般に段階を踏んで進みます。休み始めて心身の疲れを癒やす時期、少しずつ好きなことへの意欲が戻る時期、そして「このままでいいのかな」と本人が先のことを考え始める時期です。学習サポートを入れるタイミングとして相性が良いのは、本人の生活に余裕が戻り、退屈や焦りの言葉がぽつぽつ出てくる頃です。休み始めた直後の消耗している時期に勉強を持ちかけると、回復そのものが遅れてしまうことがあります。
とはいえ、段階の見極めを親御さんが一人で行うのは難しいものです。「うちの子は今どの段階か」「学習の話を出すならどんな切り出し方が良いか」といった判断こそ、不登校対応の経験がある相談先を頼ってよい部分です。授業を始める前の「時期の見立て」から相談できることが、不登校に強い家庭教師サービスの条件の一つだと覚えておいてください。
「勉強の遅れ」の正体は積み上げ教科の空白
不登校で生じる勉強の遅れには、はっきりした構造があります。深刻になりやすいのは英語と数学で、この2教科は前の単元が分からないと次の単元も分からない「積み上げ型」だからです。例えば中1の方程式が空白のままだと、中2の連立方程式も中3の二次方程式もつまずきます。逆に言えば、理科や社会の多くの単元は独立性が高く、休んでいた期間があっても部分的に追いつきやすい教科です。
つまり、遅れを取り戻す作業は「全部をやり直す」必要はなく、空白になっている単元を特定し、英数を優先して埋めるのが最短ルートです。ここで威力を発揮するのが1対1の個別指導です。学校や集団塾はカリキュラムの都合で戻れませんが、家庭教師はお子さんがつまずいた地点まで何学年でもさかのぼれます。
参考までに、数学と英語の「積み上げの流れ」を簡単に示します。お子さんがどのあたりでつまずいているかを考える手がかりにしてください。
| 教科 | 積み上げの流れ(例) | つまずきやすい地点 |
|---|---|---|
| 数学 | 正負の数→文字式→方程式→連立方程式→関数→二次方程式 | 中1の方程式・文字式 |
| 英語 | be動詞→一般動詞→時制→不定詞・動名詞→関係代名詞 | 中1後半の一般動詞と時制 |
この表の重要な点は、つまずきの根はたいてい本人が「分からなくなった」と自覚した時期より前にあるということです。中2の内容が分からない子の原因が中1の単元にあることはごく普通で、だからこそ、本人へのヒアリングだけでなく、実際に問題を解いてもらう診断が欠かせません。
遅れは「戻る場所」さえ分かれば取り戻せる
保護者の方に知っておいてほしいのは、遅れの量そのものより、「どこから分からなくなったか」を特定できているかどうかが回復速度を決めるという事実です。1対1の指導では、最初の数回でこの「戻る場所」の診断に時間をかけます。診断さえ済めば、学校の一斉授業よりも密度の高い時間を組めるため、休んでいた期間の内容を数分の一の時間で回収できることも珍しくありません。焦って学年相当の問題集を買い与えるより、まず現在地の把握から始めましょう。
高校生の場合は「単位」と「進路」を分けて考える
高校生の不登校には、小・中学生と違う論点が1つ加わります。高校は義務教育ではないため、欠席が続くと単位や進級の問題が絡んでくることです。ここで大切なのは、「今の高校を続けるかどうか」と「その先の進路」を分けて考えることです。仮に今の高校の継続が難しくなっても、通信制高校への転入や高卒認定試験の活用など、大学受験や就職につながる道は複数用意されています。在籍校の問題と人生の選択肢の問題を混ぜてしまうと、必要以上に追い詰められた気持ちになります。学習面の伴走者を付ける意味は、この時期に「学力だけは積み上がっている」という安心材料を作れることにもあります。進路の選択肢が広がるかどうかは、在籍状況よりも学力の蓄積で決まる場面が多いからです。
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つまずいた単元が特定できると、遅れの回復にかかる時間はぐっと短くなります。学年をさかのぼって現在地を確認し、優先順位を付けたうえでお伝えします。
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不登校の子に家庭教師が向いている3つの理由|塾・通信教材との比較
学習の選択肢には、学習塾、通信教材・タブレット教材、フリースクール、家庭教師などがあります。それぞれに良さがありますが、不登校のお子さんとの相性という観点では、家庭教師に固有の強みが3つあります。
理由1: 集団の教室に「入り直す」負担がない
学習塾は学校と同じく「決まった時間に、教室で、集団と一緒に」学ぶ場所です。学校に行きづらいお子さんにとって、別の教室に入り直すことは想像以上に高いハードルになります。知っている同級生に会うかもしれない不安も無視できません。家庭教師なら自宅、オンラインなら自分の部屋が教室になるため、この入り直しの負担が構造的に存在しません。「学びの場所を変える」のではなく「学びを今いる場所に持ってくる」発想です。
時間の自由度も見逃せない利点です。生活リズムが崩れて午前中は起きられないお子さんでも、午後や夕方など本人が動ける時間帯に授業を設定できます。「決まった時間に間に合うように行く」というプレッシャーがないだけで、学びの再開はずっと軽くなります。通学中の同級生と顔を合わせる心配がないことも、本人にとっては大きな安心材料です。
理由2: 本人の状態に合わせて「戻れる・待てる」
通信教材やタブレット教材は費用も手頃で良い教材が多いのですが、進める主体はお子さん自身です。エネルギーが落ちている時期のお子さんに自走を求めるのは酷で、教材だけが溜まっていき、かえって自信を失うという悪循環がよく起こります。家庭教師は、その日の様子を見て内容を軽くしたり、調子が良ければ進めたりと、人間がペースを調整します。この「待てる」ことこそ、機械や教材にはない価値です。
「戻れる」ことの価値も強調しておきます。学校の授業は毎日先へ進むため、休んでいる間の空白は自動的には埋まりません。家庭教師であれば、中3のお子さんが中1の単元からやり直すことに何の遠慮も要りません。「今さらこんな基礎を」と本人が恥ずかしがらずに済む1対1の環境だからこそ、本当に必要な地点からやり直せるのです。
理由3: 親でも先生でもない「伴走者」ができる
不登校のお子さんにとって、親は近すぎて、学校の先生は遠すぎることがあります。家庭教師は勉強を教える存在であると同時に、利害関係の薄い「ナナメの関係」の大人です。年齢の近い講師に学校以外の世界の話を聞くことが、外の世界への興味を取り戻すきっかけになったというケースは多くあります。勉強の再開と心の回復は別の問題ですが、良い伴走者はその両方をそっと支えます。
この「ナナメの関係」は、親御さんの負担を軽くする効果もあります。勉強を見る役割を家庭の外に出すことで、親は「勉強させる人」ではなく「見守る人」に戻れるからです。親子で勉強の話をするたびに衝突していたご家庭ほど、第三者が入った途端に家の空気が和らいだ、という変化を実感されます。
他の選択肢との併用も有効
誤解してほしくないのは、家庭教師が塾や通信教材、フリースクールの「敵」ではないということです。実際には併用がうまくいくご家庭も多くあります。例えば、通信教材で日々の演習を回し、週1回の家庭教師で診断と計画の修正を行う組み合わせは、費用を抑えながら「人の伴走」を確保できる現実的な形です。フリースクールで居場所と生活リズムを整えながら、学習面だけ家庭教師が受け持つ分担もよく機能します。大切なのは、それぞれの役割を混ぜないことです。居場所づくり、演習量の確保、遅れの診断と回復計画。この3つの役割のうち、家庭教師が最も得意なのは3つ目だと理解して組み合わせると、無駄のない体制が作れます。
選択肢の比較表
| 比較項目 | 学習塾 | 通信教材・タブレット | 家庭教師(1対1) |
|---|---|---|---|
| 通学・外出の負担 | あり | なし | なし(オンライン)〜小 |
| さかのぼり学習 | カリキュラム上難しい | 可能だが自力次第 | 何学年でも柔軟に可能 |
| ペース調整・声かけ | 集団基準 | なし(自己管理) | その日の状態に合わせる |
| 他人と比較される環境 | 生まれやすい | なし | なし |
| 費用感 | 中 | 低 | 中〜高(時間数で調整可) |
費用は家庭教師がやや高めに見えますが、週1回×必要な教科だけ、と時間数を絞って設計できるため、実際の月額は集団塾と大きく変わらないことも多いです。料金の詳細は後の章で扱います。
外出せずに、自分の部屋のまま始められます
オンライン専門なので、カメラオフ・声だけ・手元のノートだけを映す形からでも大丈夫です。お子さんの「今できる形」に授業のほうを合わせます。
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失敗しない家庭教師の選び方|5つの基準
ここからが本題です。不登校のお子さんの家庭教師選びでは、一般的な「合格実績」や「講師の学歴」よりも先に確認すべきことがあります。次の5つの基準で比較すると、ミスマッチをほぼ防げます。
基準1: 不登校の子を指導した経験・体制があるか
最も重要な基準です。会社としてもうたっているか、そして実際に担当する講師個人に経験があるかの両方を確認しましょう。問い合わせの際に「不登校の子の場合、最初の1ヶ月はどんな進め方をしますか」と質問してみてください。具体的な進め方がすぐ返ってくる会社は、経験の蓄積があると判断できます。逆に「お任せください、すぐ追いつけます」のような威勢の良い返事だけの場合は注意が必要です。経験のある会社の回答には、初回は勉強以外の話から入る、最初の数回は診断に充てる、宿題は本人と相談して決める、といった「急がない」ことを前提にした具体性が共通して表れます。
基準2: 講師の交代がしやすいか
どれだけ実績のある講師でも、お子さんとの相性ばかりは会ってみないと分かりません。大切なのは、合わなかったときに気まずさなく、追加費用なく講師を交代できる仕組みがあるかどうかです。交代の申し出を本人や講師に直接言わなくて良いか(本部経由で言えるか)も確認ポイントです。相性の失敗を「制度でリカバリーできる」ことが、安心して始める条件になります。
個人契約の家庭教師が不登校のご家庭にあまりおすすめできない理由もここにあります。個人契約は費用を抑えられる反面、合わなかったときの交代先がなく、断る気まずさも直接発生するためです。運営会社を挟む形なら、講師の質の管理も交代の調整も本部が担ってくれます。
基準3: オンライン対応と、カメラ・声への配慮があるか
外出が難しいお子さんにはオンライン対応が事実上の必須条件です。さらに一歩踏み込んで、カメラオフや声だけでのやり取りから始められるかも聞いてみてください。人と画面越しに向き合うことすらエネルギーが要る時期があります。手元のノートだけ映す、チャットを併用するなど、負荷を細かく調整できる会社は不登校対応の解像度が高いといえます。
確認の仕方は簡単で、問い合わせの段階で「最初はカメラをオフにしたいのですが可能ですか」と一言聞くだけです。この質問への反応で、その会社の柔軟さがそのまま分かります。当然のように応じる会社もあれば、原則顔出しを求める会社もあり、後者が悪いわけではありませんが、不登校のお子さんとの相性という点では前者が安心です。
基準4: 親だけの相談・体験のしやすさ
本人がまだ動けない段階で「本人同席が必須」と言われると、そこで止まってしまいます。親御さんだけで相談でき、契約を急かされないことは、良心的な会社を見分ける分かりやすいサインです。初回の相談で現状を丁寧に聞いてくれるか、その場で入会を迫らないかを見てください。相談の場では、これまでの経緯、今の生活リズム、勉強にどの程度触れているか、本人が口にしている言葉、の4点を伝えると話が早く進みます。うまくまとまっていなくても、そのまま話して大丈夫です。整理すること自体が相談の役割だからです。
基準5: 料金体系が透明か(教材販売・高額パックがないか)
家庭教師業界では、授業料は安く見せて高額な教材セットや長期パック契約で回収する商法が一部に存在します。「テキスト代として数十万円」「1年分一括契約」のような提案が出てきたら、その場で決めず持ち帰りましょう。時間単価・入会金・その他費用が公式サイトに明記されている会社を選ぶのが安全です。
体験授業・初回相談で見るべき3つのポイント
5つの基準で候補を絞ったら、体験授業や初回相談で最終確認をします。見るべきポイントは3つです。1つ目は、講師や担当者の「最初の一言」です。開口一番に学校や勉強の話から入るのではなく、お子さんの好きなことや近況から会話を始められる人かどうかで、不登校対応の場数が分かります。2つ目は、現状の診断をするかどうかです。いきなり教材のカリキュラムを提示するのではなく、どこでつまずいているかを確かめる工程を挟む会社を選びましょう。3つ目は、宿題の出し方です。初回から大量の宿題を出す講師は、お子さんのエネルギー残量を見ていません。「宿題はなしか、ごく少なめから」と言える講師の方が、長期的には確実に伸ばしてくれます。体験の後には必ずお子さん本人の感想を聞き、「嫌ではなかった」なら合格点と考えてください。最初から「楽しかった」を求める必要はありません。
5基準のチェックリスト
| 基準 | 確認する質問 | OKのサイン |
|---|---|---|
| 不登校対応の経験 | 最初の1ヶ月の進め方は? | 具体的な手順が返ってくる |
| 講師交代 | 合わなかったら変えられる? | 無料・本部経由で交代可 |
| オンライン配慮 | カメラオフでも大丈夫? | 柔軟な選択肢の提示 |
| 親だけの相談 | 本人不在で相談できる? | 歓迎される・急かされない |
| 料金の透明性 | 授業料以外に何がかかる? | 公式サイトに全て明記 |
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出席日数が少なくても受験できる高校・大学は複数あります。志望の方向性と現在の学力から、どの教科を何点上げれば届くのかを具体化してお渡しします。
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不登校の家庭教師の料金相場|タイプ別費用と入会金の注意点
次に費用の話です。家庭教師の料金は「誰が教えるか」でほぼ決まります。タイプ別の一般的な目安を押さえたうえで、総額に影響する入会金や教材費の注意点を確認しましょう。
タイプ別の料金相場の目安
あくまで一般的な目安ですが、大学生などの学生講師は1時間あたり2,000〜3,500円程度、指導経験の豊富なプロ講師は1時間あたり4,000〜10,000円程度が相場感です。不登校のお子さんの場合、距離の取り方や再開のさせ方に経験が要るため、プロ講師帯を選ぶ価値が大きいというのが実情です。ただしプロ帯の中でも価格差は大きいので、上限の高い会社が良い会社とは限りません。価格が上がる主な要因は、講師の指導経験年数、医学部・難関校対策などの専門性、そして運営会社のサポート体制の厚さです。不登校対応という観点では、高額な最上位プランよりも、講師交代や相談体制が整った中間帯のサービスがバランスの良い選択になることが多いです。
| 講師タイプ | 1時間あたりの目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 学生講師 | 2,000〜3,500円程度 | 年齢が近く話しやすい。経験にばらつき |
| プロ講師 | 4,000〜10,000円程度 | 不登校対応・受験指導の経験値が高い |
| オンライン指導 | 対面と同水準〜やや安め | 交通費不要・全国の講師から選べる |
表の金額は目安であり、地域や契約形態で変わります。比較の際は「1時間あたり」に換算して並べると、会社ごとの違いが正確に見えます。
総額を左右する3つの確認点
月謝以外で確認すべきは、入会金、教材費、管理費(サポート費)の3つです。入会金は1〜2万円台が一般的な水準で、それ自体は問題ありませんが、キャンペーンの「入会金無料」に惹かれて月謝や教材費が割高な契約を選んでしまっては本末転倒です。判断は月謝と初期費用を合わせた1年間の総額で行いましょう。特に教材費は前述のとおり高額販売の温床になりやすい項目で、「手持ちの教材や学校のワークで指導できますか」と聞くのが有効な見分け方です。できると答える会社なら、教材で利益を上げるモデルではないと判断できます。交通費の有無(オンラインなら不要)も忘れずに確認しましょう。
見積もりを取るときは、次の3つの質問をそのまま使ってください。「月謝以外に毎月かかる費用はありますか」「教材は手持ちのものを使えますか」「解約するとき違約金や残回数の扱いはどうなりますか」。この3問に即答できない会社、答えを濁す会社は候補から外して構いません。誠実な会社ほど費用の質問への回答は速く、明確です。複数社を比較する場合は、同じ条件(週1回・同じ時間数)に揃えた月額と初期費用の合計で並べると、広告上の見せ方に惑わされずに済みます。
料金例: スプリング・オンライン家庭教師の場合
参考として、当スプリング・オンライン家庭教師の料金をそのまま記載します。入会金は20,000円、授業料は1時間あたり高校受験コース5,000円、大学受験コース6,000円、医学部受験コース7,000円(いずれも税込)です。教材販売や管理費はなく、かかるのは入会金と授業料のみです。ご紹介での入会は2,000円割引、ご兄弟2人目以降は入会金無料の家族割引もあります。
| コース | 1時間 | 1.5時間 | 2時間 |
|---|---|---|---|
| 高校受験コース | 5,000円 | 7,500円 | 10,000円 |
| 大学受験コース | 6,000円 | 9,000円 | 12,000円 |
| 医学部受験コース | 7,000円 | 10,500円 | 14,000円 |
例えば週1回1.5時間の高校受験コースなら月4回で30,000円です。プロ講師の1対1指導としては相場の下限帯にあたるため、「プロの個別」と「続けられる費用」を両立したいご家庭の基準線として参考にしてください。
月額シミュレーションと費用を抑える工夫
実際の月額をイメージしやすいよう、スプリングの高校受験コース(1時間5,000円)で月4回の場合を試算します。
| 通い方 | 月額の目安 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 週1回×1時間 | 20,000円 | 学習再開の初期・様子見の時期 |
| 週1回×1.5時間 | 30,000円 | 遅れの回復を本格化する時期 |
| 週2回×1時間 | 40,000円 | 受験学年・英数を並行して戻す時期 |
費用を抑える工夫としては、教科を英数など優先度の高いものに絞る、演習は市販の問題集や学校のワークで自習し授業は診断と解説に集中させる、本人の回復に合わせて時間数を段階的に増やす、の3つが有効です。最初から手厚い契約にせず、必要になったら増やす方が、総額は小さく効果は大きくなります。反対に、長期一括契約による割引は一見お得でも、お子さんの状態が変わったときに身動きが取れなくなるため、不登校のご家庭にはおすすめしません。
お子さんが乗り気でなくても、親御さんだけで相談できます
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オンライン家庭教師という選択肢|外出不要・対面が苦手でも始めやすい
不登校のお子さんと家庭教師の組み合わせで、近年主流になりつつあるのがオンライン指導です。「画面越しで大丈夫だろうか」と不安に思う方も多いので、向いている理由と始め方を丁寧に説明します。不登校対応という観点を外した、オンライン家庭教師そのものの選び方と各社の比較はオンライン家庭教師おすすめ15選比較|料金・講師の質で選ぶにまとめています。
「外出しなくていい」は想像以上に大きい
不登校のお子さんにとって、着替えて、外に出て、人に会うという一連の行動は、それ自体が大きなエネルギーを使います。オンラインなら自分の部屋という一番安心できる場所のまま、授業だけを始められるため、最初の一歩のハードルが劇的に下がります。先生が家に上がる対面型と違い、「家を片付けなければ」「お茶を出さなければ」という親御さん側の負担がないことも、続けやすさに効きます。
カメラオフ・声だけ・チャット併用など負荷を調整できる
オンラインの利点は、コミュニケーションの負荷を段階的に調整できることです。最初はカメラをオフにして声だけ、慣れてきたら手元のノートを映す、表情を見せるのはもっと先、という進め方ができます。「人と会う」練習を、安全な距離から少しずつ積み直せるわけです。対面では不可能なこの段階設計こそ、オンラインが不登校のお子さんに向いている本質的な理由だと考えています。
全国の講師から「合う先生」を探せる
対面型の家庭教師は、通える範囲に住んでいる講師しか選べません。オンラインなら地域の制約がなく、全国の講師の中から、性格や趣味の合う先生を探せます。不登校のお子さんの場合、指導力と同じくらい「この人となら話せる」という感覚が重要なので、選択肢の母数が多いことは成功率に直結します。スプリングでも、ゲームやイラストなどお子さんの好きなものを入り口に関係を作る講師が多く在籍しています。
対面型とオンライン型の比較
対面型とオンライン型のどちらが合うかは、お子さんの状態次第です。判断材料を表にまとめます。
| 比較項目 | 対面型の家庭教師 | オンライン家庭教師 |
|---|---|---|
| 始めるハードル | 人を家に迎える準備が必要 | 低い(部屋から出なくてよい) |
| コミュニケーション負荷 | 調整しにくい | カメラ・音声・チャットで段階調整可 |
| 講師の選択肢 | 通える範囲に限られる | 全国から選べる |
| 交通費 | かかる場合が多い | 不要 |
| 紙の教材の扱い | その場で書き込みを確認できる | カメラで映す工夫が必要 |
対面ならではの良さもあるため一概には言えませんが、外出や対人の負荷が課題になっている段階では、まずオンラインで始めて、回復に応じて対面を検討する順番が負担の少ない進め方です。
不安な場合は「短時間×週1回」から
それでも画面越しの会話に不安がある場合は、週1回・短めの時間から始めて、本人の消耗度を見ながら調整するのがおすすめです。大切なのは初回で頑張りすぎないことです。「思ったより疲れなかった」で終わる設計にすると、2回目以降が続きます。機材はパソコンでもタブレットでも構いませんし、接続の設定は親御さんがサポートすれば十分です。
必要な機材と始める前の準備
オンライン指導に必要なものは、パソコンまたはタブレット、安定したインターネット回線、あればイヤホンの3つだけです。書画カメラやペンタブレットのような専用機材は、始めてから必要を感じた場合に検討すれば十分です。準備でおすすめしたいのは、初回授業の前に親御さんと講師だけで5分程度の接続テストを済ませておくことです。当日に機材トラブルで手間取ると、お子さんの「やってみようかな」という気持ちがしぼんでしまいます。環境面では、家族の生活音が気になる場合にイヤホンを使う、画面に映る範囲だけ軽く片付けておく、程度で十分です。完璧な学習環境を整えてから始める必要はありません。環境のハードルを下げることが、オンラインを選ぶ意味そのものだからです。
「どこから戻ればいいか」を無料で診断します
つまずいた単元が特定できると、遅れの回復にかかる時間はぐっと短くなります。学年をさかのぼって現在地を確認し、優先順位を付けたうえでお伝えします。
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学年・目的別の活用法|遅れの回復から高校受験・大学受験まで
家庭教師に何をお願いするかは、お子さんの学年と目的によって変わります。ここでは代表的な3つのケースで、進め方の型を紹介します。なお、学習面に限らない日々の接し方や進路全体の見取り図については不登校の中学生|親ができる対応と勉強・高校進学の選択肢で詳しく扱っています。
中学生: 遅れの回復と高校受験の両にらみ
中学生の場合、目の前の遅れの回復と、その先の高校受験をセットで設計します。まず英数のさかのぼり診断で空白単元を特定し、受験までの残り時間から逆算して優先順位を付けます。ここで親御さんに知ってほしいのは、出席日数が少なくても高校受験の道は複数あるという事実です。多くの都道府県の公立高校入試には、欠席の理由や背景を自己申告書などで伝え、選考にあたって配慮を受けられる仕組みがあります。国も欠席日数だけを理由に不利益な取り扱いをしないよう求めています。例えば東京都立高校の一般入試では、調査書に欠席日数を記載する欄自体がありません。制度の詳細は都道府県によって異なり変更もあるため、必ずお住まいの自治体の最新の実施要項をご確認ください。当日の学力検査で勝負しやすい私立高校や、通信制高校・定時制高校まで含めれば、「行ける高校がない」という事態はまず起こりません。受験できる高校の種類と、内申が不利な場合に当日点で挽回する具体的な道筋は不登校でも高校受験はできる?受験できる高校の種類と合格への対策で詳しく整理しています。指導内容と料金は高校受験コースのページをご覧ください。
受験勉強の進め方としては、在籍中学の定期テストを受けられる状態なら、テスト範囲に絞った対策で内申点を少しでも積み上げる方法があります。テストを受けるのが難しい場合は、内申の比重が小さい入試方式や当日点勝負の学校を軸に受験校を組み立てます。どちらのルートでも、「内申がないから無理」と受験そのものを諦める必要はありません。ルート選びと学習計画をセットで設計することが、家庭教師に受験対策を頼む最大の意味です。
志望校選びの視点も一つ付け加えます。偏差値や合格可能性だけでなく、「入学後に本人が通える気がするか」を判断軸の中心に置くことです。少人数制の学校、単位制や午後開始のコースがある学校、不登校経験者の受け入れに実績のある学校など、高校側の環境は驚くほど多様になっています。合格をゴールにするのではなく、入学後に続けられる学校を選ぶことが、高校生活のリスタートを成功させる本当のポイントです。可能であれば文化祭や学校見学など、本人が校風を肌で感じられる機会を負担のない範囲で作ってみてください。
高校生: 大学受験は「出席」より「学力」で勝負できる
高校生で学校に行きづらくなった場合、大学受験という目標はむしろ追い風になります。大学入試の主戦場である一般選抜は、当日の学力試験で合否が決まる仕組みで、高校の出席状況が合否に直接影響しない入試方式が中心だからです。仮に高校の継続が難しくなっても、通信制高校への転入や高卒認定試験を経由して大学を受験するルートがあります。重要なのは、学校に行けない期間も学力の積み上げを止めないことです。1対1の指導で基礎から受験レベルまでを逆算して組み立てれば、教室に通わずに大学合格を目指す計画は現実的に設計できます。具体的な科目戦略は大学受験コースのページをご覧ください。
進め方の型としては、まず英語など1教科に絞って学習の習慣を取り戻し、リズムができてから教科を増やすのが定石です。大学受験は高校受験よりも範囲が広いぶん、「全部やろうとして何も進まない」状態に陥りやすいため、志望の方向性から逆算して捨てる科目・後回しにする科目を早めに決めることが重要になります。この取捨選択の判断こそ、独学では難しく、受験指導の経験がある講師の価値が出る部分です。
通信制高校・高卒認定と家庭教師の組み合わせ
不登校からの進路として通信制高校を選ぶお子さんは年々増えています。ここで知っておきたいのは、通信制高校のカリキュラムは卒業要件を満たすことが中心で、大学受験レベルの学力までは学校だけではカバーしきれないケースが多いという点です。そのため、通信制高校に在籍しながら受験対策は家庭教師で行う、という組み合わせが実際の進学ルートとしてよく機能します。高卒認定試験を経由する場合も同じで、認定試験そのものの対策と、その先の大学入試対策を一本の計画としてつなげられる伴走者がいると、遠回りをせずに済みます。在籍の形にかかわらず、「卒業・認定」と「受験学力」は別物として計画するのが、進学を見据えるご家庭の鉄則です。
小学生・再スタート期: 「勉強=嫌なもの」にしない
小学生や、休み始めて間もない時期は、学力を伸ばすことよりも「勉強への嫌悪感を育てない」ことを最優先にします。1回の授業は短く、できたことを言葉にして返し、本人の好きな教科や題材から入る。この時期に無理をさせないことが、数ヶ月後の回復速度を決めます。家庭教師の役割は、勉強を教える人である前に「勉強の時間を嫌な時間にしない人」だと考えてください。
具体的には、1回30分程度の短い授業から始める、教科書ではなく本人の興味のある題材(好きな図鑑、ゲームの攻略、動画の話題など)を教材代わりにする、といった工夫が効きます。学習内容の空白は、エネルギーが戻ってからで十分に取り返せます。この時期の目標は学力ではなく、「先生との時間は悪くない」という感覚を残すことです。それができれば、次の段階への土台は十分に整っています。
外出せずに、自分の部屋のまま始められます
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「家庭教師は意味ない」と言われるのはなぜか|失敗パターンと対策
検索すると「不登校 家庭教師 意味ない」という声も見つかります。実際に、家庭教師を付けたのにうまくいかなかったケースには、はっきりした共通パターンがあります。裏を返せば、パターンを知っていれば避けられるということです。
失敗パターン1: 本人が完全拒否のまま強行した
親の焦りから、本人が強く拒否している状態で授業を始めてしまうと、家庭教師そのものが「親に押し付けられた嫌なもの」になり、講師がどれだけ優秀でも機能しません。対策は、契約の前に「お試しの1回」や親だけの相談を挟み、本人に拒否権を残しておくことです。「嫌ならやめていい」という約束が、逆説的ですが継続率を上げます。完全拒否の時期は無理をせず、親御さんが情報収集と相談だけ進めておくのが正解です。準備が整っていれば、本人が「ちょっとやってみようかな」と口にした瞬間を逃さずに動けます。不登校の学習再開はタイミングが命で、この「気持ちが動いた時にすぐ始められる状態」を作っておくことこそ、親御さんにしかできない下準備です。
失敗パターン2: 講師が不登校に不慣れだった
学力的には優秀でも、初回から学校の話題に触れてしまう、遅れを取り戻そうと宿題を多く出してしまう、といった距離感の誤りで、お子さんが二度と授業を受けたがらなくなるケースです。これは講師個人の資質というより、会社側に不登校対応のノウハウ共有と講師交代の仕組みがあるかの問題です。選び方の基準1・2で確認した内容が、まさにこの失敗の予防線になります。
失敗パターン3: 目標設定が高すぎた
「3ヶ月で学年相当に追いつく」のような高い目標を最初に置くと、達成できなかったときに本人が「やっぱり自分はダメだ」と自己評価を下げてしまいます。正しい設計は逆で、確実に達成できる小さな目標を積み、成功体験の連続で自信を回復させることです。週1回机に向かえた、1単元わかった、小テストで1問解けた。この積み重ねの先に、結果として学力の回復があります。
親御さん側の心構えとしては、進み具合を毎回問いたださないことも大切です。「今日は何をやったの?」「どこまで進んだ?」という確認が続くと、お子さんは授業を監視の延長と感じてしまいます。進捗の共有は講師から親御さんへの報告という形に一本化するのが、親子関係を守るうえでも効果的です。良い家庭教師サービスは、この保護者向けの報告・面談の仕組みを最初から用意しています。
順調なサインと軌道修正のサイン
始めた後の見極めの目安もお伝えします。順調に機能しているサインは、授業の日を本人が嫌がらなくなる、授業後の表情が硬くない、講師の話題が家庭での会話に出てくる、の3つです。学力やテストの点数より先に、この「関係性のサイン」が現れていれば正しい軌道に乗っています。逆に、授業のたびに体調を崩す、講師の話を一切しない、開始前に強い抵抗が続く場合は、我慢して続けさせず、講師の交代や頻度の見直し、一時休止を検討してください。数ヶ月単位で見て前進していれば、途中の停滞や後退は織り込み済みと考えるのが、親御さんの心の持ち方としても現実的です。
「意味ない」を避ける鍵は設計にある
まとめると、家庭教師が意味なくなるのは、家庭教師という手段そのものの問題ではなく、始め方・講師選び・目標設定という設計の問題です。小さく始める、合わなければ変える、目標は低く刻む。この3原則を守れば、家庭教師は不登校のお子さんにとって非常に強力な味方になります。
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よくある質問(FAQ)
本人が乗り気でなくても家庭教師を始められますか?
始められます。実際、最初は親御さんだけで情報収集や相談を進め、本人には「話だけ聞いてみない?」と軽く提案する形が一般的です。大切なのは本人に拒否権を残すことで、「嫌ならやめていい」を約束したうえでのお試しなら、受け入れられることが多いです。提案のタイミングは、本人の機嫌が良く余裕のある時間帯を選び、返事をその場で求めないのがコツです。完全拒否の時期は無理に進めず、環境の準備だけ整えておきましょう。
親だけで無料相談を受けてもいいですか?
もちろん可能です。むしろ不登校のご家庭の相談は、親御さんだけで受けるケースの方が多数派です。お子さんの状況、これまでの経緯、勉強の状態を伺ったうえで、今の段階で何をすべきか(場合によっては「まだ授業は始めない方がいい」という提案も含めて)を一緒に整理します。
週何回・1回何時間から始めるのがいいですか?
週1回・1時間前後から始めるのがおすすめです。エネルギーが落ちている時期に回数を増やすと消耗してしまうためです。本人が「もっとやりたい」と言い出してから増やすのが、長続きする増やし方です。受験が近い場合は、本人の状態と相談しながら段階的に週2〜3回へ移行します。
出席日数が少なくても高校受験はできますか?
できます。多くの都道府県の公立高校入試には自己申告書などで欠席の背景を伝えて配慮を受けられる仕組みがあり、当日の学力検査を重視する私立高校、通信制高校・定時制高校まで含めると選択肢は幅広くあります。制度は都道府県で異なるため、お住まいの自治体の最新の入試実施要項の確認と、内申に頼らない受験戦略の設計をセットで進めましょう。
顔出しやカメラが苦手でも授業を受けられますか?
受けられます。カメラオフ・声だけでのやり取りや、手元のノートだけを映す方法から始めて、慣れに合わせて段階的に進めるのがオンライン指導の標準的な配慮です。最初から顔を見せる必要はありませんので、その旨を遠慮なくご相談ください。話すこと自体が難しい場合は、チャットの文字だけで進める回から始めた例もあります。お子さんの「今できる形」に授業のほうを合わせるのが基本方針です。
家庭教師とフリースクール・塾はどう違いますか?
役割が違います。フリースクールは居場所と社会的なつながりを提供する場、塾は集団での学習指導の場、家庭教師は1対1の学習の伴走者です。併用も一般的で、居場所はフリースクール、学習の遅れの回復は家庭教師という分担のご家庭もあります。お子さんに今必要なのが「人とのつながり」なのか「学習の再開」なのかで優先順位を決めると選びやすくなります。迷う場合は、本人が今いちばん口にしている不安(友達のこと、勉強のこと、進路のこと)に対応する場から整えるのが自然です。
途中で休んだりやめたりできますか?
できます。むしろ不登校のお子さんの場合、体調や気持ちの波に合わせて休会や頻度の変更を柔軟に使うことが、長く続ける前提になります。契約前に、休会制度の有無、当日キャンセルの扱い、解約時の費用の3点を確認しておくと安心です。「一度始めたらやめられないのでは」という心配は、仕組みを確認しておけば解消できます。
勉強の遅れはどのくらいで取り戻せますか?
空白の長さと教科によって異なるため一概には言えませんが、目安として、1対1の指導は学校の一斉授業より密度が高いため、休んでいた期間より短い時間で回収できるケースが多いです。特に英数以外の教科は単元の独立性が高く、追いつきが早い傾向があります。まず現在地の診断を受け、お子さん専用の回復計画を作ることから始めてください。
お子さんが乗り気でなくても、親御さんだけで相談できます
「まだ本人に話していない」「授業を始めるかは決めていない」という段階でのご相談がいちばん多いです。今の状況と、これから取れる選択肢を一緒に整理するところから始めましょう。
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まとめ|まずは「今の状況」を話すことから
不登校のお子さんの家庭教師選びについて、要点を整理します。
- 不登校は小・中学校で353,970人(令和6年度)と過去最多。学校以外で学ぶことは特別な選択ではない
- 家庭教師が合う理由は「教室に入り直す負担がない」「本人の状態に合わせて戻れる・待てる」「ナナメの関係の伴走者ができる」の3つ
- 選び方の5基準は、不登校対応の経験・講師交代のしやすさ・オンラインとカメラへの配慮・親だけで相談できるか・料金の透明性
- 料金は学生講師で1時間2,000〜3,500円程度、プロ講師で4,000〜10,000円程度が目安。教材販売や高額パックには注意
- オンラインなら外出不要・カメラオフから始められ、全国から相性の合う講師を探せる
- 出席日数が少なくても、高校受験・大学受験の道は複数ある。制度の確認と逆算の計画づくりが鍵
- 失敗を避ける3原則は「小さく始める・合わなければ変える・目標は低く刻む」
お子さんが学校に行けないことは、誰のせいでもありません。そして、勉強の遅れは正しい手順を踏めば取り戻せます。今できる最初の一歩は、頑張らせることではなく、今の状況を整理して、選択肢を知っておくことです。
特に2学期の始まりや長期休みの明けは、お子さんの気持ちが揺れやすく、親御さんの不安も大きくなりやすい時期です。この時期に慌てて決めてしまう前に、情報を持っている人に一度状況を話すだけでも、見える景色は変わります。受験学年であっても、残り時間から逆算した計画を作れば打てる手は残っています。「もう遅いかもしれない」と感じている時こそ、現在地の診断から始めてください。
スプリング・オンライン家庭教師では、不登校のお子さんの学習再開と受験対策を、プロ講師の1対1オンライン指導でサポートしています。授業を始めるかどうかはまだ決めなくて構いません。親御さんだけの無料相談で、今の状況とこれからの選択肢を一緒に整理するところから、お気軽にご利用ください。相談したからといって入会を勧め続けることはありませんし、今は始めない方が良いと判断した場合は、その理由も含めて率直にお伝えします。独学や自宅学習での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用することも一つの方法です。
「どこから戻ればいいか」を無料で診断します
つまずいた単元が特定できると、遅れの回復にかかる時間はぐっと短くなります。学年をさかのぼって現在地を確認し、優先順位を付けたうえでお伝えします。
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