「北海道大学法学部を目指しているが、前期日程と後期日程で何がどう違うのか、結局何をどれだけ対策すればいいのかわからない」——旧帝大の中でも前期・後期でまったく性格の異なる入試を課すこの学部を志望する受験生・保護者から、こうした相談をよく受けます。結論から言うと、前期日程は国語・数学・外国語の3教科が個別学力検査等で課され、配点合計765点のうち個別試験が450点を占める記述型の入試です。一方、後期日程は個別学力検査等が小論文1科目のみという、まったく異なる設計になっています。
北海道大学法学部は、学部別入試の募集人員が前期日程140名・後期日程40名で、令和8年度(2026年度)実施分の実績では前期日程の倍率が3.1倍だったのに対し、後期日程は10.1倍という激戦になっています。「後期は小論文1科目だから対策が軽い」という思い込みで臨むと、この倍率の高さに面食らうことになりかねません。この記事では、北海道大学が公表している最新の入学者選抜要項をもとに、一般選抜(前期日程・後期日程)の科目構成と配点、科目別の出題傾向と対策の方針、学年別の学習スケジュール、独学で目指す場合に直面しやすい壁までを整理してお伝えします。
先にお断りしておくと、本記事で紹介する配点・募集人員・倍率などの数字は、令和9年度(2027年度)入試の入学者選抜要項(令和8年7月21日公表)に基づくものです。入試制度は年度によって変更されることがあるため、出願にあたっては必ず北海道大学の公式サイトおよび最新の学生募集要項でご確認ください。
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【結論】北海道大学法学部の入試傾向と対策|まず押さえるべきポイント
まず全体像を数字で押さえます。北海道大学法学部の一般選抜は、前期日程・後期日程で個別学力検査等の科目数も配点の考え方もまったく異なります。
| 区分 | 共通テスト配点 | 個別試験配点 | 配点合計 | 個別試験の内容 |
|---|---|---|---|---|
| 前期日程 | 315点 | 450点 | 765点 | 国語・数学・外国語の3教科(各150点) |
| 後期日程 | 355点 | 340点 | 695点 | 小論文1科目のみ |
出典: 北海道大学「令和9年度(2027年度)北海道大学入学者選抜要項」(令和8年7月21日公表)。前期日程は個別試験が配点合計の58.8%を占める記述重視の入試である一方、後期日程は共通テストの比重(51.1%)が個別試験(48.9%)を上回ります。ただし後期の個別試験は小論文1本に集約されているため、実質的には「共通テストで基礎点を稼ぎ、小論文1本の出来で最終的な合否が決まる」構造だと捉えておくとよいでしょう。この違いを理解しないまま「後期は小論文だけだから気楽」と考えてしまうと、共通テストでの取りこぼしが致命傷になりかねません。
前期日程と後期日程、何が違うのか
前期日程の個別学力検査等は、国語(現代の国語、言語文化、論理国語、文学国語)・数学(数Ⅰ・Ⅱ・A・B・C)・外国語(英語)の3教科で、いずれも各150点、記述式が中心です。対して後期日程の個別学力検査等は小論文のみで、数学や外国語の個別試験は一切課されません。小論文は「大学において社会科学の教育を受けるにふさわしい適性をもつか否かをみる」ことを目的としており、試験時間は180分と長めに設定されています。前期対策で培った記述力がそのまま活きる部分もありますが、小論文という科目特性上、独立した対策が必要になる点は見落とせません。
令和8年度実績に見る倍率の違い
令和8年度(2026年度)一般選抜の実績では、前期日程は募集140名に対し志願者431名(倍率3.1倍)、後期日程は募集40名に対し志願者404名(倍率10.1倍)でした。後期日程は募集人員が少ないぶん倍率が跳ね上がりやすく、「小論文1科目だから受けやすい」という発想は数字の上では成り立ちません。前期日程の合格者平均点(総合点)は765点満点中598.97点、後期日程は695点満点中559.02点で、いずれも配点合計の75〜80%程度を確保できているかが目安になります。なおこれは令和8年度実施分の実績であり、令和9年度(2027年度)の倍率や合格ラインを保証するものではありません。年度によって変動するため、出願判断の際は必ず最新の情報を確認してください。
前期・後期どちらを主戦場にするかも一緒に考えられます
個別試験が国語・数学・外国語の前期日程と、小論文一本勝負の後期日程では、必要な対策がまったく異なります。現在の得意分野をもとに個別に相談できます。
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北海道大学法学部とは|学部の特徴と求められる力
北海道大学は、1876年に設立された札幌農学校を起源とする総合大学で、「フロンティア精神」「国際性の涵養」「全人教育」「実学の重視」という4つの基本理念を教育研究の土台に据えています。この理念のもと、専門の基礎となる学問やコミュニケーションの方法を身につけ、専門分野を広い視野の下に学ぶことを目指した学士課程教育を進めており、法学部はこの総合大学を構成する学部の一つとして位置づけられています。
法学課程という1つの課程で構成される学部
北海道大学法学部は、学科等の定員200名の「法学課程」1課程のみで構成されています。学部別入試(一般選抜)の募集人員は180名(前期日程140名・後期日程40名)で、これに加えてその他若干名の枠があります。残りの20名は、北海道大学独自の「総合入試(文系)」からの移行者に割り当てられています。学科・専攻に分かれる他学部と違い、法学部は入学後も「法学課程」という1つの枠組みの中でカリキュラムが進んでいく点は、他の旧帝大の法学部と比較する際に押さえておきたい特徴です。
2年次第2学期からの2コース制
北海道大学法学部の教育課程は、1年次は全学教育科目を中心に、高いコミュニケーション能力と独創的かつ批判的に考える能力を養う構成になっています。2年次第2学期からは「法専門職コース」と「総合法政コース」のいずれかを選択して専門教育を受ける仕組みです。法専門職コースは、憲法・民法などの基本的な実定法科目を重点的に履修し、法律知識を前提とした専門職を目指すスペシャリスト養成を軸にしています。総合法政コースは必修・選択必修の範囲を緩やかにし、法的素養と政策判断能力、幅広い視野と国際感覚を身につけたゼネラリストの養成を目指す設計です。入学時点でどちらのコースに進むかを決めておく必要はありませんが、志望理由書や面接的な機会がある場合には、この2コース制の存在を知っておくと、志望動機の解像度を上げやすくなります。
入試が求める力(アドミッション・ポリシーより)
北海道大学法学部のアドミッション・ポリシーでは、法学・政治学を「社会における多様な利害や価値観の相互対立を調整し、よりよい社会の実現を目指す実践の学問」と位置づけ、幅広い社会科学的知識を踏まえて法を理解し共感できる市民の育成を教育目標として掲げています。そのうえで、社会の複雑な問題を多角的に思考し論理的に表現できる人材や、知的好奇心の旺盛な人材を求めるとされています。前期日程の個別試験が国語・数学・外国語という記述式中心の3教科である点、後期日程が小論文1本である点は、いずれも「論理的に思考し表現する力」を重視するこの学部の姿勢を映していると言えます。科目別の対策を考える際も、この前提を踏まえておくと答案作成の方向性がぶれにくくなります。
総合入試という北大独自の制度との違い
北海道大学には、入学時点で学部を確定させず、1年次終了時に学部・学科等が決まる「総合入試」という独自の制度があります。総合入試(文系)の合格者の一部(移行人数20名)は、1年次の成績等をもとに法学部へ移行することも可能です。ただし本記事で扱う「学部別入試」は、出願段階から法学部を第一志望として選ぶ入試区分であり、総合入試とは募集人員・倍率・選抜方法がすべて異なります。「とりあえず総合入試で北大に入ってから法学部を目指す」という進路と、「最初から法学部の学部別入試で挑む」という進路は、対策すべき科目もスケジュールも変わってくるため、志望校を検討する早い段階でどちらの区分を軸にするかを決めておくことをおすすめします。
| 区分 | 前期日程の募集人員 | 前期日程の個別試験科目 | 令和8年度実績の倍率 |
|---|---|---|---|
| 法学部(学部別入試) | 140名 | 国語・数学・外国語の3科目固定 | 3.1倍 |
| 総合入試(文系) | 95名 | 国語・外国語に加え、地理歴史又は数学のいずれか1科目を選択 | 4.1倍 |
総合入試(文系)は、個別試験で地理歴史・数学のどちらか得意な方を選べる分、科目の組み合わせという意味では学部別入試(法学部)より柔軟性がある一方、令和8年度実績の倍率は法学部の学部別入試より高くなっています。「数学に自信がなく地理歴史で受けたい」といった科目選択上の希望がある場合を除き、法学部への進学を明確に志望しているのであれば、募集人員が大きく倍率も相対的に落ち着いている学部別入試を軸に検討するご家庭が多いのが実情です。
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一般選抜の入試方式と科目構成|共通テストと個別学力検査等の配点・募集人員
ここからは、北海道大学法学部の一般選抜の科目構成と配点を、前期日程・後期日程それぞれ詳しく見ていきます。同じ「法学部」でも前期と後期でまったく別の入試だと考えて準備する必要があるほど、科目数・配点・試験時間が異なります。
出願資格と共通テストの受験ルール
一般選抜に出願できるのは、高等学校又は中等教育学校を卒業した者、及び令和9(2027)年3月卒業見込みの者などが基本です。加えて、本学の入学者選抜において、過年度(令和8年度以前)の大学入学共通テスト成績は利用しません。浪人生であっても、受験する年度の共通テストを新たに受け直す必要がある点は、意外と見落とされがちな基本ルールなので確認しておきましょう。また出願資格を得るには、大学入学共通テストのうち法学部が指定する教科・科目(国語・地理歴史・公民・数学・理科・外国語・情報の6教科(7教科)9科目)をすべて受験している必要があります。前期日程・後期日程の共通テスト利用教科・科目はどちらも同じ組み合わせです。
前期日程の科目構成と配点
前期日程の個別学力検査等は、国語・数学・外国語の3教科です。国語は現代の国語・言語文化・論理国語・文学国語の範囲、数学は数Ⅰ・Ⅱ・A・B・C、外国語は英語で、試験時間は数学が90分(9:00〜10:30)、外国語が90分(12:30〜14:00)、国語が120分(15:00〜17:00)と設定されています。地理歴史・公民・理科の個別試験は課されず、共通テストの成績のみが使われます。
| 教科 | 共通テスト配点 | 個別試験配点 |
|---|---|---|
| 国語 | 60点 | 150点 |
| 地理歴史・公民 | 80点 | ー |
| 数学 | 60点 | 150点 |
| 理科 | 40点 | ー |
| 外国語 | 60点 | 150点 |
| 情報 | 15点 | ー |
| 合計 | 315点 | 450点(配点合計765点) |
この表で見落とせないのが、共通テストの地理歴史・公民の配点です。共通テストの中では地理歴史・公民の配点が80点と、国語・数学・外国語の60点より高く設定されています。地理歴史・公民は個別試験では課されないため、共通テストだけで得点を確定させる必要がある科目だという点を意識しておくとよいでしょう。逆に個別試験で課される国語・数学・外国語は、共通テストの配点自体は他科目と横並び(各60点)である一方、個別試験で各150点というウェイトの大きさが際立ちます。
後期日程の科目構成と配点
後期日程は、個別学力検査等が小論文1科目のみになります。前期日程で課される国語・数学・外国語の個別試験は、後期日程では一切課されません。小論文の試験時間は180分で、「大学において社会科学の教育を受けるにふさわしい適性をもつか否かをみる」と位置づけられています。
| 教科 | 共通テスト配点 | 個別試験配点 |
|---|---|---|
| 国語 | 80点 | ー |
| 地理歴史・公民 | 60点 | ー |
| 数学 | 80点 | ー |
| 理科 | 40点 | ー |
| 外国語 | 80点 | ー |
| 情報 | 15点 | ー |
| 小論文 | ー | 340点 |
| 合計 | 355点 | 340点(配点合計695点) |
後期日程の共通テスト配点は、国語・数学・外国語がいずれも80点と、前期日程(各60点)より高く設定されています。後期日程は個別試験が小論文のみに絞られる分、共通テストでの得点力がそのまま合否に直結しやすい設計になっていると言えます。小論文一発勝負というイメージだけで後期対策を考えると、共通テストでの取りこぼしを見落としがちなので注意してください。
第1段階選抜(2段階選抜)の倍率
北海道大学は、志願者が多い場合に適切な個別学力検査等を行うことが困難になるため、大学入学共通テストの成績により第1段階選抜を行います。法学部の第1段階選抜の予告倍率は、前期日程が4.0倍、後期日程が6.0倍です。各学部・系・学科等ごとの志願者数がこの倍率を上回った場合、原則としてこの倍率までの人数が個別学力検査等の受験者となります。令和8年度実績では前期日程の実質倍率が3.1倍、後期日程が10.1倍でしたが、後期日程は予告倍率(6.0倍)を大きく上回る志願者が集まったことになります。この倍率は年度によって変動するため、出願時には必ず最新の学生募集要項で確認してください。
出願から合格発表までの日程
令和9年度(2027年度)入試の日程は、前期日程・後期日程とも出願期間は共通ですが、それ以降の流れは大きく異なります。前期日程は個別試験から合格発表までが2週間程度と短い一方、後期日程は前期の合格発表を待ってから個別試験を迎える設計になっています。
| 項目 | 前期日程 | 後期日程 |
|---|---|---|
| 出願期間 | 令和9年1月25日(月)〜2月3日(水)17時必着 | |
| 第1段階選抜結果発表 | 2月9日(火)16時(予定) | 2月26日(金)13時(予定) |
| 個別学力検査等 | 2月25日(木) | 3月12日(金) |
| 合格者発表 | 3月8日(月)16時(予定) | 3月20日(土)9時(予定) |
| 入学手続期間 | 3月8日(月)〜3月15日(月) | 3月20日(土)〜3月27日(土) |
試験地は前期・後期とも札幌市内の本学構内が予定されています。後期日程の第1段階選抜結果発表(2月26日)は、前期日程の個別試験と同じ週に重なるため、前期の手応えに関わらず後期の出願書類・準備を並行して進めておく必要があります。追加合格通知期間は前期・後期とも3月28日(日)〜3月31日(水)に設定されています。合格発表・入学手続きの日程は毎年ほぼ同じ時期に設定される傾向がありますが、曜日の並びによって数日前後することがあるため、出願前には必ず最新の学生募集要項で正確な日付を確認してください。
共通テストの英語換算と科目選択のルール
共通テストの外国語で「英語」を受験する場合、リーディング(100点満点)を150点、リスニング(100点満点)を50点に換算し、合計200点満点として利用する仕組みになっています。リーディングの比重が実質的に高くなるため、リスニングが多少苦手でも読解の精度で十分にカバーできる配点設計です。リスニングを免除された者については、リーディング(100点満点)を200点満点に換算して利用します。また地理歴史・公民は、『地総,地探』『歴総,日探』『歴総,世探』『公,倫』『公,政経』の中から2つを選択する形式ですが、『公,倫』と『公,政経』の組合せは選択できません。理科は「基礎を付した科目」から2科目を選択する扱いで、基礎を付していない科目を2科目選んだ場合でも基礎を付した科目を選択したものとみなされます。共通テスト対策を組み立てる際は、こうした細かいルールを事前に把握しておくと無駄がありません。
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科目別の出題傾向|国語・数学・外国語・小論文で何が問われるか
ここからは科目別に、北海道大学法学部(前期日程・後期日程)の出題傾向を見ていきます。以下は民間の受験指導サイトが公開している分析にもとづく一般的な傾向であり、大学の公式見解ではありません。過去問の実際の設問内容そのものは著作権の関係で紹介できないため、傾向の要約にとどめます。年度によって出題内容は変わるため、断定的な予想として受け取らないようご注意ください。
国語の出題傾向(前期日程)
北海道大学の文系国語は、現代文2題・古文1題・漢文1題の計4題構成で、試験時間120分の中で全問記述式の解答が求められる傾向が指摘されています。現代文は社会論・文化論など評論からの出題が中心とされ、漢字の書き取り問題も数問含まれるとされます。古文・漢文は、随筆や物語などを題材に記述式で解答する形式が続いているとされ、漢文では白文を読み下す設問が出題されることもあるとされています。試験時間120分の中で現代文2題・古文・漢文をバランスよく処理する時間配分が必要になる点は、対策を考えるうえで意識しておきたいポイントです。
数学の出題傾向(前期日程)
北海道大学の文系数学は、試験時間90分・大問4題の構成で全問記述式とされ、微分積分・図形と方程式・ベクトル・確率・数列が頻出分野として指摘されている点は複数の受験指導サイトで共通しています。標準レベルの問題が中心とされていますが、幅広い分野から出題されるため、特定の単元に絞った対策では対応しきれない可能性があります。大問1つが2〜3個の小問に分かれ、段階的に解かせる構成が多いともされており、結果に至る過程が重視され、必要な計算や説明を省略せずに答案化する姿勢が求められます。証明問題が出題される傾向も指摘されているため、計算力だけでなく論理的に説明を組み立てる練習も欠かせません。
外国語(英語)の出題傾向(前期日程)
英語は試験時間90分で、長文読解2題に加え、英文読解と自由英作文、会話文問題という構成が続いているとされます。長文読解は1題あたり600〜700語程度の分量が例年出題される傾向にあり、時間内に読み切る速読力が問われるとされています。設問は空欄補充・内容説明・内容一致の選択式など標準的な形式が中心ですが、年によっては英文にタイトルをつける設問など、傾向が変化することもあるとされています。自由英作文は、賛成・反対の立場を書かせる問題や、長所と短所を書かせる問題など出題パターンが変化しやすいとされ、決まった型の演習だけに頼らず幅広い形式に対応できる書く力を養っておく必要があります。
小論文の出題傾向(後期日程)
後期日程の小論文は、試験時間180分で大問2題という構成が続いているとされ、課題文の内容を要約・説明する問題(300字前後)と、課題文をふまえて自分の考えを論述する問題(500字前後、設問によっては1,000〜2,000字規模になることもある)が組み合わされる傾向が指摘されています。出題される課題文は新書レベルの文章から法律専門誌の論考まで幅が広いとされ、法学・政治学に関するテーマが継続的に扱われています。正確な読解力に加え、精度の高い推論と段階を踏んだ論理的考察が求められるとされ、単なる感想文ではなく、課題文の論理構造を踏まえた答案作成が必要になります。180分という試験時間は長く見えますが、要約・論述の両方に十分な時間を配分しつつ、最後まで集中力を保つ体力面の準備も必要です。
まずは今の学力と北大法学部の距離を無料で整理します
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科目別の対策の方針
出題傾向を踏まえ、ここからは科目別の対策の方向性を整理します。前期日程は国語・数学・外国語の記述力強化、後期日程は小論文における読解力・論述力の強化がそれぞれ最優先になります。
答案作成で科目を問わず意識したいこと
科目別の対策に入る前に、北海道大学法学部の個別試験全体に共通するポイントを押さえておきます。前期の国語・数学・外国語も、後期の小論文も、いずれも記述式である点が共通しており、部分点や論理の一貫性の積み上げが総合得点を左右します。正解にたどり着けなかった問題や、結論に迷う設問でも、考え方の筋道や論拠を丁寧に書き残すことで部分点が期待できるため、「わからないから白紙で出す」という選択肢はできるだけ避けたいところです。答案は自己採点だけで終わらせず、学校の先生や第三者に見てもらい、客観的な視点でのフィードバックを定期的に受けることも、記述力を伸ばすうえで欠かせません。過去問演習を始めた後は、解いた年度・大問ごとに「制限時間内に着手できたか」「部分点をどの程度確保できたか」を簡単な記録にまとめておくと、自分の弱点が科目のどの部分に偏っているかが可視化されます。
国語の対策(前期日程)
現代文は、社会論・文化論を中心とした評論文を読み慣れることが土台になります。新書レベルの評論文を日常的に読み、筆者の主張とその根拠を自分の言葉で要約する練習を重ねると、記述式の設問に対応しやすくなります。「何文字で書けるか」ではなく「制限字数の中で何を削り何を残すか」を意識した添削を受けられると、記述の精度が伸びやすくなります。古文・漢文は基礎的な文法・句法・単語知識を早めに固め、120分という試験時間の中で現代文2題にじっくり時間を使えるよう、古文・漢文を素早く解き切れる状態を高3の秋までに作っておくのが理想です。漢字の書き取りなど基礎的な設問も含まれるとされるため、記述対策に偏りすぎず、漢字・語彙の学習も並行して続けておくことをおすすめします。
数学の対策(前期日程)
数学は、まず教科書レベルから入試標準レベルの問題集で基礎を徹底することが最優先です。頻出とされる微分積分・図形と方程式・ベクトル・確率・数列は、標準問題を確実に完答できるレベルまで反復することが、難問対策より優先順位が高いといえます。結果に至る過程が重視されるとされる傾向を踏まえると、答えだけを合わせる演習ではなく、途中式・論理の流れを省略せずに書く練習を早い段階から習慣化しておくことが重要です。過去問演習では、正答が出せたかどうかだけでなく、第三者に途中式を見てもらい「どこで減点されうるか」を確認する機会を持てると、記述の精度が上がりやすくなります。証明問題への対応力を上げるためにも、公式を覚えるだけでなく「なぜその公式が成り立つのか」を説明できる状態を目指しておくと安心です。
外国語(英語)の対策(前期日程)
英語は、単語・文法などの基礎知識を高2までに固めたうえで、高3からは長文を時間内に読み切る速読力の強化に軸足を移すのが効果的です。600〜700語規模の長文が出題される傾向を踏まえ、日頃から時間を計って長文を読む練習を積んでおくと、本番でのタイムマネジメントに余裕が生まれます。自由英作文については、模範解答を覚えるのではなく、自分の答案を添削してもらい、減点されやすい表現のクセを早期に修正しておくことが得点の安定につながります。出題パターンが変化しやすいとされる自由英作文には、賛成・反対型だけでなく、長所短所型など複数のパターンで練習しておくことをおすすめします。塾や家庭教師を活用する場合の費用感については大学受験の塾費用は年間いくら?学年別相場と安く抑える方法でも詳しく取り上げているので、あわせて参考にしてください。
小論文の対策(後期日程)
小論文は、まず新聞の社説やニュース解説など、論理的に構成された文章を日常的に読む習慣をつけることが土台になります。法学・政治学に関するテーマが継続的に扱われているとされる傾向を踏まえ、公民や現代社会の教科書レベルの知識に加え、法律・政治に関する時事的な話題にも触れておくと、課題文の理解がスムーズになります。要約問題は、文章全体の論旨を過不足なくまとめる練習を、字数制限を変えながら繰り返すことが効果的です。論述問題は、自分の意見を書く前に「課題文はどのような論理でその主張に至っているか」を整理してから書き始めると、論点がずれにくくなります。180分という長い試験時間に慣れるため、過去問演習の際は本番と同じ時間設定で通しで解く練習も取り入れておくとよいでしょう。小論文は自己採点が特に難しい科目のため、第三者による添削を受けられる環境を早めに確保しておくことをおすすめします。
私立大学・他の国公立大学との併願対策との両立
北海道大学法学部を第一志望としながら、私立大学や他の国公立大学を併願するご家庭は少なくありません。北海道大学の個別試験は記述式・小論文が中心である一方、私立大学の多くは出題形式が大きく異なる場合があります。併願校対策に時間を割きすぎて北海道大学向けの記述・小論文演習が手薄にならないよう、高3の秋以降は「北海道大学対策の週」と「併願校対策の週」を分けてスケジュールを組むなど、科目・形式ごとに演習時間を意図的に配分する工夫が有効です。共通テスト利用方式で併願する私立大学がある場合は、共通テストの得点をどちらにも活かせるため、共通テスト対策の比重を計画的に高めておくと、併願戦略全体の効率が上がります。大学受験全般の勉強法の考え方は大学受験の勉強法|効率よく成績を伸ばす進め方でも整理しているので、あわせて参考にしてください。
前期・後期どちらを主戦場にするかも一緒に考えられます
個別試験が国語・数学・外国語の前期日程と、小論文一本勝負の後期日程では、必要な対策がまったく異なります。現在の得意分野をもとに個別に相談できます。
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学習スケジュールの立て方|逆算計画と学年別の目安
北海道大学法学部の入試は、前期・後期で必要な対策がまったく異なるため、直前期にまとめて対策するのではなく、学年ごとに積み上げる逆算型のスケジュールが現実的です。
高1のうちにやっておきたいこと
高1の間は、受験科目を絞り込む前の土台作りの時期です。英語・数学は積み上げ型の科目のため、高1のつまずきを高3まで持ち越さないことを最優先にしてください。英単語・英文法、数学Ⅰ・Aの基礎は、定期テストのたびに振り返りながら確実に固めておくと、高2以降の演習量を増やす土台になります。国語は、この時期から新書や評論文を読む習慣をつけておくと、高3で本格的な記述対策に入った際の伸びが早くなります。後期日程を見据えるなら、公民や現代社会の授業内容を軽視せず、社会科学的なテーマに関心を持って過ごすことも、将来の小論文対策の土台になります。
高2のうちにやっておきたいこと
高2は、共通テスト・個別試験それぞれの対策を意識し始める時期です。英語の単語・文法、数学の教科書レベルの理解は、高2の終わりまでに一通り仕上げておきたいところです。高2の後半からは志望校を意識した模試を受け始め、北海道大学の記述式問題に近い形式に触れておくと、高3でのギャップを減らせます。地理歴史・公民は共通テストでの配点が決して小さくない科目のため、高2のうちに授業内容を一通り理解しておくと、高3での詰め込みを避けられます。国語・数学・外国語のいずれも個別試験が記述式である以上、高2の間から「答えを出す」練習だけでなく「答えに至る過程を言葉や式で説明する」練習を少しずつ取り入れておくと、高3で過去問演習に入った際のスタートラインが変わってきます。
高3からの逆算スケジュール
高3以降は、個別試験の記述力強化と共通テスト対策を並行して進める時期になります。おおまかな目安は次の通りです。
| 時期 | 取り組みの目安 |
|---|---|
| 高3春〜夏 | 英語長文・数学標準問題の演習量を増やし、記述の基礎を固める。国語は評論文の要約練習を継続 |
| 高3夏〜秋 | 過去問演習を開始し、時間配分と答案の書き方(減点されにくい記述)を確認していく |
| 高3秋〜共通テスト直前 | 共通テスト対策の比重を一時的に高める。地理歴史・公民など個別試験で問われない科目も含め、6教科9科目をまんべんなく仕上げる |
| 共通テスト後〜前期試験 | 共通テストの自己採点をもとに、個別試験(国語・数学・外国語)の総仕上げに専念 |
共通テスト後から前期試験までの期間は限られているため、国語・数学・外国語の記述力を最終調整する計画を事前に立てておく必要があります。過去問演習の段階から、大問ごとの目標時間や部分点の確保状況を記録しておくと、直前期の優先順位づけがスムーズになります。共通テストの結果次第で前期・後期どちらに比重を置くかを見直す場合に備え、判断基準をあらかじめ家族や指導者と共有しておくと、当日の動揺を減らせます。
後期日程まで見据える場合の注意点
後期日程を併願する場合、共通テスト後から前期試験までの期間に、後期用の小論文対策の時間を確保するのは現実的に難しいのが実情です。前期試験が終わってから後期試験(3月12日)までの2週間弱の期間に、小論文対策を集中させる計画をあらかじめ立てておくことが重要になります。小論文は付け焼き刃での対策が難しい科目のため、高3の早い段階から並行して新聞や評論文を読む習慣をつけておき、直前期には過去問演習と答案添削に専念できる状態を作っておくと安心です。前期日程の国語で培った要約力・記述力は後期の小論文にも活きるため、前期対策と後期対策を完全に切り離さず、両方に共通する土台部分を意識して積み上げておくことをおすすめします。
浪人生・再受験生が押さえておきたいポイント
高卒生(浪人生)が北海道大学法学部を再受験する場合、現役時に受けた大学入学共通テストの成績は使えず、受験する年度の共通テストをあらためて受け直す必要がある点はすでに触れた通りです。現役時と同じ得点を前提に計画を立てると、共通テストの得点が下振れした場合の出願判断が遅れるリスクがあります。浪人期間は、現役時に手薄だった科目(特に配点の大きい地理歴史・公民や、記述力が課される国語・数学・外国語、後期志望なら小論文)を重点的に立て直す期間と位置づけ、春の時点で1年間の到達目標を月単位で区切っておくと、夏以降の過去問演習にスムーズに移行しやすくなります。予備校に通う場合と、必要な科目だけをオンライン家庭教師で補う場合とでは費用感が大きく異なるため、1年間の総予算をあらかじめ決めたうえで指導形態を選ぶことをおすすめします。
模試の活用法とスケジュールの見直し方
逆算スケジュールは、一度立てたら固定するものではありません。記述式模試・小論文模試の答案返却をきっかけに、科目ごとの配分を定期的に見直すことが、前期・後期で対策の中身がまったく異なる北海道大学法学部では特に重要になります。模試の判定(A〜E等)そのものよりも、記述式の設問でどの程度部分点を積み上げられているか、小論文でどこまで論理的に書けているかという中身を確認する習慣をつけると、次の模試までに何を優先すべきかが具体的に見えてきます。特に高3の夏以降は、模試の答案を受け取ったら1週間以内に「今回の失点原因」と「次回までの対策」を書き出しておくと、直前期に同じ失点パターンを繰り返すリスクを減らせます。共通テスト形式の模試と記述式・小論文形式の模試では評価されるポイントが異なるため、両方の結果を別々に管理し、前期対策と後期対策のバランスが崩れていないかを定期的にチェックすることも欠かせません。
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独学で目指す場合の壁と対処法
北海道大学法学部は、前期・後期のいずれも記述式・小論文という採点基準が見えにくい試験形式が合否を左右する入試です。知識のインプットだけなら独学でも十分に進められますが、記述答案・小論文の完成度を独学だけで上げるのは簡単ではありません。ここでは、独学で目指す場合によくぶつかる壁と、その対処法を整理します。
壁1: 記述式答案・小論文の採点基準が独学ではわからない
前期の国語・数学・外国語、後期の小論文のいずれも記述式の設問が中心で、採点基準は大学から公表されていません。参考書の模範解答と見比べるだけでは、「自分の答案がどこで減点されているのか」を正確に把握するのが難しいというのが独学最大の壁です。特に数学は、結果に至る過程が重視されるとされる傾向があり、答えが合っていても途中式の書き方次第で減点されうるため、第三者による添削なしに記述の精度を上げるのは時間がかかります。小論文についても、要約と論述それぞれで何が評価されているのかが見えにくく、模範解答の丸暗記に頼ってしまうと、本番で少し形式の異なる課題文が出た際に対応できなくなるリスクがあります。
壁2: 後期の小論文は情報が少なく対策の方向性が定まりにくい
北海道大学法学部の後期日程は募集人員が40名と前期(140名)より小規模で、小論文という科目自体も対策情報が国語・数学・英語ほど充実していません。具体的な合格ラインの基準が共有されにくく、独学だと自分の答案の水準を客観的に把握しづらいという構造的な難しさがあります。特に、課題文の内容説明と論述をどのような配分・字数感で書けばよいのかは、独学で手探りのまま本番を迎えてしまうケースも少なくありません。小論文の指導経験があるプロ講師に定期的に答案を見てもらう体制を作っておくと、情報不足による手探りの期間を短縮しやすくなります。
壁3: 前期・後期で必要な対策がまったく違うため計画がぶれやすい
ここまで見てきた通り、北海道大学法学部は前期・後期で個別試験の科目そのものが異なり、前期は国語・数学・外国語の3教科、後期は小論文1科目という設計です。この違いを正確に理解しないまま学習を進めると、後期対策のつもりが小論文に十分な時間を割けていない事態が起こりえます。独学の場合、こうした募集要項の細かい違いを見落としたまま何ヶ月も勉強を進めてしまうケースも起こりえます。学習計画を立てる段階、あるいは定期的な振り返りのタイミングで、第三者に前期・後期それぞれの配点構造・対策の優先順位の理解が正しいかを確認してもらえると、こうしたロスを防ぎやすくなります。独学でこの視点を保ち続けるのは意外と難しく、定期的に第三者の目で進捗を確認してもらう機会を作っておくと、直前期になってから対策の偏りに気づくといった事態を避けやすくなります。特に高3の秋以降は、共通テスト対策・前期個別試験対策・後期小論文対策の3つを同時並行で進める必要が出てくるため、独学のまま計画管理まで自己流で行うと、どれか1つが手薄になりがちです。週単位で3つの対策にどれだけ時間を配分できているかを可視化しておくだけでも、偏りへの気づきが早くなります。
対処法: 状況に応じてプロの視点を取り入れる
こうした壁への現実的な対処法は、すべてを塾に任せるのではなく、「独学で進められる範囲」と「第三者の視点が必要な範囲」を切り分けることです。知識のインプットや基礎演習は独学で進めながら、記述答案や小論文の添削など、独学では検証しづらい部分だけをプロ講師に依頼するという使い方であれば、費用を抑えながら独学の弱点を補えます。
| 取り組み方 | 独学で対応しやすい範囲 | 第三者の視点が有効な範囲 |
|---|---|---|
| 国語(前期) | 古文・漢文の単語や句法の暗記、漢字の書き取り | 現代文の記述答案の添削、字数配分の調整 |
| 数学(前期) | 公式の理解、標準問題の反復演習 | 途中式・記述の減点ポイントの確認 |
| 外国語(前期) | 単語・文法の暗記、長文の多読 | 英作文の添削、時間配分の調整 |
| 小論文(後期) | 時事・法律関連のニュースのインプット | 要約・論述の添削、論理構成の指導 |
1対1のオンライン家庭教師であれば、必要な科目・必要な時間だけを選んで依頼できるため、「数学の記述だけ」「後期対策の小論文だけ」といった絞った使い方もしやすくなります。すべての科目を塾に切り替える必要はなく、独学で伸ばせている部分はそのまま独学を続け、記述・小論文の精度が頭打ちになっている部分だけをスポットで依頼するという発想を持つと、費用対効果の高い受験勉強につながります。同じ旧帝大文系学部でも学部によって配点構造は大きく異なるため、併願を検討している場合は東北大学経済学部の入試傾向と対策|前期・後期の配点と科目別対策を徹底解説もあわせて参考にしてください。
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よくある質問(FAQ)
北海道大学法学部の前期日程と後期日程、どちらを重視すべきですか?
募集人員は前期日程(140名)の方が後期日程(40名)より大きく、令和8年度実績の倍率も前期3.1倍・後期10.1倍と後期の方が高くなっています。多くの受験生にとって前期日程が主戦場になり、後期日程は前期を主軸に据えたうえでの併願として位置づけるのが現実的です。
後期日程は小論文だけなので、国語・数学・外国語の勉強はしなくてもいいですか?
共通テストでは国語・数学・外国語を含む6教科9科目の受験が必須であり、後期日程の共通テスト配点(国語80・数学80・外国語80)は前期日程(各60)より高く設定されています。個別試験に小論文以外の科目がないだけで、共通テストの得点力は後期日程でもそのまま合否を左右します。
総合入試(文系)から法学部を目指すのと、学部別入試(法学部)を直接受けるのは、どちらがよいですか?
総合入試(文系)は1年次終了時に学部が決まる仕組みで、法学部への移行人数は20名です。学部別入試(本記事で扱う入試)は出願段階から法学部を志望する区分で、募集人員は前期140名・後期40名とこちらの方が大きくなっています。法学部を強く志望している場合は、学部別入試を軸に検討するご家庭が多いのが実情です。
法学部の「法専門職コース」と「総合法政コース」はいつ、どうやって決めるのですか?
入学時点でコースを決めておく必要はありません。2年次第2学期から、それまでの学びをもとに法専門職コースと総合法政コースのいずれかを選択する仕組みになっています。受験対策の段階では、コース選択を意識しすぎず、まずは幅広い基礎学力を身につけることを優先してください。
後期日程の倍率が高いのはなぜですか?
後期日程は募集人員がもともと40名と少なく、個別試験が小論文1科目のみという設計から「対策しやすそう」というイメージを持たれやすいことも、志願者が集中する一因と考えられます。令和8年度実績では後期日程の倍率が10.1倍に達しており、募集人員の少なさが倍率を押し上げる構造になっています。
浪人しても北海道大学法学部は受験できますか?
受験できます。ただし前述の通り、現役時に受けた大学入学共通テストの成績は使えず、受験する年度の共通テストを新たに受け直す必要があります。浪人期間の使い方としては、現役時に手薄だった科目や、配点の大きい科目を重点的に立て直す1年間の計画を立てるのが基本です。
模試の判定が厳しい場合、どのくらいの時期から対策を本格化すべきですか?
個別試験が記述・小論文中心で、対策に時間がかかることを踏まえると、可能であれば高2の終わりまでに基礎を固め、高3の春から過去問演習に入れる状態が理想です。判定が厳しい場合ほど、独学だけで進めるより、早い段階で学習計画そのものを見直すことをおすすめします。
共通テストの地理歴史・公民は何を選べばよいですか?
『地総,地探』『歴総,日探』『歴総,世探』『公,倫』『公,政経』の中から2つを選択する形式で、『公,倫』と『公,政経』の組合せだけは選択できないというルールがあります。個別試験では地理歴史・公民は課されないため、高校で履修している科目や得意な組み合わせを基準に選んで問題ありません。
まとめ|北海道大学法学部合格への次の一歩
北海道大学法学部の入試は、前期日程・後期日程で個別学力検査等の科目構成がまったく異なります。前期日程は国語・数学・外国語の3教科(配点合計765点)、後期日程は小論文1科目(配点合計695点)という設計を正確に理解したうえで、対策の優先順位を決めることが欠かせません。
前期日程であれば個別試験3科目(国語・数学・外国語)の記述力強化が総点の6割近くを占める重要科目群であり、後期日程であれば小論文における読解力・論述力の強化に加え、共通テストでの得点力も同時に求められます。令和8年度実績で後期日程の倍率が10.1倍に達している事実からもわかる通り、「小論文だけだから気楽」という発想は禁物です。共通テストの配点比率だけを見て科目の優先順位を決めるのではなく、個別試験でどれだけ得点できるかを軸に学習計画を組むことが、この学部の入試傾向に合った対策の考え方だといえます。
浪人・再受験を検討している場合や、私立大学・他の国公立大学との併願を考えている場合も、基本的な考え方は変わりません。本選抜の配点に直結する科目を正確に把握し、そこに学習時間を優先的に配分することが、前期・後期で科目構成が大きく異なる北海道大学法学部では特に効いてきます。現役生・浪人生を問わず、今の学力と本番で必要な得点との差を定期的に数値で確認しながら計画を修正していくことが、結果的に最短距離の対策につながります。
本記事の情報は執筆時点(令和9年度/2027年度入試の入学者選抜要項、令和8年7月21日公表版)のものです。入試制度・配点・募集人員は年度によって変更される可能性があるため、出願前には必ず北海道大学公式サイト・最新の学生募集要項でご確認ください。特に第1段階選抜の予告倍率や配点構造は、年度ごとの更新版で変更されることもあるため、出願直前だけでなく、学習計画を立てる時点でも最新版を確認する習慣をつけておくと安心です。
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